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女装の紳士

最近、正しいTwitterの使い方をようやく知り、フォローして下さる方の日常tweetを読む機会が増え、自分のブログにコメントを下さっていた奇特な方々のリアルな生活が垣間見れることが少し不思議な気分のあるぐです。

不定期更新を高々と謳っているこのnote。

前回の更新から一か月以上が過ぎてしまいましたが以下の記事の続き!



【前回までのあらすじ】

脳髄が溶け出している私ですが結婚が決まり、夫となる人のご両親へのご挨拶も無事に済みました。

さぁ次は何だ。何の準備が必要だ。ということで一旦整理してみました。


①結婚指輪の用意

②両家顔合わせ

③ウェディングフォトの準備

④撮影

⑤入籍


彼氏さんと話し合った結果、ザックリとこんなところかなと相成りました。

両家顔合わせは全員のスケジュール調整さえ済めば何とかなりそうだったので、まずは時間の掛かりそうな結婚指輪探しから始めることにしました。


指輪に関しては前回にも書いた通り、彼氏さんから「あるぐの好きなのでいいよ。好きなの何個か見繕っておいて~」と丸投げされたので、それを更に友人Yちゃんに私も丸投げしようとしたら、「は?」とたった2文字のLINEが返ってきたので怖かったです。

私は好んで買うアクセサリーといえばボディピアスくらいなもので、それも気に入っているものは年中つけっぱなしです。

何ならペンチで締めすぎて自力では外せないものまである体たらく。

年に一度でも買えば十分なぐらいです。

指輪と言われても所謂ハイブランドと呼ばれるメジャーなものしか知らず、ティファニー、カルティエ、Dior、Gucciぐらいしかパッと浮かびませんでした。

只、私は彼氏さんとお付き合いする中で、ホワイトデーにティファニーのネックレスを頂いていたので、それなら指輪もティファニーかしらん?とはぼんやりと考えていました。

そしてここだけは絶対に譲れないのがプラチナ(シルバー)ではなくゴールドが良い!ということでした。

その昔、前述のティファニーでホワイトデーのネックレスを買ってもらう時のこと、試着したプラチナが私の肌色には全く似合わなかったのです。


そしてゴールドをつけさせて貰った時、『わ、すっごい馴染む…』と感動したのを覚えています。

私ははしゃぎ、『彼氏さん!私の肌にはゴールドだよ!』と言うと、店員さんから「そうですね。お客様のお肌にはローズゴールドが一番綺麗に見えますね^^」と。


『知らなかったです。今までネックレスなんてつけることがなかったので…。自分がゴールドの方が似合うなんて考えたことがなかったです』


ローズゴールドは上品ですね^^お肌のお色によってローズゴールドが映える方と映えない方がいらっしゃるので」


『じゃあこのゴールドに決めようかな…』


ローズゴールドですね^^」


ローズへのこだわりが強いなおい。



【ティファニーで勉強になったこと】

ティファニーのゴールドは、ほんのりピンクが入ったローズゴールドであり、名称は正しく使うこと。


と、少し脱線しましたが、結婚指輪の第一候補はティファニーに決め、近隣店舗にその他ハイブランドは並んでいるので適当に入ろうとYちゃんと話し合いました。

当日のYちゃんはフォーマルなファッションでやって来て、なんかビカビカしていました。ピカピカじゃなくビカビカ。

対する私は古着のモヘアニットにパンツという状態で、擬音で表すならもったりって感じで、非常に関係性が見えにくい二人組になりました。

Yちゃんは言う。


「あんたなんでそんなカジュアルなの…」


『え、何がダメなの…』


「一生ものを探しに行くんだよ!」


『このモヘアニットだって一生着るよ!!』


「そこじゃねーよ!今から行く店の格式考えろ!」


と説教されながらティファニーへ向かいました。

入店すると店内はカップルで溢れ、1カップルにつき店員さん1名のスタイルで場は成立し、女同士は私たちだけでした。

彼氏さんとネックレスを買いに行った時は店員さんが瞬間移動してきたのに、今回の私とYちゃんは「あれ?私たち透明なのかな?見えていないのかな?」というくらい総スルーでした。


場違い感で完全に委縮した私は『も、もう帰ろうよ…』と言い出し、「何しに来たんだ。目的を忘れるな!ほれ見るぞ!」とカップルを掻き分けてショーケースの前へ私を引きずって行くYちゃんの前世はジャンヌダルクなんじゃないかなってぐらい漢らしかったです。


しかし結婚指輪って難しいもので、プラス私のこだわりが強すぎるのか、いざ見ても全然ピンとくるものがない。


私のネックレスと対のデザインの指輪もあったのですが、対のデザインなだけあってリングがチェーンで出来ており、一生つける結婚指輪にしては儚げ過ぎて微妙。


出来るだけ丁寧に一つ一つを見るのですが、見過ぎると輝きが眩しく頭がもたげてくる。


Yちゃんは次々と「これは?」「こっちは?」と言ってくれるのですが、30分ほどで頭がパンクして私はしっかりと現実感を消失し、離人。


2億円の価格がついたショーケースの前で『綺麗ですなぁ…』と焦点の合っていない目で呟きはじめ、Yちゃんにまた引きずられて退店しました。


「あんたの病気厄介だな…」


『2億円の綺麗だったよ…』


その後、カルティエへ向かい、「バレリーナ」というとっても素敵な響きのシリーズを知るも、指輪の表側にしっかりとCartierの刻印がされており萎える私たち。そして彼氏さんにバレリーナは似合わないとのことで却下。


グッチへ向かうもデザインが個性的(個人的にグッチの個性は好きです)で、全体的に「これで殴ったら怪我するね」って感じの強いデザインでした。

ファッションリングには良いかもしれないが、結婚指輪には不向きということで却下。


シャネルへ向かうも今度は可愛すぎる。

デザインのモチーフがお花だったりと、何となく若い。


『Yちゃん、私にお花のイメージとかある?』


「ない」


ということで却下。


その後ディオールへ行くもウェルカムシャンパンだけ飲んで帰り、ルイヴィトンへ行く頃にはYちゃんが自分の欲しいバッグを探していました。


結果・収穫なし。



ハイブランドな店舗って不相応過ぎて行くだけで疲れますね…。

かといってジュエリーブランドには疎いので、アテもない。


途方に暮れてYちゃんは15時頃からビールを飲み始める始末です。


あるぐさんの希望。

①ゴールドであること。

②普段ファッションリングをつけないので、その分少しの飾り気が欲しい。

③メビウスの輪みたいな曲線タイプではなく、真っ直ぐなものが良い。

④ダイヤは埋め込み式が好ましい。


そしてその他のジュエリー店をしらみつぶしに探すのは限界があるということで、私とYちゃんはようやく文明の機器、Googleを使うことにしました(遅


すると出るわ出るわ、ブライダルリング。

先ほど訪れた有名なブランドたちから、初耳なブランドまでぶわぁあああと出る。


『ダメだYちゃん、敵が百から万になってしまった』


「コンセプト!ブランドコンセプトを見よう!あんたそうゆうのこだわるから!」


さすがYちゃん、私のこと熟知してんなと思いつつ、数あるデザインよりも少ないブランドコンセプトの検索をしまくり、ようたく辿り着き発見したのが、



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ピンときたああああああああああ!!!



そうなんです。お忘れの方も多いというか誰一人覚えていないと思うのですが、あるぐさんバレエが大好きなんですよ。

カルティエのバレリーナに惹かれたのもこれが理由です。

13歳で家庭が崩壊してから孤独になり、どれだけ非行に走っても、バイクに乗っても、煙草を吸っても、バレエのレッスンだけは熱心に行っていました。

本当に辞めたくなかったし、基礎が出来て一番身体が思い通りに動くようになった時期に辞めることになったので、自分の胸を張り、誇れる唯一の点が消失した瞬間でもありました。


でも月謝が払えなくなったからね☆


今は観るのが専門です。


そんな私に「SWAN」…。

小学校一年生の時に書いた将来の夢という作文に、白鳥と黒鳥のバレリーナの絵を描いたのを今でも覚えています。

作文に絵を描いているのはちょっと謎ですが、覚えています。


『Yちゃん!ここは!?SWAN!』


「すごいな、あんたのツボ全押しやないか」


『もう死んでもいいくらいツボ…』


「今日という日が一瞬で無駄になるからやめて」


そして先ほど載せた画像は全面に婚約指輪が載っているのでダイヤのサイズが半端ないですが、結婚指輪も沢山の種類がありました。

嬉しいのがゴールド系のラインナップも豊富でもう泣きそう。

取り扱い店舗も近くにあり、もうここしかないとあるぐさん決意。


かといっていきなり突撃もあれですし、何ならYちゃんはビール2杯の後、日本酒までオーダーしだしていたので、この日は資料請求だけをすることにしました。

ジュエリーの資料請求なんて初めてだったのですが、後日届いた資料は何と電子資料で文明の発達にひっくり返りました。

何か小さな箱型のモニターに音と映像が流れるの。

花嫁様仕様!!って感じの真っ白なリボンでラッピングされた箱には何冊かのbookもついており、一生に一度の思い出に全力で寄り添いますよ!!というオーラが目に見えるようでした。


こうしてbookから気に入った指輪を何点か見繕い、彼氏さんに数枚の写真を送信。


彼氏さんからは「いいやん!ここ見に行こう!」と返事が来たので、実店舗へ行く日を決めました。

ブライダルジュエリーって初なのでこれが普通なのかよく分からないのですが、見に行くのにも来店予約が必要で、また委縮しました。


こうして私と彼氏さんは後日、お店へと足を運ぶのですが、それはまた次回に…。


中々進展しなくて申し訳ないですが、本日もご通読ありがとうございました。


まだ続くこのシリーズ、マガジンというものにまとめることにしましたので、引き続きお付き合い頂ければ幸栄です。


Twitterで遊んでくれる方、ありがとう。


ではまた。


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