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『劇場版 ポルノグラファー ~プレイバック~』二箇所で涙した理由。

先月ひさびさにFODプレミアムに加入し
プロローグを観たのち映画を初視聴、
すこし間を空けて昨夜2回目を見終えた。


すれ違いから始まり
それなりに歳を重ねた大人のほろ苦さと、
愛が通いあった時の甘さの塩梅が絶妙で
期待を裏切らない、期待以上の作品だった。


冒頭ラブホでの木島の嫉妬かわいい
もうお二人さん仲良くしてくださいな
ホントなんでそんな言い方するのよ木島は!
久住の思いやりや嫉妬や悲しみに気づかなすぎよ?
もっと甘えればいいのに…

などと、心の中で度々ツッコミながらも
ドラマから変わらぬ繊細さが
役者陣の表情やBGM等から感じられて改めて好みだなと思った。



久住と木島の物語だけれど
初めまして&お馴染みサブキャラクターの存在も印象深く、それぞれがさりげなく二人を引き立てていて深みを感じた。

特に思わず涙したのは
①木島が入院中の春子さんのお見舞いに行ったシーン
②ラスト間際の実家事後、木島が久住の胸に抱かれながらおいおい泣くシーンの二箇所。

①は終始まるで今の自分に言われているような感覚に陥った。
傷つくのが怖くて、自分自身マイナスだと思ってる部分が受け入れられず、
失う可能性があるならば始めからない方がいいと何かしら理由をつけて冷めたフリして幸せから逃げてしまう…
私は木島だったのか?ってくらい共感した。
でも過度な遠慮や卑下って自分を傷つけるだけでなく 実は関係する相手をも傷つけてる場合もあるよなぁと改めて気づかされたし、
春子さんの突き放すでも甘やかすでもないセリフに涙腺を刺激された。

②は実家でなにしてんねんって思いながらも、基本強がりでクールな木島が子どもみたいに泣きじゃくる姿と
木島のすべてを一途な愛で包容する久住がカッコよく、
プライドを投げ捨てて心開けて本当によかったなぁっと。
こんな風に愛し愛され 身も心も解け合えるって素敵。
うらやましい。

他にも回想の病床での蒲生田先生のセリフも本当にそうだよなぁってしみじみ沁みたり、
城戸とのやりとりでは城戸側のみ含みを感じながら さっぱりと頼った木島のツンデレ感が垣間見えたりもした。

あとこれも書きたい、
キスシーンが冒頭すぐの濡れ場と良い勝負くらい情熱的でエロティックだった。
どアップは最早お馴染み、ぐるんぐるん舌を絡ませて本気度が伝わってきて
思わず両手で口元抑えて「ヤッバ、omg、こ・れ・は・ヤ・バ・い…」ってずっと言ってたw

こういう踏み込んだキスや濡れ場は必要ないんじゃないかという意見も時々目にしたり
役者側への配慮は必須だと思うけど、
本来隠す・見えない部分を可視化してさらけ出すのがドラマや映画の醍醐味だと勝手に思っているので
こういう面も一つの表現だと受け入れて魅力的にみせる役者さんや監督・スタッフ陣素晴らしいなと思う。

エンドロール、鬼束ちひろさんの「スロウダンス」にまどろみながら 満たされた気持ちのまま視聴を終えることができた。

良い作品に出会えて幸せ🍀


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