見出し画像

本棚:『月3万円ビジネス』

著者の藤村靖之さんの本は、以前『非電化思考のすすめ』を読んだことがあり、その時に『月3万円ビジネス』という本にも興味を持ったのですが、たしか図書館にはなくて、そのままにしてたように思います。本書は2011年に刊行された『月3万円ビジネス』を新装復刊したものだそう。

資本主義経済により、いろんなものが分業化されて、効率化がはかられたと思いますが、その結果、自分でできないことが増え、お金を払ってやってもらう必要があり、たくさん稼がねばならない…というサイクルについて、最近よく考えます。何かしようと思った時に、まず「どこで買おう?」「どんなものを買おう?」と、以前は買うことしか選択肢になかったのですが、最近はあるもので何とかならないか、自分でできないか、とちょっと考えるようになりました。
完全 自給自足は難しいけれど、自分が手を動かすところをちょっと増やすだけで、使うお金って減るんだなぁと、なかなか楽しいです。特に食事に関しては、出来合いのものを買うよりは、できるだけ自分でやると、食費はもちろん、ゴミも減らせますし、知らないうちに化学調味料や添加物を取り過ぎてた…なんてこともないかと。
ついでに3月、5月と自分で髪を切りまして、よく見ると変だと分かると思うのですが、特に指摘を受けることもなく…。みんな優しくて、あえて指摘しないのかな…。クセ毛だから、変なのが分かりにくいのかも?とも思っていますが。でも、コツをつかみつつあるので、次回はもっとうまくできるだろうと思っています。
自分でできることが増えれば、そんなに稼がなくてもいいし、パイの取り合いではなく、分かち合いで愉しく、大きな市場経済の中ではなく、地域の小さな循環で暮らせたらいいなと思います。

本書で頑固なパン屋さんとして、那須町にある「主食としてのパン」にこだわっているパン屋さんが紹介されています。主食では微量のケミカルでも許されず、「夢のような甘さ」も「とろけるような柔らかさ」もご法度とのこと。デンプンは噛むときに出るアミラーゼでしか分解でないため、噛む必要もない柔らかさでは、分解されないデンプンを腸に送り出してしまうそう。また、噛まないことが子どものアレルギー増加の一因でもあるそうです。柔らかい食パンは人気だと思いますが、本当にいいの?となんとなくモヤモヤしていたのが、噛まないものは主食じゃないんだと、自分の中ですっきりしました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?