見出し画像

20/40/60

今年も成人の日を過ぎて、また多くの人が自立して社会に出ていくのだろうと思います。自分(40代)はいまだにニート予備軍なので、気を引き締めていきたいと思います。

40歳を超えて感じることは、社会に出ている人のちょうど中間の存在であるということです。色んな世代の方と話す機会がありますが、どの世代からもパワーをもらっている気がします。特に20代前後の世代は、自分自身も通過してきたので想像できる部分もあります。60代前後の世代は経験したことがないので今後の心構えとして参考にさせて頂こうと思います。

20歳前後:ちょうど社会に出るタイミングで、勝手ながらエールを。
40歳前後:社会人を20年前後経験して次の方向性を模索。
60歳前後:どんなパターンがあるのか参考にしたい。

以下は、最近話した人の中で、印象に残っている20/40/60歳の人たち。それに加えて自分の想いを書きました。

Aさん(21歳 女性)
大学3年生で、就職活動が始まったところ。冗談ではありますが「就職先ないですかね?」と言っていたのが印象的。そして就職活動中にはなるけれど、海外ボランティアに行ってもいいかどうか迷っていると言う。特にコロナ世代なので、大学1年、2年の時に外出できず旅行にも行けなかった世代。

思ったのは、やっぱり就職活動は、20~30歳において最大のイベントな気がします。就活が大事というわけではなくて、学生から社会人になるタイミングで、生活習慣の変化や仕事上で覚えること、同年代でつるんでいたのが先輩や上司が大量発生する世界へ突入すること、給料や資産などお金のことも意識が増します。「何がしたいか分からないし、何が向いてるかも分からない」というような多くの学生が抱える疑問の中で、それぞれが何らかの答えを出さないといけないタイミングだと思います。
でも、やっぱり時間があるうちにしておかなければならないこともあって、ぜひ海外ボランティアに挑戦してもらいたいという思いでいっぱいです。きっと社会に出てから思い出すのは、自分だけの体験とその時の感情だと思うからです。

Bさん(22歳 男性)
社会人1年目で、半年の研修期間を経て2022年9月に配属。中堅以上の大手企業に就職して、それなりに同期の数も多く研修期間も長い。
もちろん、仕事のことは分からないけれど日々奮闘中といったところ。気になるのは、フルリモートなので、この先どういう熱の入った経験値を積んでいけるかという点。

自分もそうであったけれど、1年目は社会人へ突入してまだ学生の生活スタイルや友達も続いていて、会社ってなんだろう、働くってなんだろう、という迷いながら・もがきながらの日々だと思います。
会社に仕事経験の全てを委ねてしまっていいのかと言う(特にフルリモートの場合、見える世界は多少狭くなると思いますので)疑問が少なからず湧くと思います。自分の会社しか知らないので、正しいのか正しくないのか分からないはずです。今は吸収することしかないので、学ぶものが減ったと感じるか、目指すべき先輩が見当たらなくなったら方向転換を考えても良いと思います。きっと、4年〜5年目ぐらいになると同期にも動きが出てくると思うので(例えば、昇格とか転職とか)、何も疑問がないのであればそこまでは真っすぐ走れると思います。
ただ、将来的に会社に残っても別の道を選んでも、会社の外の目線を取り入れることを忘れないでほしいと思います。

Cさん(19歳 女性)
地方から東京に家族で引っ越してきて、1年の浪人を経て次の春(2023年4月)から大学生。浪人時代は自分で勉強して、そして受験合格後に英会話に通う。

これから大学生活が始まると思うと、いろんな人にも出会うだろうし、それが自分の成長につながる尊敬できる人たちも多いんじゃないかと想像しています。(そうでない人とも出会うと思いますが、全部笑って過ごせるような時間であれば、楽しい時期になると思います)。大学に入る前に、(外国人の話す)英会話に1人で突入してくるチャンレンジャー精神は尊敬しかありません。この先どういう成長曲線になるのか、勝手ながら楽しみでしかありません。なんなら嫉妬心すらあります。
コロナによるオンライン授業の影響もありますが、意外と大学生活が孤独になる場合もありますが、きっとCさんの場合は海外文化にたくさん触れることになるんだろうと想像しています。

Dさん(40歳代 男性)
転職数回、管理職経験あり、大企業も中小企業も経験あり。昇進が続いて、給料も上がり続けるという人はいいですが、30歳代を超えて、また違う方向性を模索する時期。やりがいがどこにあるか、自分が何屋であるのかがテーマ。

15~20年ほどの社会人経験を重ねてくると、どうしても過去の経験がプラスにもマイナスにも働いてくる時期な気がします。リスキリングとかアンラーニングなどというテーマもありますが、自分のスキルの発揮の仕方が難しいと思います。1年経った時に、去年できていなかったことが一つでもできるようになったか、挑戦といえる変化があったのか、自分は年末にそんなことを考えました。人生の後半戦も見えてきて、会社内の仕事だけがやりがいじゃないなという思いもあって、モチベーションの持ち方は多様になってくる気がしています。
50歳代、60歳代をどう生きていこうか、その進化途中だと思っていますし、30代までまっすぐスキルアップしてきたところから、変化し続ける体性を作っていく時期なのだろうと思っています。

Eさん (60歳未満 男性)
多くの挑戦もあり、海外での自営も経験。現状は区切りをつけて日本にて再就職。ただ模索の人生は続いて都心からの移住を計画。

50歳、60歳になってくると、自分は経験がないので想像の域を超えませんが、これまでの20代や30代の働き方とは変わりますし、同じスキルでもなかなか会社などの組織で機能するのは難しくなってくると思います。
本当の意味でお金を稼いでいくことの難しさと、それを実行できる経験値を実感するタイミングなのだろうと思っています。そして今どんなに順調な人でも、世代によって、また人によって模索のタイミングが来ると思うので、それにまっすぐ向き合える精神力と楽しめる力が大切になってくるのだろうと想像しています。

Fさん (60歳代 女性)
仕事はリタイアして、英会話に通い中。時に長期で海外旅行へ。若者に対しては優しい眼差し(言動とか)であり、達観した印象。

40代から若者を見る目と、60歳以上での若者への見え方はまた違っているのだろうと思います。例えるなら、母なる大地といった感じでしょうか。40歳代が「新社会人へ思うエールの気持ち」とは異なり、もっと人としての安全や幸せを願うような大きな懐を感じます。けれども、自分の世界を作っていくことは続いており、学び続けることの重要性を感じますし、本当に尊敬なのです。

Gさん (50歳代 男性)
大手銀行で約30年働いた後に、その先に限界を感じて転職。(グループ会社への出向などに落ち着くことにリスクを感じ、また人事がその人を適切に配置して60代を乗り越えられる気がしなかったとのこと)。70歳まで働く事を考えると一層、次の道を見つけたかったという意思。

若い時代と異なって、50歳から60歳への年代を迎える(自分の価値を発揮していく)のは大きな課題だと思っています。その中でスムーズに転職をされて活躍されるGさんは一つの成功モデルに見えました。
なぜその会社があなたを採用したか、きっと何ががあるから。その会社にないものを持っているから採用されているはずなので、それを周りに提示していくことの大事さを教わりました。若くない年代の人(40歳以上など)は、誰も仕事を与えてはくれない。悪い意味ではなく、大人として扱っているからだろうし、振り方がわからないということもある。だから、こちらから自分のできることを提示していくこと、それによって信頼を得ることで、居場所ができてくる。そんなことを学びました。