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パティ・キャロル :PERFECT LAWNS - Series

パティ・キャロル :Perfect lawns - Series

Patty Carrollのポートフォリオを振り返ると・・
パティ・キャロルのシカゴ郊外での生い立ちは、彼女のシリーズ「Perfect lawns」(2009 - 2013) に影響を与えている。

Perfect lawns - Series

アメリカの家族生活の理想的な場所としての郊外の文化的神話

アメリカの家族生活の理想的な場所としての郊外の文化的神話に魅了されたキャロルは、慎重に維持され、手入れの行き届いた住宅の芝生を記録している。
パティ・キャロルにとって、芝生(lawns)は自然、順応、秩序に対する人間の勝利を表しているのだろう。
前庭をバランスの取れた整然としたスタイルで撮影するキャロルの作品は、1970 年代の*New Topographicsの写真家を彷彿とさせる。彼女の対照的な影と焦点を合わせた光の使用は不気味で、細心の注意を払って造園された環境の中での孤独と絶望の感情を示唆している。最終的に、彼女は、公に展示された完璧な造園が、家の中に隠れている人々の生活とどのように一致、または、衝突するかを熟考することを観る側に問いかけるようだ。

Perfect lawns - Series
Perfect lawns - Series
Perfect lawns - Series
Perfect lawns - Series
Perfect lawns - Series

New Topographics

(註)*New Topographics:新しい地形-人が変えた風景の写真」は、1975年10月-1976年2月までジョージイーストマンハウスの国際写真美術館で開催

パティ・キャロル(Patty Carroll)

パティ・キャロル(Patty Carroll, 1946- /アメリカのフォトグラファー)

Patty Carroll

写真の世界で、活躍を始めた、1970年代から、すでに、非常に強烈で彩度の高いカラー写真を使用することで知られている。
そして、近年のパティ・キャロルのプロジェクト「Anonymous Women」(2019)は、カメラのために作られた 3 部構成のスタジオ・インスタレーションで構成されており、女性と家事との複雑な関係に取り組んでいる。
キャロルは、ドレープ(布を揺らしたときに現れる自然なたるみ、流れるようなひだ)や家庭用品で人物をカモフラージュすることにより、視聴者と匿名の女性の間で、暗くてユーモラスな、「かくれんぼゲーム」を作成している。
Catherine Couturier Gallery (テキサス州 ヒューストンのアート ギャラリー)での展示では、女性が劇的な家庭内災害の犠牲者となる、その彼女の物語「Demise」からの大規模な画像を特集していた。彼女の活動、強迫観念、物は彼女を圧倒し、消費し、彼女を取り巻く空間を予期せぬ悲劇の場所にしている。

STELLA: The Nature of a Collective

パティ・キャロルの作品

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