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リリ・レイノー・デュワーがマルセル・デュシャン賞(2021年)を受賞

リリ・レイノー・デュワー(Lili Reynaud-Dewar)がマルセル・デュシャン賞(2021年)を受賞

リリ・レイノー・デュワー(Lili Reynaud-Dewar,1975- /フランスのアーティスト)

Lili Reynaud-Dewar - ENG

リリ・レイノー・デュワーの作品は、インスタレーション、パフォーマンス、映画(video)、テキスト、彫刻が含まれ、身体表現を行う。
それら、よしも悪しきも、有名な人たちの生い立ち(伝記)からの表現であり、それは、社会の表面性だけではなく、その内面も捉えている。

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by Lili Reynaud-Dewar

有名な人たちの伝記をリサーチ

そこには、伝記の境をリサーチして浮き上がげる。それは、ジョセフィン・ベイカー(Josephine Baker,1906-1975/アメリカ生のフランスの芸能人・活動家)、コージー・ファニ・トゥッティ(Cosey Fanni Tutti,1951- / 英国のパフォーマンス・アーティスト・ミュージシャン・ライター)、サン・ラ(Sun Ra,1914-1993/アメリカ人のジャズ作曲家・プレイヤー・実験音楽)、ジャン・ジュネ(Jean Genet,1910-1986/フランスの小説家・劇作家・活動家・哲学者、そして犯罪者)、ギヨーム・デュスタン(Guillaume Dustan, 1965- 2005/フランスの作家-LGBT描写で悪評を得てしまう) など、さまざまな歴史上の人物を中心に作品を展開した。
そして、彼女は、現在、グルノーブル(フランス)とジュネーブが拠点だ。

リリ・レイノー・デュワーの作品と賞は・・・ 

第5回ベルリンビエンナーレ(2008)、第3回パリトリエンナーレ(2012)、第12回リヨンビエンナーレ(2013)、第5回マラケシュビエンナーレ(2014)、第56回ヴェネツィアビエンナーレ(2015)、第31回リュブリャナ・グラフィックアーツ・ビエンナーレ-2015(Biennial of Graphic Arts -Ljubljana/現代アートの世界最古の隔年展示会)および第11回光州ビエンナーレ(2016)など、多くの展示会に出品されている。
Lili Reynaud Dewar, Venise-2015

そして、2021年に彼女はマルセルデュシャン賞(若手アーティストに与えられる賞/ポンピドゥーで作品展示)を受賞。


略歴-Lili Reynaud-Dewar

リリ・レイノー・デュワー(Lili Reynaud-Dewar,1975- /フランスのアーティスト)

レイノー・デュワーは、Conservatoire La Rochelle(ラロシェル音楽院/フランス)でバレエを学び、その後、パリ大学パンテオン・ソルボンヌ校で公法を学ぶ。
2001年に彼女はグラスゴー芸術大学(Glasgow School of Art/スコットランド)のMFA(美術修士)。
その後の数年間、彼女は、さまざまな雑誌やアーティストのモノグラフ(一つの主題を記する)にアートについて書いている。
また、パフォーマンスのセットとして機能する彫刻のインスタレーションを制作している。
2009年、彼女は、ドロテ・デュピュイ(Dorothée Dupuis,1980-、/パリ生まれ/メキシコシティを拠点とするフェミニスト・美術評論家)たちと、アートとエンターテインメントのフェミニスト出版物”pétunia”を共同設立した。
2010年からは、ジュネーブの École d'Art et de Design(アート&デザイン スクール)の教授を務めている。
2015年に、彼女はパラグアイプレスで彼女の著作のコレクション「Text about my fads, my work and the work of other artists.」(私の流行、私の作品と他のアーティストの作品に関するテキスト)を公開。同年、2015年にグルノーブルの彼女のスタジオでプロジェクトMaladie d'Amour(Love sickness)を始める。
2021年、栄誉あるフランスのマルセルデュシャン賞を受賞する。

#マルセル・デュシャン賞 #学術 #現代アート

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