46.占星術殺人事件(島田荘司) 感想・考察

島田荘司さんの占星術殺人事件を読みました。
1981年発表とかなり昔の小説です。
これだけは読んどけというミステリーらしくて、最近嗜んでるし読むかという気持ちで購入。
ページ数も467Pと多め。
読むのに根気がいります。(根気がいりました)
金田一少年の事件簿「異人館村殺人事件」に同様のトリックが使われている(パクリぽい?)
らしいので、既にトリックを知っている方は注意。

こっからネタバレ~~~~~~~~~~~~
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面白かったけど、読むの大変すぎ。

最初の手記の部分が読むの大変という噂を聞きましたが、
60Pほど"電話帳を読まされた気分"でした。
確かに大変だったけど序盤はまだマシで、京都の人探しの部分丸々いらないし、
これ事件に関係ないんだろうなと思いながら読むのかなり苦痛でした。
特に明治村の部分全部読み飛ばしても問題ないの、作者の明治村紹介でしかなくて苦痛。
467Pもあるけど実際300P以下にできたような無駄部分の多さ…。
Z世代は読めないでしょうこれ。

話として読めたの、御手洗と石岡の会話部分と解決編だけでした。
(御手洗はもうちょっと探偵らしく格好よくしてほしかったとは思う)

ただ、丁寧に事件を解説しただけあって、不可能犯罪の犯人とそのトリックが明かされる瞬間は面白く、
ここまでの土台でようやく本格ミステリーを楽しめたとは思いました。
犯人である時子の独白部分も心情と犯行に納得性があって面白かった。

このトリックを使うためにアゾートという架空の存在でミスリードして、
40年間解かれなかった謎という読者への挑戦するスタイルは良かった。
しかし、京都編が読むの苦痛すぎて自分で推理しようとする気力は持てませんでした。

金田一や他作品でネタバレを喰らう前にこの作品を読めたこと自体は良かったです。
ちなみに綾辻行人の館シリーズの島田潔は、島田荘司+御手洗清から来ているみたいです。なるほど。
今後も昔のミステリー必修科目は読んでいきたいけど、根気が必要な作品もありそうだなと感じました。

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