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(今日の一枚)ミランダ・リヒテンシュタインのフローター

ミランダ・リヒテンシュタインの作品の根底に流れているものは、生への畏怖(いふ)なのかも知れない。彼女の表象に触れると、ヒトが誰しもが持ち合わせている筈でありながら、現代人の多くが失い去ってしまった、遠い感情が蘇るようだ・・
「自分自身の自然への恐怖心がいったい何なのかを、作品を制作することによって探求しているのかも知れない」-Miranda Lichtenstein

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Miranda Lichtenstein, Floater, 2004. C-print, edition 5/5, 104.1 x 127 cm. Solomon R. Guggenheim Museum, New York, Purchased with funds contributed by the Photography Council 2005.67 © Miranda Lichtenstein

ミランダ・リヒテンシュタイン(Miranda Lichtenstein,1969- /US):アーティスト、その表象は、主に写真とビデオだ。

略歴-Miranda Lichtenstein
1969年、ニューヨーク市で生まれ、マサチューセッツ州や、プラハ、日本に、、そして、現在は、ニューヨークに在住。
1990年、サラ・ローレンス大学(Sarah Lawrence College/NY)で学び、
1993年、カリフォルニア芸術大学( California Institute of the Arts/バレンシア)MFA(美術学修士)
その写真家としてのワークは、19世紀のロマン主義に似た写真の手法だと言われる。ミランダの作品はしばしば絵画的に描かれる。それは、ドイツのコンセプチュアリストの写真家ベルントとヒラビーチャーに影響を受けいると言われる。
そのミランダ・リヒテンシュタインのコンテンツは、「未知」に疑問を投げかけている。

そして、作品は、ハーシュホーン博物館(The Hirshhorn Museum/ワシントンDC)、マディソン現代美術館(The Madison Museum of Contemporary Art -MMoCA/ウィスコンシン)、ニューヨーク現代美術館(MoMA/NY)、ソロモンR.グッゲンハイム美術館(NY)、ヘンリーアートギャラリー(Henry Art Gallery/シアトル)等に、展示・収蔵されている。

(追記)ミランダ・リヒテンシュタインの写真は、これまでも、タイの田園地帯、マレ―シアのリゾ―ト地、パリ郊外の村などのロケーション等々である。そこには、生あるものの、もろさ、はかなさだを感じる・・ただ、こうした実存と向き合うことで、ミランダ氏は、その奥にある「生への歓喜」へとコミットメント(commitment)している。それは、人は自然の―部として、生の深淵(しんえん)を、もっともよく知りうる存在であり、帰結すべくテ―マだからだ。
ただ、こう言った見方もあるのだが・・・「見栄えは良いが解釈が難しい」Art in America誌


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