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声 : うたうように、さけぶように

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だれのためでもなく、わたしのために。うたったり、さけんだり、ただ、こころのままに。
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うたを、うたおう

きのう、今日と 月が やたらとかわいい。
特に低い位置にあるころは、ピンクのような、ベージュのような、オレンジのような、
やわらかい光をまとっていて、 やたらめったらと かわいらしい。

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うたいたくなるとき、というのは、
自分のほんとうに真ん中の たましいから、
ふるえているとき だと思う。
夜の海や、山の上から見た空の広さや、星空や、
かわいらしい月や、うつくしい夕暮れや朝焼けに、

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光が映る

あなたの目に、外の景色が映っていた。
わたしからは決して見えない、わたしの向こうに広がる世界。

あなたの目に外の景色が映りこんでいた。
空の光、大地のライン。
そんな、当たり前にうつくしいことに、今またわたしは震えている。
心底、うつくしいと思う。