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整体師の使い方

自分を知るには
まず自分の身体を知ることだと思う

身体のことは
生まれた時からのお付き合いなのに
ほぼ何も知らない

特に見えない体幹部や内臓や
260箇所以上あるとされる関節について知ることは
自分の根本的な理解に通じる

古武術空手を始めてから
「本来の身体の使い方」というものに目覚め
探究を始めた

武術のいいところは
ケンカに強くなることなんかではなく
自分の身体、相手の身体を
瞬時に感じ取ることができるようになることであり
戦わずに勝つことであり
戦えば瞬間で勝負をつけられる
筋力を超えた骨と意識の力を稽古できることだ

稽古を重ねる中で
自分の身体が全然思うように動かないということに直面し
骨格、筋肉、筋
呼吸、自律神経、姿勢、生活習慣などを
捉え直して改善するようになった

稽古は、集中すること自体に意味があり
試合というのは、日常生活だ
叡智の結集である「型」を通じて学ぶ

対戦する相手も必要なければ
段も級も必要ない
そういう古武術に出会えて本当に良かった

人と競うことなく
自分の身体と向き合って
昨日の自分の身体よりも1mm改善することを
何よりの喜びと感じる

教えるのがすごく上手い僕の先生は
探究を怠らない凡人タイプ
その姿勢をすごく尊敬している
稽古仲間にも恵まれ
本当にラッキーだと思う

なるべく初期の段階に
多くの達人に会うことが大事だと思って
この1、2年でいろんな師匠に会いに行き
個人レッスンを受けてみた

今は「武術を極めた整体師」を師匠に選ばせてもらい
日々地味な稽古を日常生活に取り入れ
常に1mmの改善を目指している

武術家だけでなく
一流と言われる整体師にも会いに行き
何人かの施術を受けた

整体の結論として
自分の身体は自分で治すのが一番いいと思う
そのために
まず自分の現在地を知ることが大事だ

「施術で治してもらう」という考え方を捨て
プロの知識や感想やアドバイスをもらって
自力で治して行く
武術の稽古のように
毎日 1mmでいいので、改善して行く
それしかないと思う

多分ほとんどの場合
施術してもらって治るのは
一時的な改善に過ぎない

昨夜受けた超一流の整体師は
3ヶ月先までびっしり予約が埋まっている人だった
僕の身体を押しつつ、半分冗談ながら
「これは手遅れです」と言った
おそらくその通りだと思う

「手遅れ」というスタート地点を
やっと認識できた
ここからが本当の勝負だ

「手遅れです」なんて言葉は
ある意味、超一流でないと絶対言えない
相手を選んで言う言葉だろうし
施術しながら自然に口から出る言葉は
相手の口を通して
自分が語っている言葉でもある

整体師と繋がる身体があり
その主体が語る言葉だ
(※どういうこと?という方は昨日書いた「意識の正体」を参照ください)
https://note.com/arugla0204/n/n38c261646523

自分の身体は自分で分からないので
医者や整体師は依存されやすい
弱みがあるので尚更だ
そこが、ちょっと危険

整体を受けるなら
「整体師の使い方」も
ちゃんと考えた方がいい

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