今日からクリエイターになると決めた話。
今日も始まる笑う動物。
さぁさ、今日は長いよ長いよお客さん。
お品書きはこれ。
【自傷行為】
ふと自分の左腕に目をやる。
長期に渡って痛めつけられ、腕の肉が所々抉れている。
ペンキの剝げかかった横断歩道のような。
その傷は割と均一に並んでいる。
誰がこんなことをした?
自分である。
手首の外側には吸血鬼に噛まれたような2つの痣がある。
深夜にラリって空けたピアスの痕だ。
深夜テンションでバーベルを腕に貫通させたものの、衛生面でよろしくない空け方をしたために安定しなかったリストピアス。
排除してから随分と時間が経つけど、痕は消えない。
そんな腕を持つ私は所謂リストカッターで、地雷メンヘラである。
地雷なんて言葉がまだ定着していない頃から、ブログにてメンヘラ生活を垂れ流してきました。
生産性など皆無なブログで、只々私の生活を投げつけて、受け取った読者様は何も得るものがないのが特徴でした。
それでも応援してくれる方がほんの一握りでも居てくれたから、なんだかんだと不定期ですが今日まで続いています。
そしてこんな私の記事にたどり着いて下さった方、ありがとうございます。
初めましての方、おはよう、こんにちは、こんばんは。
いつも読んで下さる方、ごきげんよう。
あるぐです。
今日はずっと私の中で燻っていたモノ、想い、書けたら良いなをカタチにしたい。
というわけでレッツゴー!
2023年6月2日。
【1年分の記憶を無くす】
それは突然にやってきた。
今住んでいるマンションに引っ越して1年が過ぎようとしたとある悪天候な日の夕方、私は唐突に引っ越し前のマンションへ帰宅しようとした。
でも当たり前だけど鍵が合わない。
何度ガチャガチャやっても一向にハマらない。
ドアが開かないことに半泣きになり、雨に打たれながら夫に助けの電話を掛けたそうです。
今思うと夫に掛ける前に警察を呼ばれなくて良かった。
だって他人の家のドア、ガチャガチャやってるんだもん。
不審者満載。あっぶね。
その後、夫が猛スピードで車を走らせて、駐輪場で体育座りをしているホラーな私を救出。
今の家へと連れ帰ったそうです。
夫のことは覚えている、職場の記憶もある、でも新居になってからの記憶が綺麗サッパリ抜け落ちていました。
あんなに何度もモデルルームを訪ね、壁紙の色を決め、インテリアにも拘っていたのに、全てゼロ。
新居へと救出された私の第一声は、
「おしゃれ…」
だったそうです。
自画自賛極まれり。
夫曰くこの時の私は始終茫然とした目をしていたらしく、記憶が吹っ飛んでいることへの混乱などは一切見られなかったそうです(ちょっとは焦れ。
それどころか寧ろどこか悟り顔で、夫は「このまま死ぬんじゃないか」と警戒態勢を固めたそうです。
当時の私は振り返ってみても足が地につかない感覚で、突然与えられたように感じた新居も、そこにソファーやテーブル等のモノがあるだけで、リアリティが無かったです。
要するに離人120%だったのでしょうね。
現実感を削ぎ落しているので、死ぬも生きるも何も無い。
それが夫曰く「悟り顔」に見えたのかもしれない。
記憶を失って約1か月。特に回復は見られなかったけど、別に困ることもなかったです。
というか既にこの頃の記憶がない。
Xを振り返ると5月20日~7月29日までは空白になっていました。
7月29日早朝5時頃に突然、冒頭のリストピアスをしていますね。
前回のnoteでも書いたけど、この辺りから夫が私を一人に出来ないと判断し、奥さん(私の母)を召喚。
3人暮らしが始まりました。
昔は職場のトイレでも自傷に励んで、仕事へと励んでいた訳ですが、今回はそうゆう気にはならず、自傷らしいことは先程のXのポストくらいなものでした。
奥さんが居る手前、あまり派手なことは出来なかったのと、自傷という行為そのものにすら気力が湧きませんでした。
【60万の使い方】
秋が来る頃には奥さんとの時間に限界を感じました。
奥さんはある程度はゲストルームに籠ってくれていたけど、それでも私のテリトリーは完全フリーにはならない。
常に監視されているようなものだもの(その為に呼ばれている
最初は独りで居るのが怖かった。
夜中に何度も幻聴でベランダに誘われていた。
でも結果として私は独りの時間がないとダメだった。
プラスこの世で親ほど気を遣う人間はいないと思っているので、単純に疲れ申した。
奥さんもこんな田舎に呼ばれて暇だろうと、話題のVIVANTを全話一気見とかも一緒にしたけど疲れ申した。
その旨を夫に伝え、渋る夫に、
次に何かあったら病院にぶち込んで
と嘆願し、合意しました。
精神科ってひと月入所しようと思ったら60万くらい掛かるんです。
そこで60万溶かすくらいなら、
切開リフトやりたい!(顔のたるみを引き上げるやつ)
という妙齢の女ならではの理屈で乗り切れると思ったんです。
そして実際に乗り切りました。さすが妙齢。
60万、こんなことで溶かしたくねぇ…!
しごでき奥さんが帰った後も、自分なりに炊事や家事を頑張りました。
【京の都は美しきかな】
秋も深まり紅葉の季節。
私の体調は随分と安定してきました。
忘れたことはいっぱいあるけど、生死にそんなものは関係ない。
只、心が退屈でした。
仕事しろよって話なんですが、それはまだノンノンって身体も主治医も夫も言う。
でもすごい暇。そりゃそうだ。無職だもの。
ずっと家に居る。僕はここにいる。
すると夫が「大分安定したし、実家に帰って友達とでも遊んでおいでよ」と言ってくれました。
その言葉を聞いてすぐに私はGoogle検索。
「京都 ビジネスホテル 喫煙」
実家の県をすっ飛ばし、何故か京都へ向かうことにしました。
宿を探しまくって1泊8000円で何とか喫煙ビジホを確保。
紅葉でも見て風流なアタクシでもしようと思いました。
が、当日のんびり支度をしていたら、のんびりさん過ぎて京都着が18:00。
チェックインした時には19時近くなっていました。
お外は真っ暗、紅葉も何もないまず見えない。
きっと行く所に行けばライトアップ紅葉が見れたんでしょうけど、土地勘が無さ過ぎて、さぁ参った!
ホテルの黄ばんだ天井を眺めながら、更に黄ばませるため煙草を吸う。
うん寂しい。
即行友人にLINEしました。
「あのさ、今から京都来れない?」
「え、なんで」
「かくかくしかじかで京都で孤独感じてる」
「都落ちの逆やってて草」
「京都タワー見よう」
「いやいや急に京都って言われても」
「曲げて頼む」
「1時間待たれよ」
っしゃあああああああ!!!
こうゆうのって有難い。
ってことでビジホで1時間待機。
今日からその友人のことを神様と呼ぼうか考えました。
当たり前ですが、友人は仕事をしている。
なのに仕事終わりに意味不明に京都へ来てくれる。
合流した時には21時頃になっていました。
わざわざ京都まで来て適当な居酒屋に入る私たち。
私は多分軽い躁状態で、殆ど食べず友人と話しました。
「で、あるぐは今何やってるの?」
「何もしていない。だから京都に居る」
「いや、うん、相変わらず過ぎて…」
「すまないね、仕事終わりに」
「今日120人面接したわ」
「え、やば、ってあれ?仕事変わった??」
追々聞いてみると友人は超有名ブランドのマネージャーになっていました。
そして店舗のスタートアップの話などを聞いているうちに時間は過ぎる過ぎる。
「あるぐ、終電」
「あ、私、宿とってる^^」
「ずる」
「まぁ飲もうよ^^」
「待って、先にこっちも宿取るわ」
「おすおす」
「…ねぇ、ビジホで1泊2万するんだけど」
紅葉シーズンの京都は強気ダッタ!🍁
私は前もって予約を取っていたのと、多分喫煙限定に絞ったので安く済みましたが、当日予約の友人に都は容赦が無かったです。
でもお互い宿も取れたので、深夜3時くらいまでかな?遊びました。
私が今住んでいる県は田舎で、3時なんて街ごと眠っています。
でも京都駅は違った。縦横無尽に人がいる。
外国人も多かったです。それだけ街に活気があった。
深夜でも色んな飲食店が営業していて、店に困ることもなく、3軒くらい回りました。
友人とバイバイした後、ホテルに戻り、珍しくお風呂にも入らずメイクだけ落して眠りました。
久々に家族以外の人と会って変な脳内物質が出てたのでしょう。
起床はその2時間後(早朝6時)でした。
ホテルには大浴場がついていて、朝風呂を致しました。
全然人が居なくて独占状態だったので気持ち良かったです。
【Yちゃんと】
朝風呂をエンジョイした後はチェックアウトの準備をし、帰路へ。
突然の京都から本当の実家へ。
荷物だけ置いて、その後はYちゃんと会いました。
昨日からアクティブ=あるぐです。
「…京都に呼ばれたのが私じゃなくて本当に良かった」
「いや、Yちゃん来ないでしょ」
「うん、あんたに2万プラスα払うならシミ取りレーザーに回すわ」
妙齢になるとこれだから…!涙
そしてYちゃんは続ける。
「そういえば今ね、調理師の学校通ってるんだ」
「!!??」
「ハロワで補助金つきで勉強出来るのよ」
「どうしたのYちゃん…板前にでもなるの…角刈りにするの…」
「いや、そろそろ資格とかないと厳しいなって」
「Yちゃん病院の受付でしょ?何が厳しいの」
「私の接客態度に問題があってねぇ」
「ふんふん」
「Googleの口コミが荒れてるんよ…」
「草」
Yちゃんはとても短気なのですが、理不尽な患者さんを相手にするとモロに顔に出てしまうとのこと。
名指しで口コミが書かれるのも時間の問題だということで、調理師免許を取る方向へ舵を切ったそうです。
そうすれば給食のおばちゃんくらいにはなれるだろうという算段。
なるほど。Yちゃんって昔から料理は得意で、お正月に彼氏の実家に行くというイベントが発生した時にはせっせとおせち料理を作っていたものです。
Yちゃんがそんなに頑張っている中、私は謎の京都の旅の帰り。
そうか、そうなのかぁと知ってはいけないことを知ってしまったような、分かっていたけど分かりたくなかったような、少しやさぐれた夜でした。
【まだ半分】
Yちゃんとも深夜まで遊び、タクシーで帰宅。
翌日はまた別の友人に会いました。
もうこの歳になると遊ぶ場所は飲める場所です。
そして友人は言います。
「春からオーストラリアに行く」
「!!??」
「異動~」
「え、どれくらい行くの?」
「3年は向こうよ」
「ひゃあ…」
この友人、2年前も中国に行ってました。
やっと帰ってきたと思ったら今度はオーストラリア…。
どこかは知らないけど遠いのはバカな私でも分かるよ!
「あるぐは何してるの?」
「何もしていない。二夜前には京都に居たくらいだ」
「相変わらず過ぎる」
「…このままじゃダメだ」
「え?」
このままじゃダメだあああああ!!!
私はウーロンハイ片手に崩れ落ちました。
なんだ何なんだ、皆なんなんだ。
ダメだこのままじゃ。確実にダメ。マジでダメ。
京都の時点で薄々見えていた現実が、友人に会う度に突き付けられる。
色んな想いが溢れてきました。
皆きちんとしてる。きちんとしてるんだ。
いや、きちんって何だよ。どうゆう意味だよ。
分からないけど、私は間違っている。
何が間違っているのか分からないけど、答えに合っていないのは確かだ。
相変わらずじゃ困るんだよ。
こんな極楽とんぼでいつまでいれる。
というか私の周り、いつの間にこんなに巣立ってしまった?
アル中だったじゃん?
DV彼に貢いでたじゃん?
彼氏ヤク中だったじゃん?
なのになんで?皆どうしてこんなにきちんとしてるの?
ぐるぐるぐるぐる廻る。
昔観た映画のエンディングはどんな結末だったっけ?
おいおいと「悪魔のいけにえの話しようよ…」と嘆く私に友人は言いました。
「まだ半分」
「ん?」
「人生100年時代でしょ。
まだ半分もきてないよ」
………。
刺さったァああああああああ!!!!
そうか、まだ半分もきていないのか。
じゃあ何を始めようと全然遅くないじゃん。
寧ろめっちゃ時間あるじゃん。
50年以上余裕で余ってるじゃん。残ってるじゃん。
いつも何かのせいにしてやめてきました。
病気だからとか才能ないからとか。
始める前からやめてきました。
頑張ってもどうせ叶いはしないからと。
でも今、明確に時期がきた。
今を逃せば私は朽ちる。朽ちるぞ!!!
読者様のサポート代で買わせて頂いたipadとスタイラスペン。
今使わなくてさぁどうする!?
使イマシタ。
真っ先に浮かんだイラストはこれ。
タイトルのまんま。今の私。
画力がまだまだ追いついていないけど描くことが出来た。
奇抜な色は私にセンスがないからです。
これは6作目。
スタイラスペンにも大分慣れてきました。
描いてみて意外に気に入っている。
何故テキストも一緒に上げるのかは自分でも分かりません。
【グッズの販売を始めてみると一日で売れた】
こうしてイラストを描く日が続き、これが何に繋がるのか分からないけど、今は描くしかないなと思っていました。
そんな中、XのフォロワーさんがSUZURIというサイトでキーホルダーを販売されているのを見かけました。
今までBASEだとか、minneだとか、名前を見ることはあっても利用しようとは思ったことがなかったですが、SUZURIだけは何かよく分からない閃きがピンときました。
ということで一日掛かりでショップを開設。
そしてXにて開設したよ~とポストしました。
夫が丁度帰宅した頃だったので、今日SUZURIを始めたことなどを話しながら食事。
これからどんな風になるだろうねぇとマイページを開くと、
38分前にキーホルダーが売れとる。。。。。
え、え、え?となりながらもとりあえず記念SS撮っているところが私の喜びを表しています。
初めて売れたキーホルダーはこちらのイラストでした。
「夫さん…」
「ん?」
「キーホルダー売レタ…」
「!?」
「どどどうしようううう」
と言ってる合間に次の通知。
8分前にTシャツも売れとる。。。。。
「夫さん…これは罠か何かでしょうか」
「誰かがって誰!?」
夫婦共にパニックになりながら、Xを開くと購入者さんは買ったよ~とポスト出来る仕様になっていることを知りました。
「買ってくれたのフォロワーさんだ…」
「すごいなあるぐちゃん…しかもフォロワーさんが買ったよって拡散出来る仕組みになってんだね」
「ほーん…」
って納得している場合じゃない!お礼お礼!!
とポストして下さった方に涙無しには打てない感謝の気持ちを述べました。
自慢じゃないけど万人受けするイラストではないのは百も承知です。
お腹捌いてるし、手首乗っかってるし。技術的にも浅い。
夫は言う。
「これってデザイン云々より、
あるぐが描いたことに価値を見出してくれてるんだよ」
その通りだと思いました。
私が100点満点のイラストを描いていたら問題なしだけど、まだ描き始めてホヤホヤのズブの素人のイラストです。
それが売れたのは間違いなく、読者様からの応援歌な訳です。
その後はパーカー(一番高い涙)も売れ、翌日にはタンブラーも売れました。
タンブラーに関してはまたまたXにて、「これでお薬飲む」とポストされており、笑いました。
笑う動物のグッズでお薬を飲む。
世界で一番正しいタンブラーの使い方だと思う。
私も真似したいもん。
ODの後押しにも抑制にもなりそう。素敵。
【今日からクリエイター】
そこで私は決めました。
今日からクリエイターになる。
というか文章でも音声でもサポートされている時点でもうクリエイターの一部だったのかもしれない。
人生まだ半分だと言われて、数奇な廻り合わせの中、今こうしてグッズが売れて、やっていることは既にクリエイターじゃん。
3年勝負です。
3年間、やってみる。
どうゆう形に落ち着くかはわからないけど、3年は決めた。
仕事も現在はドクターストップですが、ハッキリ言って復帰の見込みなんてないです。
夫にも「戻る姿が想像出来ない」と言われました。
それくらいまだダメージが強いんだと思います。
だったらもう辞めてしまって、背水の陣にしようかなと。
結果を出さなきゃ詰むくらいの覚悟で、イラストに専念しようかなと。
noteも勿論書くよ。読んでくれる人が居る限り。
というか此処まで読んでくれている方が居るなら嬉しい。
既に7000字近いんだよ。論文かこれは。
【最後に】
本当に本当に長くなりましたが、2024年になり、生まれて初めて目標らしい目標が出来ました。
あるぐさん珍しく高ぶっている。
気がついた時にはメンヘラで、脳内お花畑で、薬に溺れながら、腕も脚も切って切って、それでも這いつくばって、生きてきました。
周囲にだけは恵まれて、何で病んでるのかも最早分からないけど、2013年にブログを始めた頃のように、「生きたいメンヘラ」に戻りたい。
もう「死にたい」はしんどいんだよ。
次に「死にたい」が来たら、あっという間にベランダダイブすると思う。
それは苦しい。希死念慮は、知って初めて辛さを知った。
そんな辛さ、忘れさせてやる。
自分だけじゃなく、これを読んでくれている方の分も。
みんな幸せになりたいだけなのにね。
死にたいはもう沢山だ。
そんな暇がないくらい活動してやる。
だからどうか追いかけて。
追いかけて私に触れて下さい。
必ず、何者かになるから。
此処まで目を通してくれた方、XとInstagram、フォロー待っています。
noteもフォロー、スキ、待っています。
いやぁ一日掛かりで書いたよ。今日のnote。
最後に良かったらグッズ見てね。
今はサポートよりもグッズを買ってくれるのが嬉しい。
おしまい!!!!!!!!!
拙いものばかりですが、 自分の価値を見出したいです。 それはとても励みになります。 そして長年読み続けて下さり、サポートをして下さる方々には頭が上がりません。 本当にありがとうございます。