「ひらめき力」に必要な3つの眼/その2:顕微鏡&人工衛星の眼
さて、「ひらめき力」に必要な3つの眼/その1つ目の眼として、「ハイビジョンの眼」についてお話しました。今回は、2つ目の眼、「顕微鏡&人工衛星の眼」を紹介します。
今回は携帯電話を例に考えてみましょう。
携帯電話、実はハイビジョンの眼で見ても得られる情報がほとんどありません。iPhoneに至っては、いくら客観的に観察しても、リンゴマークといくつかのガラスの目が付いているくらいの情報しか得られないでしょう。
こういう場合には、「携帯電話」と前提を決めた上で想像を広げて見ましょう。
まずは顕微鏡の眼で見てみましょう。対象を分解して、さらに分解されたものを細かく分解して・・・。これを繰り返していく感じです。
画面:とても繊細な色や動きが表現されている。どんな仕組みで画像を映し出しているのだろうか? 有機ELであればどのような発光材料を使っているのか? の発光材料にはどんな物質が含まれているのか。。。。
カメラ:3つ付いているが、それぞれの構造はどうなっているんだろう、CMOSセンサー(カメラの中核をなす画像センサー)のサイズは?などなど。。。
他にも、躯体,メインCPU,電池など、色々なことが思い浮かぶと思います。
さて、次は「人工衛星の眼」で見て見ましょう。 周囲を見渡すと多くの人が携帯電話を使っています。
メーカー:みんなどこのメーカーを使って居るんだろう?
通信:周波数帯には限りがあるはずなので、どれくらいの回数なら対応できるんだろう?
さらに引いてみます。
日本の携帯電話台数はどれくらいなんだろう?世界各国の携帯電話の普及率は?
※ ちなみに、アフリカの携帯電話普及率は80%を超えるそうです。
このように、よりミクロに、よりマクロに物事を見るのが「顕微鏡の眼」と「人工衛星の眼」になります。何も、対象がモノに限ったものではありません。
ニュースを見て何か気づきがあったとき、「顕微鏡の眼」と「人工衛星の眼」で想像を広げてみましょう。ある事件の犯人の動機や周りの対応、お詫び記者会見の内部事情や外部への影響など、これらの眼を使って想像すると新たな気づきがあるかもしれません。
1つめの眼:「ハイビジョンの眼」
2つめの眼:「顕微鏡&人工衛星の眼」
覚えておいて下さいね!
次回は3つめの眼についてお話しします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?