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#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 現代アートを(思いのほか)楽しんだ話

#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-ご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。たくさんのご応募ありがとうございます。

・現代アートを(思いのほか)楽しんだ話
きさらぎみやびさま 応募ありがとうございます。

(評)筆者は、岡山芸術交流(Okayama Art Summit)に足を運ばれた際に、そこに展示してある「現代アート」に触れて、その所感をご自身の言葉で、まとめたエッセイだ。
「結論から申し上げますと、とても楽しかった」と筆者は綴る。(私も嬉しい)

(註)岡山芸術交流2019 Okayama Art Summit-IF THE SNAKE
岡山芸術交流」は、岡山市で3年ごとに開催される国際現代美術展。
「そこには、展示作品を見るだけではなくアーティストの思考に遭遇し、
時間や歴史、国境などを行き来するような芸術との交流を、ここ岡山でお愉しみください。」-Okayama Art Summit

そして、筆者は、各作品について解説なさっている。
筆者の記事の内容ですが、ここでもいくつか、筆者の記事から、一部分を引用致します。(全体像は筆者の記事をお読む下さいませ)

・「ソルト・スペース」
床に撒かれた白い汚れに見えるものは動物の骨粉。ある種カタコンベ的な雰囲気の中を歩く。踏み出すたびにパキパキと骨粉が砕ける音が響いてゆく。厳粛なような、冒涜(ぼうとく)的なような、不思議な空間。(筆者記事より引用)
・「熱」
ソルト・スペースの中にあるいくつかの柱は触ると暖かい。病気のパターンからモデル化した温度に制御されている。この空間で温かみを持つのはヒトとそれを模した柱だけ。(筆者記事より引用)
(註)作品紹介(天神山プラザの地下2F)
1. 熱 (Fever / Deep Sky Borreliosis / Mustard Malaria)
2. ソルト・スペース(Salted Space)
作家:エティエンヌ・シャンボー (Etienne Chambaud,1980- /仏-現代アート作家)

・「幸福が(ついに)35,000年にわたる文明化の末に(ヘンリー・ダーガーとシャルル・フーリエにちなんで)」
映像作品。まさに「非現実の王国で」の動画化と感じた。ポストアポカリプス(終末もの)のユートピアでありディストピアな世界。(筆者記事より引用)
(註)幸福が(ついに)35,000年にわたる文明化の末に(ヘンリー・ダーガーとシャルル・フーリエにちなんで)
シャルル・フーリエ(Francois Marie Charles Fourier,1772-1837/フランスの哲学・思想家)のユートピア主義とヘンリー・ダーガーに基づく、その連想がアニメで表現されている。
ポール・チャン(Paul Chan)のアニメーション。(岡山城の城門)

ポール・チャン(Paul Chan)のアニメーション

幸福が(ついに)35,000年にわたる文明化の末に(ヘンリー・ダーガーとシャルル・フーリエにちなんで):Photo:きさらぎみやびさま

筆者の視点で、作品のインプレッション(印象)が述べられている。(ぜひ本文でご覧ください)

そして、「今回のアートフェスティバルでは観光客(もしくは旅人と言ってもいいかもしれません)として現代アートに思いがけず出くわす、という体験をしてきました。」「つまりアートも珍しい風景の一部(かなり奇異な風景ではありますが)として受け止めたのではないかという気がしています。それは旅人が旅先の奇景に心動かされることに近いようにも思います。」と語られる。
まさに、萩原朔太郎の「猫町」のようなシチュエーションだろう。
作者の視点(極)と観る側の視点(極)があって、アートは成立する。
現代アートにあっては、わかならい部分も多い、それは、観る側の視点(極)の多様性もあからだ。
岡山芸術交流のアート展示も、筆者のご案内で、私も読者さまも、興味深く拝読されたでしょう。
ご応募ありがとうございました。

(追記)現代アートの受け取り方については、上記したが考えこむとより難解かも知れない。
例えば、シャルル・フーリエの「ユートピア主義」と、ヘンリー・ダーガー(アウトサイダー・アーティスト)の「非現実の王国で」、それぞれをとっても、一般的には理解に苦しむだろう。
ただ、岡山での現代アートの祭典は、こういった世界もあると言う、その体験談も、また、面白い、多用なアートへの入り口や触れ方も様々で良いのだろうと感じる。そして、岡山の活性化を伴えばなおさらだ。

(註)ヘッダーは、皮膚のプール(オロモム) Skin Pool (Oromom)
作家:パメラ・ローゼンクランツ (Pamela Rosenkranz)
展示場所:旧内山下小学校

(お知らせ)コンテストについて
締切日時は、2020年11/14(土曜日)24:00(終了しました)
結果発表は、2020年11/15(日曜日)18:00 です。
締切間際に応募された作品は、当然審査の対象内ですが、
作品評が、結果発表後になることもご了解ください。


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