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最新のお仕事|国立工芸館 編『工芸とたのしむ 四季と自然、日々の暮らし』(美術出版社、2023年)

国立工芸館館長の唐澤昌宏さんのインタビュー記事の構成を担当しました!(テープ起こしとQ&A方式の原稿に整える作業をしました)

なんとなく敷居の高い工芸を肩肘張らずに楽しめる一冊。国立工芸館が所蔵する約150点の作品を、「季節のうつろい」「小さな宝物」「暮らしのそばに」の3つのテーマに分けて紹介するほか、書き下ろしのエッセイを収録しています。

名作選というよりはコンセプト・ブックのような内容で、もちろん工芸館の研究員による作品の解説・作家の紹介もあるのですが、主に作品の雰囲気を伝える抒情的なテキストが添えられています。半分くらいバイリンガルです。

工芸館の所蔵作品は19世紀末から現代の工芸・デザイン分野の作品、西洋から美術という概念が入ってきてからのものになります。
東京国立博物館や私立美術館(出光美術館・三井記念美術館・根津美術館など)に所蔵されている江戸時代までの古美術、清水三年坂美術館にあるような明治時代の超絶技巧系の作品と比べると、アート志向(作家性・何を表現するかを重視・依頼者のためにつくるのではない)が強いのか、ちょっと独特な印象を受けると思います。(どんなハコ(建物)でみるかにも印象は左右されるので、作品自体の問題というより各館のラインナップや雰囲気、いろいろな要因があると思います)

というのは、私の普段の感慨というか完全に余談なのですが。

担当ページ、うまくぼかせなかったので薄くグレーを貼りました

「どれが好き?」「どこが好き?」から工芸の世界を広げていく、工芸を楽しむヒントが詰まった本書。ちょうど100ページというライトさなので、本屋さんで見かけたらパラパラめくってみてくださいね!


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