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教員って保護者の教育も必要なの、、、

 教員をやっていると、児童生徒の生活や学習について指導する場面は多くあります。

 「人を叩いてはいけません」「人が傷つく言葉を自分に言ってきたらどう思う?」などと、集団の中で生活しているからこそ、児童生徒は家庭では学べない社会性を学校の中で獲得していくことができます。

 そのため、学校という組織では集団での動きや集団で活動し、結果を出すことを大切にしていると感じています。

 それは、人と協力して何かを成し遂げる喜びや、辛い経験から自分の態度を見つめ直すきっかけにするなど、経験の場が子供には必要だからです。

 しかし、教師の仕事の中には保護者の教育もあるのかと感じたことがあります。


 たとえば、「(学校の)クラブ活動を変えたいのだが、学校で子どもと話しておいてほしい」や、「どうやって子供に接していいかわからない」などと話してくる保護者の方がいます。

 まず、前者のクラブを変えて欲しいというものに関しては、本来保護者とその子供が「家庭の中でよく話し合った結果、クラブを変えたいので変更手続きをお願いしたいです」というのが筋が通った話ではないでしょうか?

 そもそも家で子供との会話が少なく、直接自分の子供と話す機会がきちんと取れていないことがわかります。

 すると、学校の先生に「なんとか自分の子供とコミュニケーションをとってほしい」と言ってくるのです。

 ここで「はい、わかりました」などと安易に返事をしてしまうとあまり良くないなと思います。

 学校の先生はなんでもやってくれると思われることも信頼を得るためには必要かもしれませんが、教師の負担にならない程度でやっていく必要があります。

 できないことはできない、まず家庭で話し合うなど順番をきちんと明確にして話し合いを進めていく必要があるのではないかと思います。


 また、後者の子供との接し方がわからないに関しては、正直教師の方がもっとわからないことだらけです(笑)

 ただし、教育に携わっている以上たくさんの子供と接しているのである程度パターンやこうなるだろうなどの解決策が見える場合が多いのでなんとか対応していくことができるのだと思います。

 しかし、親は自分の子供しか見ていないのでどのように接していくべきなのか見失う時があるのかなとも思います。

 もちろん、ある程度適切なアドバイスはできるとは思いますが、結局はその子をどれだけきちんと見てあげているかが大事になってくると思います。

 アドバイスを聞いた上で自分なりに自分の子供にあった接し方をしていくほかないと思います。

 一人一人違う人間なのですから、対応は毎回毎回変わって当然です。

 

 教師の仕事が明確に示されたことは以前の記事にも書きましたが、目に見えないが教師の仕事のような形で残っていることはたくさんあると思います。 

 保護者の教育も必要なのであれば、それを踏まえた上で勤務時間の見直しをしていくべきなのではないかとも思ってしまいます。(それか手当などを追加するなど)


 まあ、保護者の人も藁にもすがる思いで聞いてくる人もいますよね。丁寧に接しても、「自分に子供がいないからわからないんだよ!」と人蹴りされる時は心が折れますね(笑)




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