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お金使えない症候群に苦しむ子どものままの私

明けましておめでとうございます。
バイトが繁忙期で忙しいアルさんです。
新年早々、重ための記事です。ブラックアルさんでお送りします。
しんどいな〜って思ったら、読むのやめてくださいね。



「お母さんより贅沢してるやん」

今日はバイトで疲れていたのもあります。
お母さんと電話をして、あることがきっかけでモヤモヤし始めました。

母「アルさんの家の近くにパン屋さんあるやんかぁ〜ちょっと気になるなぁ〜」
私「ああ、そこよく行くで〜」
母「ええ〜パン屋さんでパン買ってるん、贅沢やな〜 お母さんより贅沢してるやん」
私「・・・」

また出てきました。お母さんの「お母さんより贅沢してる」攻撃。
パンを買う。お菓子を買う。雑貨や服を買う。友達と遊びに行く。旅に出る。
なくても生きていけるようなあらゆる出費に対して、お母さんはいつも文句をつけてきます。
お母さん自身、高い服を買ったり、おやつを買ったりしているはずです。
それなのに、私のプチ贅沢を制限するような発言をしてきます。

いつものことだと、電話をしている時はスルーしました。
でも、電話を切ってからというもの、どんどんモヤモヤが大きくなっていき、一人では抱えきれなくなりました。
気にしなくていい。別にええやん、いつものことやし。
そう言い聞かせても、思考は止まりません。

苦しい。苦しい。苦しい…
ずっとこんな思いをして生きていくなんて嫌だ!

この感情は無視できない、いや、無視してはいけないやつなんだ。
ならば、いっそのこと、この機会に伝えてしまおうか!
そういうの嫌だって伝えるチャンスなのかもしれない!

そう考え直した私は、覚悟を決めました。
もう一度お母さんに電話をかけて、「嫌だ」と伝えようと。


私「いつも私が何か買ったとか、お金を使ったってっ話をしたら、お母さんは私に『贅沢』っていってくるやん。それしんどいからやめてほしい。」

言ってたったぜ✌︎('ω'✌︎ )

お母さんのお金に対する厳しい言動のせいで、小さい頃からたくさんの我慢や辛い思いをしてきたこと、今でもなお苦しんでいること、全てありのままに話しました。


「お金がないから」の呪い

お母さんはいつでも「お金がない、お金がない」と言っていました。
母子家庭で一般家庭と比べて裕福ではないというのもあるでしょうが、すごく貧乏であったわけでもありません。必要なものを買う余裕はちゃんとありました。
それにもかかわらず、常に節約節約。

小学校の習字道具や絵の具セットなどは、学校で注文しないで、格安のものを個別で買っていたので、私の道具はいつもみんなが持っているものとは違いました。小学生の時にみんなが使っていた石の硯を、私は使ったことがありません。石の硯くらい買えたはずなのに。
担任の先生には注意されたのですが、私はプラスチックの硯を使い続けました。「硯にお金かけれるなんて、みんなええなぁ」と、心のどこかで思いながら。

小学校高学年の時、少しずつファッションに興味が出てきた頃、可愛い服を見つけても、それが欲しいと言えませんでした。しまむらでお母さんに「欲しい服あった?」と聞かれたとしても、欲しいとは言えませんでした。
お姉ちゃんに「これアルさん好きそうやん、どう?」とドンピシャで当てられたとしても、「いらん!」と言ってしまうのでした。
「ウチはお金がないから…(母の声)」がどこからともなく聞こえてきて、お金がないのに服が欲しいなんて言えない、と思っていました。
お姉ちゃんのお下がりばかりを着ていた私は、「いつも同じ服を着てる」とよく言われていたものです。

中学生の時、お母さんとお姉ちゃんと一緒にイタリアに旅行に行きました。(そこにはお金使うんかい!)
私は部活の友達へのお土産に、ピノキオのキーホルダーを6つ買いました。
部活で仲良くしているのは、いつもの7人グループ。1つ足りません。
足りない1つは私の分です。みんなのためにお土産を買うことはできるのに、自分のためには買うことができませんでした。

高校生の時、高校でSGHという取り組みがありました。SGHに入った人は、課題解決能力を高めるための特別な教育プログラムを受けることができ、海外へ行くなどして、国際的に活躍する力を身につけることができます。私は海外での活動があると聞いた途端、「お金がないから」と考えて、SGHについて調べることさえもできませんでした。当時の私はそういうことに挑戦するのが好きだったのに、です。


お金を使うことは悪いこと。贅沢はいけないこと。安いは正義。
この考え方が頭を支配してしまい、私は極端にお金を使えない子供でありました。


塾には通わず、浪人もせず、国立大学へ進学。
一人暮らしをすることになり、自分でお金を稼ぎ、自分でお金を使う生活に変わりました。
ここでも私は節約節約。
一人暮らしの大学生の支出平均を余裕で下回る生活をしていました。

しかし、コロナ禍が落ち着き始め、他の学生と会話し、他の学生の私生活を知るようになって気づき始めました。
「みんなお金むっちゃ使うやん!」

最初は羨ましいなぁくらいに思っていたのですが、友達の経験談を聞くにつれ、お金を使った先にある有意義な人生というものを知るようになり、お金は自分のために使う物なんだと、ここでようやく気づきます。

お金は好きな物事に使うためにあって、お金を使って何かに取り組むことで色々な経験ができる。みんなそうやって経験値を積んで成長していくんだ!

そうして、自分のためにお金を使うことができるように、努力を始めました。
欲しいと思ったものを買ってみる。食べたいと思ったものを食べてみる。
「お金がないから」ってどうしても思ってしまうけど、数百円で済むなら大丈夫って思ってみる。
買って失敗だったなぁ〜ってものがあったとしても、それも一つの学びだと思ってみる。

少しずつ少しずつ、買えるものが増えてきました。
「お金がないから」と行けなかった旅行も、今では全国各地へ行けるようになりました。
最初は旅費を全て出してくれるインターンに挑戦。そこで全国各地へ飛び回っている学生さんに出会い、一緒に連れてってもらってりして、行きたいなら行ってもいいんだって、思えるようになりました。
飛行機でもフェリーでも夜行バスでも。交通手段はあるのだから。



自分のためにお金を使っていいんだ。
お金を使うって、贅沢をするって、気持ちがいいことなんだ。

なんでこんなことも知らなかったんだろう!


それでも消えぬ呪い

そんな大きな気づきを得てもなお、「お金がないから」の呪いは完全には消えません。

3回生のとき、大鬱になった私が真っ先に心配したのは、私の体調のことでもなく、将来のことでもなく、お金のことでした。「留年するお金はないから、休まず大学へ行かねば!早く回復せねば!」と常に焦っていて、カウンセラーさんには「お金のことはお母さんに任せて大丈夫なんじゃない?」と何度も突っ込まれてました。
(お金のことは悩まないと約束して、今はだいぶ楽になってます。)

そして、まだ海外には行けません。留学なんてできません。(それは確かに勇気いるわ〜)

いまだに自分のためにお土産が買えません。配る用しか買えません。(旅の思い出は写真だけじゃつまらんやろ!味わえお前も!)

おやつを買う時はいつもストップがかかります。ストップを解除するのにいつも葛藤します。(おやつくらいそんなに家計に響かんやろ!)

鬱でご飯の準備ができなかったとしても、ウーバーは頼めません。しんどい思いをしながら、家にあるもので食い繋ぎます。ご飯の支度をするのが辛くて、それで発作を起こすこともありますが、やっぱり買えません。(ウーバーすればいいだけやん!何してんねん、休め!)

お店で出会った欲しいものは、一度帰って考えてからしか買えません。それか、事前にネットで吟味して1週間くらい置いてからしか買えません。定価じゃ買えなくて、安くなるのを待っていたら売り切れたということ、よくあります。(アホか!)

オタ活で数万円飛ぶなんて、とてもじゃないけど考えられないです。今勉強していること自体がオタ活で、オタ活費=教育費と思わないと払えません。(そんなんしてるから息抜きできひんくてしんどくなるねんて)


これでもかなりマシにはなったと思いますが、いつ何時でも「お金がないから」が頭にこべりついていて、すごく辛いです。
分かっていても、お金を自由に使えません。
お金を使うことには、いつも苦しみが伴います。

私の望み

過去に確かにあった躁状態の時でもお金遣いが荒くならなかったのは、ある意味お金使えない症候群のおかげなのかもしれません。
欲しい欲しい!の波が来ても、「お金がないから」で抑えられるのはありがたいことなのかもしれません。

それでも、私はこの呪いを解きたいです。
お金遣いが荒くなるのは嫌だけど、自分のためにお金を使えるようになりたいです。
そして、お金を使うことにいちいち葛藤を覚え、苦しみを感じなくて済むように、正当な理由なんか考えなくても、「ただ単に欲しいから買う」ということができるようになりたいです。

そのためには、お母さんの協力も必要です。縁を切ることは今の私にはできないので。
どうか、私のプチ贅沢を戒めるような発言はご容赦いただきたい。




お母さんには頑張って伝えたけど、たぶんちゃんと伝わってないです。
「アルさんは節約の意識が強いんだね〜使う時は使っていいんだよ〜」って感じで言われたけど、そうじゃないんです。節約意識で節約してるんじゃないんです。

強い恐怖と不安のためにお金が使えなくて辛いんです!
強迫観念なんです!
かなり根深いんです!
誰のせいだよ!( *`ω´)


とりあえずは、今後私のお金の使い道に関して口出ししないと約束してくれたので、一件落着としましょう。

「しんどくてもバイト頑張って続けてるんやから、こっちのお金のことに口出さんといて!」って思うと、バイトのモチベがますますアップしますねψ(`∇´)ψ
自分が好きに使うお金くらい、自分で稼いでやるわい!




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