見出し画像

入院・手術・退院

今月、目の手術をしました。その経緯は前回のnoteに載せてます。

入院と手術と術後についての体験と思ったことなど、自分の記録として記しておきたいと思います。


入院生活からの気づき

手術日の数日前から入院しました。
入院病棟が数年前に新築された大きな大学病院なのですが、すごくぴかぴかでキレイでした。丁度10年前に神経内科に入院した時は古い病棟だったのでその雲泥の差にびっくりしました。そしてぴかぴかの病棟で更に幸運なことに個室に入れました。個室にはベッドの他ソファ、テーブル、洗面台、トイレ、シャワー室が付いていました。眼科病棟は最上階で窓からは市内の建物と山が一望できました。

手術前は検査や診察が連日ありましたが、比較的自由で病院内にあるコンビニに洗濯用の洗剤(同フロア内に患者用コインランドリーがある)やおやつを買いに行けましたし、フリーwifiがあるのでネトフリやU-NEXT観たり、iPadでアニメーション作ったりしていました。

実は、1月に少し気が滅入ってしまっていて自宅にいても体調がすぐれない日が多かったのですが、入院して個室で過ごしていたらすこぶる気分が良くなりました。
気分が滅入っている時にはがらりと環境を変えてみるのっていいことなんですね。たとえそれが病院であっても普段とは違うところに身を置いて、好きなことだけ出来てストレスが無い状態になるとだいぶ心が回復するものです。
考えてみると、コロナ禍以降はあまり外出をしていないので気が滅入っていてもリフレッシュする機会が少なかったと思います。
外出をしない理由は自分の体の不自由さもありますが、これからは月に何度かは意識的に外出をしようと思いました。


手術について

今回、左目の網膜に穴が開いてしまう黄斑円孔という病気になってしまったので硝子体手術と白内障手術を一緒に受けました。
前回のnoteに書きましたが弱視の右目も白内障手術してもらいました。
白内障手術自体は日帰りで出来るぐらい一般的なものですね。

眼科の回診は中央にある暗室(診察室)で患者が順番に受けます

眼科病棟はほぼ年配の患者さんが占めていました。
白内障手術受けるには私は平均年齢よりもかなり若かったと思いますが、遅かれ早かれ受けるものならいろんなことが重なった今回のタイミングは悪くなかったのだと思います。
手術時間も数十分で終わりました。麻酔も目薬で術中も術後も全く痛みを感じませんでした。

でも、ですね。
見える恐怖が結構すごかったです。痛くないのに、目の中に異物を入れられるのが分かるって怖いです。なかなかのホラー体験だなと思いました(笑)
でもこれを白内障になって不便を感じる人が皆手術経験するわけですよね?なんだかすごいなあ。

左目の黄斑円孔の硝子体手術もおそらく40分ぐらいだったかと思いますが、こちらもリアルに怖かったです。ノズルのようなシルエットが見えて目の中を行ったり来たりしている様子とか青色の染色液体が目の中で染まっていく様子とか見えました。
眼に力が入ると手術が難しくなりますよって主治医に言われましたが、無意識に力が入っちゃうんですよ。あの状況で自分をコントロールするって難しいなあと思いました。

それと同時に眼科手術ってすごい!と心から感動しました。ドクターの技術や使う器具、機械も向上しているでしょうし、手術で挿入する眼内レンズも昔より進化もしています。とくに右目の乱視矯正レンズは現代医学進歩のお陰で受けられる恩恵なので本当にありがたいなあと思いました。


術後の変化

左目の硝子体手術ではガスを注入しガスの浮く力を利用して網膜の穴を塞ぐため、手術後は常時うつむき姿勢で過ごしてガスが網膜に当たるようにします。
ベッドもうつ伏せに寝る用に頭の部分に穴が開いたベッドに差し替えられましたが、このうつ伏せがすごくしんどかったです。顔の位置がなかなか固定できなく寝れなくて2時間おきに起きてしまっていました。
日中はずっと下を向いて過ごしていましたが左目は眼帯で全く見えず、右目も手術後で手元がみずらいので本は読めず、ipadでのお絵描きも拡大してなんとか線が引けるぐらい。片目なので空間の感覚がつかめず歩行もなかなか困難でした。下向き姿勢で肩こりもすごかったです。
ただひたすら、穴が塞がるのを願って時間を過ごしました。
そして、手術から3日目の検査で無事穴が塞がっているのが判明して退院することになりました。

退院時、眼帯は取っても左目はガスが充満していてまったく見えませんでした。目の中に水がはいっていてぼんやりと揺れているような感覚です。
また右目は遠くはかなりはっきり見えるようになりましが、手元はぼんやりしてしまってスマホもまったく見えない状態。
視力が落ち着くのが3か月程度かかるそうで、それまでは眼鏡を作るのは難しいので手元を見る為に100円ショップで老眼鏡を買いました。

100円老眼鏡優秀だしいろんなデザインあって3つ買っちゃいました

手術から10日程度経過していますが、左目のガスはまだ残っていて視界の下部に水たまりがあるような状態です。上部もうっすらとぼやけています。
それでも家に帰るとやることは多々あって、慣れた場所なので多少見えずらくても普通に日常をこなしています。
お料理もね、包丁使う手元が見えずらいので不便ですが夕飯作らない訳には行かないのでね。。。。

在宅での仕事は少しセーブしてます。
アニメーション制作はまだあまりできていないです。

ガスがなくなっても左目も右目同様手元は多分あまり見えないんだと思います。
手元が全然見えないこの状況、最初は愕然としてしまったのですがしばらくして脱スマホにはすごくいいことに気が付きました。
いちいち眼鏡をかけないと見えず、それがめんどうくさくて今は本当にスマホを見なくなってしまいました。スマホを手に取るとSNSを見たくなりますが、1月に気が滅入ってしまった一因がXだったので、そのXに関心がいかなくなったのも良かったです。
眼鏡をかけるなら今までSNSを眺めていた時間をもっと読書の時間に当てたいと思いました。

当面は通院して経過観察になりますが、日に日に左目のガスが減っていくのがわかります。次回の診察時にはもう少し視界がクリアになるのかな。

退院時言われたのは、ガスが残っているので少なくとも3か月間は飛行機に乗ったり山登りをしたりは禁止だそうです。自宅が山の中腹にあってそこそこ標高あるんですけどそれはいいのかな(笑)
それにしても、2階の部屋から右目で見える山々と景色がはっきりシルエットまで見えるので驚いてます。
今まで全てがぼんやりした世界にいたんですね。それが当たり前だと思っていたけれど全然違いました。
たぶん美術館に行って大きな空間で大きな絵画を眺めたときもきっと同じように感動できる気がします。それからコンサートもそうかもしれません。
これからはあたらしく得た目で体験するクリアな世界を楽しんでいきたいと思います。


ここまでが入院、手術、退院までのお話でした。
基本、体の痛み等なければかなり前向きにいられる状況だったので、病気になってしまいましたが良い経験をしたなと思えています。

さて、
新しい目を手に入れたということで、これからの計画ですが・・・・

まずは、丁度行きたいと思っていた展覧会が今月後半から始まるので、通院ついでに行こうかなと思っています。

あとは来月、いよいよジャネットジャクソン+ゲストTLCのコンサートがあるのでそちらも楽しみです。


もうすぐ春ですし、ワクワクすることをたくさんしていきましょうね。
皆様もお元気でお過ごしください。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?