見出し画像

電報を打つように

どこからか。

犬の散歩中、近くの家から、ピアノの音色が聞こえてきました。

「月の光」ドビュッシーです。

辻井くんの演奏を貼っておきますね。

その演奏は、カタコトの辿々しい音色でした。
今、練習の真っ最中なのでしょう。しかし、たとえ辿々しくといえども、月の光はとても美しい音色です。

空を見上げると、薄い雲が浮かんでいました。立ち止まって、しばらくその音色を聴いていたときに、ふと思ったことがありました。

「まるで、神様に向けて電報を打っているみたいだな」と。

タンタン、タンタン、タン・・🎵。

音楽は、神様に向けての通信のようです。先程の辻井くんの演奏を聴いて、そこにどれほどの豊かさと静けさと美しさを感じるでしょうか。
まるでこの世のものとは思えない情景を、僕たちはしっかりと感じることができるのは、みんなそれぞれに神様と繋がっているからだなと。

そして、こう思いました。
僕が話す言葉と、書く文章も、食べるもの、目にするもの、描くもの・・それぞれが、通信しているようなものなんだと。
電報くらいのカタコトさもあれば、5Gほどのスピード感もあるでしょうね。

先日の「神様のうつわ」について考えていたことを、もう一つ深く、腑に落ちた気がします。
全ての行動がつながっているならば、ちゃんと美しいものを発したい。聴きたい。観たいものだと。

よろしければサポートお願いいいたします。こちらのサポートは、画家としての活動や創作の源として活用させていただきます。応援よろしくお願い致します。