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橋本晶子 「I saw it, it was yours.」 ギャラリー小柳

初の投稿は、銀座のギャラリー小柳の橋本晶子さんの展示です。
ネットで開催中の展示を検索していて、上のカーテンの画像が気になったので行ってみることにしました。

ギャラリー小柳は小柳敦子さんが開かれた画廊で、
写真家の杉本博司さんとゆかりの深いギャラリーです。
私も何度か訪れています。
銀座で私の普段の交通網からすると行きやすいのですが、
なかなか行かない堕落した自分・・・。
いつも素敵な作品を展示しているギャラリーで、本当にもったいないから今後はまめに行きます!!
予約不要で見に行けました。(訪れたのは2021年9月末です!)

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この展示を見るまで存じ上げなかったのですが、橋本晶子さんは1988年生まれで、shiseido art egg賞を受賞されているとのこと。パリで個展などもされているそうです。

まず入って思ったのは鉛筆の香りです。マスクをしていても香りました。
個人的に好きな香りです。
ほとんどの作品が鉛筆画で構成されています。

全体的に暗めの照明で、所々に電球が下がっています。

作品リストをもらうのを忘れたので題名が分かりません。
申し訳ございません!
ですので私のつたない解説を記入します。

まず目につくのが実寸大のカーテンの大作です。
カーテンは精密な鉛筆画で描かれています。トレーシングペーパーなのかな?とても繊細に描かれています。
トレーシングペーパーのような透ける紙に書かれたカーテンの奥にさらに絵が。なんだか、不思議です。(でも雰囲気があって素敵)
カーテンは何かを暗示しているのでしょうか?

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次に進むと、絵が意図的に隠されています。
この後の絵はほとんど、簡易的にテープで留められています。
どうやら、絵の絵のようです。壁にテープで貼られた絵が描かれています。
絵は森の中の泉のような雰囲気です。

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コップなどの静物の絵(この間に葉の影の絵もあります!)
絵は折られています。

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小さな部屋を再現したような空間

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植物の絵が描かれていて、こちらの絵も折られています。
絵は折られたところでそれぞれ面になっています。影を意識して作成されているのでしょうか。

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上の絵は山折りになってます(お分かりになりますか?)今気づいたんですけど、折っても絵がつながってますね。
植物はとても繊細に描かれています。


目隠しされた夫人の絵。これは石膏なのかしら??
石膏の種類は詳しくない私・・・

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全体的にはこんな感じで薄暗いけれど静かで整った雰囲気

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私自身、モノクロの作品ってとても好きです。
空気がピーンとして、洗練された雰囲気になるので。
大半が「壁に貼られた絵(もしくは写真)」の絵なんですよね。
そして、コップやスプーンなどの日用品。
誰かの家にあったものなのでしょうか。
または私たちが日頃見ている風景に精密な鉛筆画が溶け込んでいるイメージなのでしょうか。影も効果的に使われていて、現実と鑑賞者と絵がやさしく混ざってなんとも言えない空間になっていたように思います。

展示は実際に見に行ってみないと分からない、体験するものだから。
と私は思います。
ぜひぜひ展示を見て体感していただければと思います!
読んでいただきありがとうございました!


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