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世の中、大半の詐欺はインドで予習出来るよ

次に目が覚めた時にもやはり
日は落ちておらず
窓の向こうは明るいままにございました

そしてブランケットも届かぬまま

変わらない確かなものがこの国にはある…


体調も幾許か落ち着いて参りましたが故
再び街へ出掛けてみようと目論みます

気になることがあるのです
昨日、街のレストランで見掛けた大行列

しかし現在は
ラマダン中のはず

それ程までに
美味しいレストランなのでしょうか

夕刻とはいえ
まだ日は明るいけど
どうなっているのでしょう

地球の中で
イスタンブールとバンコクだけは
1日が24時間ではない契約をされているようにすら感じます
体感36時間くらい

「日本人ですかー
どこから来ましたかー」
街を歩いていると、
男性から日本語で話し掛けられました

日本に住んでいたことがあるとのこと
「いつ、イスタンブールに来ましたかー」

あぁ…
これはインドあるある
「いつ来たか・いつ帰るか」から
大体の所持金を計算して
詐欺に巻き込むアトラクションだなーと思い
早々とその男性とは離れました

「イスタンブールを楽しんでねー」
…追って来ないんだ

何だか調子が狂いますね


昨日の謎を解き明かすべく
道も分かりませんが
レストランを中心にウロウロしてみます

今日もまだ日没前ですが
やはり段々と
レストランに行列が出来始めております

レストランの中には
お客が入る前から
既にテーブルにラップをしたイフタールが並べてあるところもございました

看板のメニューにも
「イフタールセット!」と書いてあるのですが
どうやらイフタールを食べてみたい観光客向けメニューのよう

段々、お腹が空いて参りました
イフタールを食べてみたい気持ちはありますが
セットでは量も多そうです

食堂であれば
1人前だけを注文し
2人で分け合うことも適いますが
きっと始めから2人分出てきて
殆ど食べ切れない上に高くつきそう…

と、そこへ
「日本人ですかー」

今日はよく声を掛けられるものだと思ったら
またあんたか

先程の男性が、ほかの男性を連れて歩いてきます

「彼は私の従兄弟でーす
彼も日本語を話せまーす」

従兄弟
「こんにちはー
トルコでは何処に行きたいですかー」

…なるほど
これはインドあるある

一日に敢えて何回も顔を合わせることで親しみを持たせ
「従兄弟」等と言って紹介してくる男は
インチキ旅行代理店

もうわたくしたちは高額ツアーを組まされるのです

それにて、ほぼロクに観光も出来ぬまま
あちこち振り回され
高価な土産物を買わされ
ボロボロになってでも帰国さえ出来ればまだラッキー

「これから行く所は…決めていません」
こんな答え方をしては、余計インチキ旅行代理店の思う壺ですね
でも何故か言葉が出ません

従兄弟
「そうですかー
僕のオススメはカッパドキアですー
じゃあ楽しんでー」


告白してないのに振られた気分です

男性たちは
前方を歩いていた4人組の男性と合流
夕食を食べにでも向かうところなのでしょうか

ほとんど脚を止めず
去って行くのでした

やはりこの国
よく分からん

サポートして頂けたら、費用を次の旅費とさせて頂きます。旅の様子はnoteにてお知らせして参ります。仲良くしてくださいね。