恩返しはバトンリレーみたいなもの
昔、食堂のおばちゃんに聞いた話なんですが若い頃、旦那が車に轢かれた事があったそうです。
軽い事故で怪我もなかったため警察も呼ばなかったそうですが脳にダメージがあったのか数日内に旦那さんは亡くなりました。
若い時というのもあり生命保険には入っておらず車の任意保険も警察を呼んでない、車の事故が原因と断定出来ないとして保険は適用されませんでした。
一家の大黒柱がいなくなりお子さんもいて生活に困る事が多かったそうです。
そんな時、助けてくれた友達がいてなんとかお子さんを社会人になるまで育てれたそうです。
お子さんが独り立ちし、ある程度余裕が出来きたので助けてくれた友達に何か恩返しをしたいと食堂のおばちゃんは思いました。
しかし友達はそれなりに裕福で特に困った問題もなさそうでどう恩返しをしたらいいのか分からず何かして欲しい事はないかと聞きました。
すると特に困ってないから他に困っている人がいたら今度はあなたが助けてあげなさいと言われたそうです。
恩返しというと助けてくれた人に返すイメージがあった私はこの話に衝撃を受けました。もちろん助けてくれた人が困っていれば助けるでしょうが、そういう機会はなかなかないもんだと食堂のおばちゃんは言っていました。
自分が助けた事によって助けられた人がまた他の困っている人を助けてくれたらそれだけで幸せな事なのかなと思います。
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