見出し画像

中国経済問題とツァオ・フェイの表現

中国経済問題とツァオ・フェイの(Cao Fei)表現

映像作品「City Watcher」では、黒装束の死神がビルの屋上に立ち、異様に巨大な鎌を手にし、その表情は厳粛かつ物憂げで、まるで街の隅々まで調べているかのように、人々の魂を捕らえる。遠くには高層ビルがひしめき合い、幻想的でありながら不条理でもある。
日本のコスプレ文化の流れに乗せた表現手法だろう。

City Watcher

2016年、MoMA(ニューヨーク-PS1 現代美術館)は

2016年、MoMA(ニューヨーク-PS1 現代美術館)は、ツァオ・フェイ(曹操)の大規模な回顧展を計画し、長年にわたって作成されたビデオ、写真、彫刻、その他の作品を展示した。その中で、この「City Watcher」も紹介されている。
ツァオ・フェイが、ポップ カルチャーとアニメーションのテーマをどのように組み合わせたかを、MoMAは評価している。 
そして、中国経済が抱える問題をシュルレアリスムで表現している、社会階級的な乖離や工業化後の社会問題だ。
これは、アメリカの美術館での彼女の初めての展覧会だった。

Cao Fei ft. The Notorious MSG at MoMA PS1 - Dim Sum Girl

Cao Fei ft. The Notorious MSG at MoMA PS1 - Dim Sum Girl

ツァオ・フェイ(曹斐)

ツァオ・フェイ(曹斐/Cao Fei,1978- /中国の現代アーティスト)
ツァオ・フェイは、北京在住の中国を代表する現代アーティストの一人である。

Cao Fei

ツァオ・フェイは、ビデオやマルチメディアのインスタレーションをメディアとして、中国の経済と社会、政府によるニュースの検閲、インターネットの急速な変化の下で、若者の混乱と現実への抵抗感をコンテンツにしている様相を感じられる・・
そして、現代中国とツァオ・フェイ自身の個人的で文化的な関係性を投影した作品を通じて、中国の改革開放以降に生まれた世代を代表するアーティストとしてグローバルに活躍している。

ツァオ・フェイ(曹斐/Cao Fei)のコンテンツと視点

#ツァオ・フェイ #曹斐 #インスタレーション #インスタレーション #デジタルビデオ #バーチャル映像 #日本のアニメ #コスプレ #現代アート

この記事が参加している募集

コンテンツ会議

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?