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Up in the cloud yeah you know how to make me want you

ありんごです

私は私にはあまりない感情を分かるように教えてくれる作品が好きである。もちろん、死ぬほど共感したり共鳴できる作品だって好きだけど。

タイトルはSelena Gomezさん「Sober」という曲の一節から。以下再び引用する。

“Up in the cloud yeah you know how to make me want you”

この曲は要するに、あなたは酔っている時だけ私を素敵に愛するけれど、素面の時には私を愛しやしないわね、みたいな曲だ。それなのに「私」は「あなた」が好きなのだ。

不都合な面なんてたくさん見えていても、その人のことが好きで、離れがたい。酔って気分が乗っている時には私に手を伸ばすけれど、素面に戻ると私の愛し方がわからなくなるみたいで、やりきれない、でも離れたくない。そんな感覚が、私にはあまりわからなかった。でも、Selenaが歌ってくれたからそういう気持ちとか状況を想像できるようになった。

実際には、「不都合な面がたくさん見えていてもその人のことが好き」まではわかっていても、もういい離れまーすとなってしまう。好きな人が酔っているとわかっていたら、何を言われても「明日には忘れちゃうよ」と言ってしまうし、思ってしまう。口がうまいと「お上手!」と思ってしまう。それが悪いとは思わない。それが私だし、そうして生きてきて幸せだ。

でも、違う考え方や行動パターンを曲を通して知ったり、体験した気になることで学べることは多い。私は身体が一つしかないし、その瞬間に自分がしようと思うことしかできない。でも、それ以外のことを知っておくことで避けられる危険や、得られる深みがあると思っている。

これからも曲を聞いては、違う人生を想像上で体験するのだろう。


ありんご

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