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高齢者連れのおでかけは、やっぱり面白い~★

実家の両親が、まだ要支援にもなっていない、でも80代になっていた頃。
父は末っ子だったので、つぎつぎに伯父、伯母の葬儀がありました。

神奈川在住なので、長野県までの移動を、私が同行するようになっていた頃のことです。

車で両親を迎えに行き、荷物も大丈夫だと言うので、そのまま乗せて、山道超えて高速道路に入ったとたんに。
父が、しまった、喪服を忘れた!って言うのです。

え~?もっと早くに気づいたら、取りに帰れるけども・・・もう中央高速乗ってしまったし。

それで、運転しながらどうするか考えて。

きっと、長野にだって斎場かどこかに、喪服のレンタルもあるだろから、借りよう!と決めました。

到着して、親戚に聞いたら、大丈夫。
式服一式借りれました~。


ところが。
両親は親戚の家で一泊するというので、帰りの道中は同じく神奈川に帰ってくる従姉にお願いして、わたしは一人先に帰宅してきたのです。
そこへ、従姉から電話が来て。

お父さんが、財布が無い!と言ってる、とのこと。

ええ~?

どこを探しても見つからないとのこと。

それで、もしかして、借りた式服のポケットでは?と思ったのですね。
で、もう返却した式服でしたが、問い合わせてもらったら。
無事に見つかった訳でした~★


それがね。

また、しばらくして。
今度は寒くなる頃の葬儀だったので、ノーマルタイヤの私の車は断念して、電車で行くことになったのです。

当時、父は足も心臓も弱くなっていたので、自宅から徒歩7分の最寄り駅まで歩くのにも、途中4~5回は休まないと行かれないと言っていた頃。

それで、夫に車で駅まで送ってもらえるようにお願いしてありました。
もちろん、両親には朝、車で迎えに来るから、待っていてね、と伝えてありました。

ところが。

朝、行くと鍵がかかっていて留守なのです。
携帯電話は持ってないし。

おそらく、二人で歩いて駅まで行ったのだろうと、最寄り駅まで急ぎました。
が、駅にはいません~!

とりあえず、特急券があって、その時間だけはわかっているので、八王子まで行けば、追いつけるはずです。

八王子のホームに行って探したのですが、みつかりません~。
え~?どこ行っちゃった??と思っていたら、前回、一緒に帰ってくれた従姉から電話。

彼女も同行する事になっていて。
一緒にいるから、との事で、やっと見つける事ができました。


そして、まだあります~。

また、別の時・・・
やはり、車で長野の葬儀に出かけた時だったと思います。

今度は、しっかり喪服は持ちました~。
母に至っては、明日の葬儀なのに、すでに喪服を着て乗っていました。

でも、途中で発覚したのです。
母が一切着替えを持ってきていない事に。

しょうがない、現地に到着したら、近くに洋服屋さんくらいあるでしょうから調達しましょう。

ところが、駒ヶ根駅前にお昼食べに寄ったのですが。
駅前商店街?何それ?って感じで、あちこちが閉まっていました。

現地の親戚に聞いたら、バイパスに出れば「しまむら」があるよ~との事。
それで、道順聞いて調達しに行ったのでした。


同居ではなかったので、要介護ではない両親の荷物までは、なかなか感知する事はできません。

当時の母は、当時軽い認知症になっていたかなぁとは思いますが、日常のことはそれなりに出来ていました。
毎日やってきた事って、自動運転のように案外出来るものですね。

ただ、非日常の事になると、やはり難しいものなのだと思います。

怒っても、注意してもしょうがないし。
面白がってしまうのが、一番平和~★
だって、ご本人たちは、その時を過ぎたら忘れてしまって、全然困ってないのだもの~。

まぁ、そのままを「受け入れる」のが、一番得策なのかなぁと、思うのでした。


そういえば、母の申し出?を受け入れたお陰でこんな事も。

これは、わたしは関わってなくて、弟たちが偉かったな~と思った出来事。

中央高速の笹子トンネルが落ちた事故、あったじゃないですか。
まさに、あの日、弟たちと両親が長野のお墓参りに行く予定だったのです。
レンタカーまで借りて。

それなのに、その日の朝、母がどうしても「行きたくない」と言い出したそうで。
それで、行くのを取りやめたのだそう。

普通レンタカーまで借りていたら、母を説得して連れて行きそうなものなのに。
じゃあ辞めよう、と取りやめたお陰で、事故に巻き込まれずに済んだわけです。


3月は両方の母たちの命日の月。
介護が終わった今となると、いろいろ面白い楽しい経験ばかりだったなぁ~と思うのでした。
読んでいただき、ありがとうございます。


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