映画監督と芸人。そしてイノベーション

令和元年水無月19日 毎日ARUYO通信第305回
映画監督と芸人。そしてイノベーション
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一昨日の月曜日に、友人であり、映画監督の田中雄之(タケシ)君と食事をしました。
泳いでいないと死んでしまうマグロよろしく、喋ってないと死んでしまうんじゃないか!?って位よく話す彼ですが、その大体はふざけた内容です。
ところが、仕事の話になると、別人になります。この時も、おもむろに
「次の映画はさ、こういう風な設定で、撮影場所はあそこでって思っているんだよね。昔、〇〇のCMでこういうやつがあってさ…」
という話をし始めました。
前回、彼の映画を見た時と同じように、どうしたらそんなアイデアが生まれるのだろうか?
とは思っていましたが…
彼が熱弁をふるってくれた、〇〇のこういうCMを、一緒に食事をしていたメンバー4人のうち、彼以外は誰もそれを覚えていなかったんですよね。彼は、身振り手振り、セリフを交えて、話をしてくれましたが…
最後に、
「ねっ、よさそうじゃない?この映画」
と。
確かに見てみたいとは思ったけどもさ…
もっと、びっくりしたのはやっぱりそのインプット量ですよ。
同時に、映像が本当に好きだなってことですよ。何より印象的だったのは。

イノベーションを新結合と言ったのは、シュンペーターですが、創作行為は組み合わせと良く言われますね。
どうやって生み出すのか?
どうやってその着想を得るのか?
膨大なインプット量なくして、新結合はないってことです。
彼の話を聞いていて、改めて思ったのです。
やっぱり、そのインプットの掛け合わせで、イノベーションは生まれるようなのです。

そういえば、タケシ君は新海監督の【君の名は】を劇場で7回だが8回見たって言っていました。ノートにメモを取りながら。

ノートにメモという話で言うと、先日も触れた、南海キャンディーズの山ちゃんの【天才はあきらめた】を読んでいます。
彼は子供の時から強烈なメモ魔のようですね。
例えば、NSC時代も、先生へのネタ見せも朝一番で並んでやって、そのダメ出しをもらっては、そのフィードバックを後の人がネタ見せをしている間にノートに書き起こし、すぐ新しいネタを書いていたそうです。
面白い番組の録画を見ては止めて、「なぜ面白かったのか?」を考え、メモすることを繰り返していたそうです。

芸人でひたすらメモという話で言えば、島田紳助さんもその昔、難波グランド花月に行って、師匠のネタを全部メモっていたそうですね。笑いの方程式を探すために。詳細はこちら
(これがオンラインで見れるなんて…DVD持ってますよ!)

結局のところ、膨大なインプットをなくしてアウトプットなし
イノベーションはその先になるのでしょう。
もちろん闇雲にやればいいってもんじゃないと思います。
戦略とは順序だと言われますし、
どの方法でやるのか?
誰を師匠とするのか?
というのは同じくらい重要です。
しかし、最低限にして膨大なインプットがなければ、スタートラインに立てない世界があるのだと思うのです。
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イノベーションは新結合。
膨大なインプットなくして、アウトプットもなければ、ましてやイノベーションなんてありえない。
成果を上げている人は、すべからく大量のインプットをしている。
もっと言うと、メモ魔だ。
結局のところ、膨大なインプットをなくしてアウトプットなし。
最低限にしてかなりの膨大なインプットがなければ、スタートラインに立てない世界があるのだ。

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