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ある女の、気づきとぼやき

「この世の中にはさぁ、規制とかルールがあって、それを破ると、なんらかの罰則があるわけよね？

罰則って言っても、それはいわゆる“法的”なものだったり、もっと身近に、例えば“ハブ”にされるとか、人間関係のトラブルだったり、会社で給料減らされるとか？あとは根拠はないけど“天罰”のようなものだったり？

なんでアタシがこんな事話すかと言うとね、まず言いたいのは、世の中とっても『不公平』だってこと。最近、あらためて気づいたのよね…。

ひょっとしたら神様はさ、とっても公平に作ったんだと思う。でも、神様が作った世界を、人間がルールとか勝手に作っちゃったおかげで、人間同士が不公平になってると思うのよ。

ルールってさ、全員に適用されるじゃない？法律とかさ。そして、罰則も、同じように適応されるわけじゃん？それが、なんかおかしくない？って言いたくなるわけなのよ。

まずさ、アタシ自身、なかなかヤメられないことが多いの。

てゆーか、ヤメられないっていうのは、別に麻薬中毒とか、なんとか依存症とかってほどじゃないのよ？だから、法的にはセーフなことね。

言い方を変えると、アタシには「好き」が多いの。

例えばお酒。

お酒が大好きだし、実際にお酒が強い。でも、例えばこれは法的にアウトだし、絶対やっちゃダメだだけど、「飲酒運転」ってあるじゃん？このルールも、１ お酒飲まない人　２ お酒飲めるけどさほど好きじゃない人　３ お酒飲むけど、なくても平気な人　４　お酒の飲めない夜の食事会なんてありえなーい！な人（←アタシ）　５　お酒がないとガタガタ指が震えて精神がおかしくなる人。

などなど、もちろん５のアル中はさっさと治療しろよ！ってくらいだけど、４のアタシみたいな人とと、１の人じゃぁさ、その「我慢度」とか「苦しさ」って全然違うわけよ。

アタシも今はちょっと田舎に住んでるから、なんでも車移動。夜、外にでかけて外食となると、運転代行とか、飲まない人にドライバーを頼むことしないと、せっかくのお誕生会とか、結婚式でも飲めないのよ。

わかる？この苦しさ？天然真鯛のカルパッチョがあって、隣の人が冷えた白ワイン飲んでて、烏龍茶？牛ハラミのステーキを食べて、隣に赤ワイン飲んでいて、わたしはりんごジュース？軽く拷問よ。お酒好きじゃ無い人にはわからないでしょ？

別に、飲酒運転を認めろってんじゃないの。ただ、人によって“我慢度合い”が違うってこと。それはつまり「欲求」の強さが違うってこと。この欲求度合いによって、人は苦しみ方が違って、へっちゃらだったり、我慢できたり、我慢できなかったりするんじゃないの？

アタシ、タバコはやめたけど、前は吸ってた。だから喫煙者の気持ちわかるんだけど、世の中どこも禁煙じゃない？だから、喫煙者には苦しいわけよ。吸わない人にはその苦しみは永遠にわからないでしょ？もちろん、アタシはタバコを「やめれる」くらいのレベルだからね、もっと強くタバコに依存してたり、大好きな人は、禁煙するとなると苦しいと思うよ。

酒とタバコで例に出すなんて昭和じみてるけどさ、もっと身近な例で言うと“甘い物”が好き。“おしゃれ”が好き。“ゲーム”が好き。“スポーツが好き”もさ、もしここに強制が入ったり、規制が入ったら、平気な人と、苦しい人がいるんだよ。

そんな風にさ、人それぞれ欲求の強さが違うのに、同じ規則、同じ罰則って、なんかおかしくない？って思うのよね。

あと『男好き』とかもさ、アタシは結婚して最近丸くなったけど、以前はかまってくれる男がいないと、もう寂しくて寂しくて気が狂いそうだった。だからしょっちゅういろんな男と浮気してた。あ、セフレでね。結婚してからは…、まあ、そこはナイショね。

とにかくさ、お隣の韓国じゃ不倫したら犯罪って言うじゃん？そんなのさ、アタシだったら何回かムショにぶちこまれてるんじゃない？

日本だって、実際バレたら大変よ。芸能人とかは世間を挙げて叩かれまくるし、有名人じゃなくても、まず田舎じゃご近所歩けないわよね。

でも、世の中には、男が必要ない女とか、ダンナ一人がいれば満足の女とか、色々いるわけじゃない？苦しみ方って全然違うのよ。

男の人なんてなおさらよね。男の方が性欲強いし、そもそも種をばらまくように遺伝子ができてんだから、一生一人の女で満足しろっていう決まり事の方が、生物学的におかしくない？

やっぱさ、こういうのって、もうアタシ達の教育の話までさかのぼるんじゃないのかしら？だって学校なんてさ…。がっ…。

そう！学校なんてサイアクよ！それよ！

わたしなんてじっとしてらんなかったし、勉強超嫌いだったし、未だに学校で習うことの９割は必要ないって思ってるわよ。あ、専門職の人は別ね。そう言う人はさ、ちゃんと勉強しないとならないだろうし、多分、好きでやってんでしょ。

でも、いろんなタイプの子供がいるのに、みんな1箇所に集められて、毎日決まった時間じっと座らされて、おしゃべりしたら怒られて…。

わかるわよ？それができちゃう子がいるのよ。しかも、けっこうたくさん。でもさ、アタシみたいに全然ダメな子もいるの。苦痛なのよ。

いい子ちゃんには一生わからないんじゃないかな？って思う。こういうのって“感覚”だもんね。人は、自分にはわからないことは、ずっとわからないの。

例えばアタシは目がいいの。中年女だけど、いまだに視力１・５よ！でも、アタシの友達とか、旦那とか、みんなコンタクトかメガネ。申し訳ないけど、どんな気持ちがわからないわ。見えないってことが、わからない。想像はなんとなくできるわよ？でも、それってしょせん浅い想像だからね。当てずっぽうで言いたくないの。

それでもアタシはまだ想像力ある方だと思う。わからないことは「わからない」って言えるもん。でも、多くの人が「わからないってことが分かってない」のよ。

だからさ、デキるヤツに限ってさ、「努力が足りない！」とか「頑張ればできる！」とか「夢は必ず叶う！」って言うのよね。できねーもんはできねーっての。

夢を諦めろか、そういうことじゃないのよ？さっきの不倫の話もそうだけど、別にアタシは世の中の男女に『フリーセックスせよ！』なんて言うわけじゃん。

でもさ、こういう話するとね、すぐに「極端」で受け止めて、論理飛躍？みたいな風になって、
「じゃあみんな好き勝手にやっていいって言うんですか！」とか「人に迷惑かけてもいいんですか！」とか怒り出すバカがいるじゃない？

頭の中が「０か１００」なのよね。「在る or 無い」でしか考えられないの。世の中には、２３もあれば、４７もあれば、７３もあるの。中途半端なこととか、矛盾したこととか、納得行かないことってたくさんあるってことがわかってないし、想像もできないの。きっと、脳味噌が幼稚園児くらいで成長止まってそのまま石化しちゃったのね。

まあ、そういうバカとは話す気起きないし、話しかけられてもシカトするんでよろしくね。

あれ？何が言いたいんだっけ？

そうそう、人によって欲求の強さが違うのだから、全員を同じルールで縛るってのが、おかしいって思ったの。

これって不思議でさ、欲求が少ない人って、そういう諸々のルール守るのなんてチョロいわけじゃん？だって、したくないんだもん。で、そういう人はさ、ルール守れない人に対して批判するのよねぇ。
「なんでそんなことも守れないの！」ってね。

多分、永遠にわからないんじゃないのかしら？想像もできないんでしょうね。

あ、でも実際に、それで超マウントしてきたり、人の不倫とかにアホみたいに騒いで否定する人は、実はアタシみたいに、本当はその欲求が強い人で、それを超ガマンしている人なんだよね。
「あたしだってルール守ってるんだから、あんたも守んなさいよ！」ってね。自分が我慢している事をやられちゃうと許せないのかもね。それはそれでかわいそうね〜。

で、どうするかってことよね…。

わかってるわよ。どうしようもないって。だって、ルールがないとね、犯罪的なものは抑制しないと、社会が混乱するもんね。

でも、アタシ“おかしい”って思うことはいいでしょ？そして、おかしい！って言うことは大事だと思うんだよね。

みんなおとなしすぎない？欧米人なんてすぐに主張するじゃん？あれもやり過ぎはヤだけど、日本人、もっと声にだそうよ。

あ、声に出す前に「疑問に思おうよ」だね。

おかしいことだらけじゃん？あるのかないのかわからないウイルスとかさ。それに怯えてマスクしてさ。そんでワクチン？はぁ？それ、何が入ってんの？

日本が不景気っていうじゃない？でも、日本って世界一残飯が多いじゃん？衣類も毎年とんでもない量を焼いて処理して、それでCO２がうんちゃらって？

あとさ、また学校の話に戻るけど、マジで学校とか、仕組み変えないとやばくない？まず、教科書とか全部デジタルにすればいいよね。知ってる？わたしの甥っ子が中学生だからよく知ってんだけど、今の教科書の量って、昔より遥かに多いのよ？バッグ重すぎて肩が凝るレベルじゃないから。あれ、体小さい子とかに、公認のイジメじゃんね。

今の話にしてもさ、やっぱ平気な子はいるのよ。でも、ダメな子もいるの。なのに、全員に同じルールと罰則が適用されるの。

ここで、バカの反論が予想つくんだけどさ、こういう意見が真面目にあるのよ。『民主主義国家だから、多数決で決めよう』って。

はぁ？って感じ。

そもそも、今あるルールの大半が、多分「多数決」で決まったんでしょ？

アタシさ、この“多数決制度”こそがさ、一番解さないなんだよね。なんで多数が偉いの？正しいの？多数に、少数は合わせないとならないわけ？それって民主主義なの？

それにアタシ知ってるよ。選挙とかあるとささ、うちのおじさんは「創〇学会」だからさ、市議会選挙のたびに「公〇党に入れてくれ」って頼んでくるの。そして、おじさん自身はさ、実はなんも政治のこととか知らないの。

わかる？政治家の公約とか能力じゃなくて「創〇学会」という理由で選んでるの。そんな人たちの投票で、多ければ勝ちってなに？

他にもあるのよ？うちのパパはね、もう死んじゃったけど、一応それなりの大きな建設会社で、最後は役員だったの。で、選挙のたびにさ、会社挙げて「自〇党」の議員に投票しろ〜って社長から圧がかかるの。だって、その政党が与党で、なんとかさんって言う議員がいると、仕事たくさん回してくれるの。だから、その党に勝って欲しいの。

ねえ、これが民主主義？政治って、みんなを幸せにするために、国を運営するんでしょ？でも実際、みんな自分のことばっかじゃん？

大体、自民党とか野党とか、そもそも“政党”ってなに？本当にみんな同じ考えなのかな？それこそ、数が多いと、与党になって、その総裁が総理大臣？

おかしいでしょ？どう？そう思わない？

どうしようっか？

あんた考えてよ？多分こういうの考えるはさ、結局政治家とかじゃダメね。だってああいう人たちってさ、基本的に「以前の仕組みを変える」って、むちゃくちゃ抵抗あるからね。だから考えようとしないのよ。想像できないのよ。

だから、アンタが考えんのよ。アタシ？アタシだってもちろん考えてるわ。でも、アタシははっきり言って頭悪いからさ。ただ最初に言ったけど「好き」が多いってことは、それだけ“嫌い”も多いの。そのおかげで、「それはおかしいよ」って気付けるんだよ。

わたしは、指摘する役割。あんたはどうすれば改善できるか考える役割。どう？

ねえ、それでさ、みんなが公平になったらさ、世の中ってもっとよくなると思わない？

ってことに、アタシは気づいただけ。それで偉くなったとは思ってなんかないわ。でも、あんたがそれに気づいて、それに対していいアイディア考えたら褒めてあげるし、それを行動に移したら偉いって思うし、それが実現しちゃったらアタシはあんたのこと一生愛しつづけるわ。たぶんね。」