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マイペースな読書感想。古今東西ジャンル不問
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わずか3年前なのに古典!?「怪談」小池真理子

わずか3年前なのに古典!?「怪談」小池真理子

19世紀イギリスで流行した怪奇小説は、主人公が貴族のものが多いです。
貧乏貴族だったり没落しかかっていたりしますが、とにかく中流~上流の人たちです。

そもそも庶民は読者として想定されていない
主人公として焦点を当てられることもなかった時代だからかもしれませんが
もともと文学は貴族による貴族のための娯楽でした。

この本からは、意味合いは少し違いますが、同じ匂いを感じます。

私も怖い話は好きなの

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小説「幼児狩り」
~昭和に書かれたショタ好き独身女性の生態~

小説「幼児狩り」 ~昭和に書かれたショタ好き独身女性の生態~

うちには祖父母の代からの蔵書や、かなりの年代物の本もあって
暇なとき気まぐれに引っ張り出して読むことがあります。

先日母の部屋に文房具を借りに行ったら
ベッドの上に「筑摩書房 現代名作集(二)」が開いたまま置いてあり
なぜか「河野多恵子篇 幼児狩り」のページが出ていました。

ホラー風の題名に反応してチラリ読んだら引き込まれてしまい、拝借して自分の部屋に持ち帰りました。

実際はモンスターや連続

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