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可処分所得、可処分時間、可処分〇〇、ビジネスのターゲットの変化と時代背景

おはようございます。
上野の大統領のもつ焼きとレモンサワーが恋しい有賀です。
#上野大統領は本当に美味しい

時代の変化とともに、消費者が「何に」お金を払うのか、消費者の「何を」ターゲットにするのか、に変化があるなと感じてます。

▪️モノ消費

物が足りない時代(モノ消費時代)は家電もPCもなんでもどんどん新しくなって性能も上がるしカッコ良くなるし新しい製品が出る度に欲しくなる、つまり物欲を満たすかが大事で、ビジネスのターゲットはシンプルに消費者の「可処分所得」をどう消費させるかでした。

▪️コト消費

ただ時代が変わり、物は新しくなるが性能が上がっても体感レベルではあまりわからなくなったり、1,2世代前の物でも十分な機能を要していたり、その時点でデザインも洗練されていたり、技術革新により昔は高かった製品がどんどん安価に手に入るようになることから必要は物は誰でも買えるようになり、新しい製品が出てもインパクトがない、つまりそんなに物欲が刺激されない(物欲がすでに満たされている)、つまり物が溢れる時代になってから消費の傾向は体験や経験(コト消費時代)に向かうようになりました。

このコト消費時代にターゲットになるのは消費者の「可処分時間」になりました。
SNSに代表される、隙間時間でちょちょっと見てしまうとか触ってしまう、「気になる」という感情をくすぐり、アプリの使用ユーザー数と起動時間が多くなればなるほど、消費者からの直接課金がなくても広告収入が得られるようになるというビジネスモデルが多くなりました。

また、モノの消費に関しても一括購入モデルから、月額購入モデル(サブスクリプションモデル)になってきたのも時代の変化を感じます。
これもモノ(所有)がコト(体験)に変わってきたわかりやすい事例だと思います。

▪️ヒト消費

そしてインフルエンサーに代表される、「この人が紹介するなら」、「この人が使っているなら」という、人を通じて買う(ヒト消費時代)があります。
ただ、これは特別なことではなく、美容師さんはこの人、化粧品はこの人、と昔から存在していたヒト消費がDXによってより個人の影響力を与える範囲が広がったイメージです。

ここではいかに物欲を刺激するかという可処分所得やいかに長時間使いたくなるかという可処分時間がターゲットではなく、いかに人気者になるか、人の信頼を勝ち得るか、がターゲットに変わってきています。これは「可処分精神」 とSHOWROOMの前田裕二さんは呼んでます。

▪️ストーリー消費

それから、今まさに渦中にあるのが「ストーリー消費」がなのかと思ってます。「製作者の想い」や、「ブランドストーリー」、「地球環境にどう良い製品なのか」など、モノの「機能」は良くて当たり前で、「想い」や「ストーリー」を踏まえて消費が起きている。エシカル消費などまさに代表例かと思います。

ここでのターゲットを「可処分〇〇」で表すのは思いつきませんでした。そもそも、拘束されているお金や時間や意識を差し引いた自由に使えるお金、時間、意識(精神)意外にあと人が持ってるものってある気がしません。
あるとしたらマルチタスクでの「ながら」時間の奪い合いになるのかと思ってます。

clubhouseやVoicyに代表される音声メディアやSNSがどうユーザーの「ながら」時間を獲得し、マネタイズしていくのか、その中でインフルエンサーの様な新しい時代の富をどんな人が獲得していくのか、が楽しみです。

このストーリー消費のターゲットに関して思うのは、「消費」という行動から「投票」という行動に変わってきていることだと思います。
消費が投票だとするならば、投票する価値あるものをいかにつくり認知を広げるか、ここが今後のキーポイントになるのではないでしょうか。

▪️大事なのは単純接触機会を増やす事

消費の傾向やターゲットについて書いてきましたが、結局は「単純接触機会」をどう増やすのかが大事だなと思ってます。
その単純接触機会を増やすために街中の看板やテレビCMで物欲を刺激していたところから、インターネットやアプリ等の広接触ツールや認知獲得の手段が変わって消ていて、今後も新たなツールが出るたびにこの「単純接触機会」を増やすための施策が考えられていくことでしょう。

消費の傾向(時代背景)と、消費者の傾向(ターゲット)と、単純接触機会をいかに増やすか。
この組み合わせがいつの時代も大事なんだろうなというのが今回の考察です。

▪️(追記)広めると広がるの違いを管理下に置く

まったく別の角度で話します。
友人からの「おススメ」はまったく別の強さがあるなと思います。
仲の良い友人や好きな人からおススメされると買いたくなってしまうあの感じ、にはまた異次元の強さを感じます。

なので、どう「おススメしたくなるか」に関してはこれもまたマーケティングなんだよなぁ〜と思いながら、世の中は誰かが仕掛けていて、仕掛ける側に回るか、仕掛けられたものに乗っかる側(楽しむ側)に回るかだな、とか思いました。

この2軸で戦略を練っていくと面白いのかな、と思った本日の考察でした。

本日は以上で〜す。

有賀靖高

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