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【ブログ vol.7】こころを豊かにするのは自分

高校時代の英語の先生がよく引用していたフレーズがある。 "Cultivate your mind."
直訳すると「心を耕しなさい」、つまり「心を豊かにしなさい」という意味だ。
知識を身に着けるだけでなく、感性を奮い立たせ、心を豊かにすることで、人生はより彩りに満ちていく。

先日、あるカフェで緑茶を注文したら、出涸らしのような味気のないお茶が出てきた。お茶の淹れ方は職場でも教えてもらえるだろうし、ネットでも簡単に検索できる。きっとそのお茶を淹れた人に足りなかったのは、スキルでなく「美味しいお茶を淹れたい」という「心」だろう。
とはいえ職場の先輩、学校の先生であっても他人の「心」を変えることはできない。その人自身が気づく必要がある。
色んなお茶を飲んで味わいの違いに気づいたり、誰かから淹れてもらったお茶を飲んで、心が温まる経験をしたり、自分が淹れたお茶を飲んだ誰かから「ありがとう」と感謝を伝えてもらったり、お茶をきっかけとして「心」が動いた経験がないと、お茶の隠れた価値(感動)に気づくことは難しいのかもしれない。

スキルや知識の差は比較的埋めやすいが、一見些細なことに対する情熱、真摯さ、こだわりといった「心」の差を埋めることは難しく、時間がかかる。
普段から自分の心と向き合い、どうしたらより自分の心が動くのか、嬉しくなるのか、満たされるのかということに配慮する必要がある。その日々の積み重ねが心を豊かにしていく。

短期集中で身に付く知識やスキルだけでは、人間同士の差は生まれづらい。誰かの心を動かす付加価値を生み出すためには、心を豊かさが必要で、それには時間がかかる。
だから、常日ごろから“Cultivate your mind.”

先生が伝えたかったのはそういうことかな?

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