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『ポルノグラファー ~インディゴの気分~』一時期の関係、きっと一生物のひととき。

前作の『ポルノグラファー』をBSフジで視聴してから約9ヶ月、
現在FODプレミアムに加入中なのでこの機会に先ほど一気見した。

今作は前作の設定から数年遡り
ポルノ小説編集者 城戸を軸に、
小説家としてくすぶっている木島に城戸が発破をかけたことから思わぬ関係が始まっていくストーリー。
大御所ポルノ作家 蒲生田のある過激な注文が
彼らの互いにくすぶっている部分を赤裸々に露呈させ、炙り出していく__

思わずここまで見せるのかとやや驚いたほど
しっかりと過激な性描写がありながら、
木島と城戸それぞれの葛藤や互いを求め合う様を繊細に、丁寧に、良い意味でドライに描いている所がとても良かった。

前作でも思ったけれど、
木島/竹財輝之介さんはなんて切ない顔をするのがうまいんだろう...。
あの表情を観ると胸に針が刺さったような、
こちらまでほろ苦い気分にさせられる。
笑顔も素敵な方だけど、
切ない顔をさせたら天下一品だと個人的には思う。

そして城戸/吉田宗洋さんの包容力と後ろ髪引かれるような表情が印象的だった。
最終回のエンドロールで全話の場面を振り返る映像を観ていて、
改めて1話と6話の城戸は別人に見えた。
それは単に風貌に変化があったからではないと思う、
木島や蒲生田を通して自らの信念が芽生えた姿だった。

蒲生田/大石吾朗さん。
最初はそのあまりの言動に「うわ...」と思ったけれど、
木島を弟子にしたことでどんどん心境に変化が現れていく姿が良かった。
プロの物書きとしての信念が垣間見えた。
でも最期の注文はさすが"変態ジジイ"だと笑った。

そして『ポルノグラファー』の時間軸へと進んでいく...という流れ。
また一から見返したいな。

生々しく艶めかしい映像美、
BGM、鬼束ちひろさんの楽曲も含めて
今作もとても満足度の高いドラマだった。

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