下の息子は発達障害児です。

こども病院で「発達障害」と診断をされて、その後も検査のため毎日のようにこども病院に行った時もありました。

どうしてうちの子が…そんなことをずっとずっと思っていました。

散歩行ってくるって息子とふたりになり、抱っこして泣きながら歩いてる、息子にはそんな姿を曇りなき目で見られていたな。
今はすごい反省をしてます。

（当時の被っていた帽子は中折れ帽）

みんなには言うこともできず、夫婦の中で消化しようとする日々でした。
妻は僕以上に色々と無理をしてだろうし、「奥さん大丈夫？」とこっそり声をかけてくれた人もいました。

妻と話し合い、息子が小学校にあがる時に「発達障害児」ということを口にしようと決めました。
隠さないでもいい世の中になってほしいから。
息子が生まれてくれて気づいたことは、街中であまり障害を持っている方に会わないということ。
自分たちもそうだけれど『騒いでしまうから』『どこか行ってしまうから』『変な目で見られてしまうから』と外に出れないのかなと考えてしまう。
だからみんな家にいるか人目につかないところに行くのかなって思った。
僕の中で思う一番は『変な目で見られてしまうから』がある。実際変な目で見られる事がある。
ニコニコしながら見てくれる人もいれば、鋭い目や嫌悪感が伝わる眼差しで見てくる人もいる。
前はその目に押しつぶされそうになって心もやられていた。

でも、息子の同級生は「今でも友達」と会う度に声をかけてくれたり名前を呼んでくれたりしてくれて、親としてほんと心から暖かくなるし嬉しくなる。

息子が生まれてきてくれた意味

人はそれぞれだからどう思うかもそれぞれと前置きをしておいて自分の思いを話します。

生まれた意味がない人なんていない

息子がいてくれるおかげで、人としての成長や、家族の一体感や、支えてくれている周りの方たちへの感謝も忘れません。
どう感じるかも人それぞれだから、持っている気持ちで変わると思うけれど息子を通して沢山の学びや、気付き、息子の成長と同時に自分の成長も一緒にさせてもらってます。

障害は本人じゃなくて周りが障害を作ってはいないかな。と。

本当の教育とは？
本当の社会とは？
本当の人間とは？

そのことを息子を通して感じている。

妻が駅まで来る学校のバスに息子を乗せるため車で送るのですが、今日も笑顔で僕に手を振って駅に行きました。
バスには『乗らない』ってバスの手すりを掴んで抵抗したけれど本人はバスに乗らなきゃいけないことはわかっているので、乗ったそうです。

これからも息子との日常を描くのと一緒に、過去のことも描いていきます。