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#1 Google検索品質評価ガイドライン2016年版 読み込みメモ

SEOの勉強の一貫で、2016年に刊行されたGoogleの「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」をirep社さんが日本語訳されたものを読み、メモとしてまとめてます。

第一回は、検索品質評価の概要にあたる部分をさくっと読んでいきます。
Irep社さんのPDFでいう、Part1-1、1-2章(P.7〜P.17)の部分です。

Googleが出している最新版は2017年7月27日版。(2018年4月現在)
・まずは日本語訳された2016年度版を読み、後日最新版の差分を抑えていく予定。
・最新版の読み込みではないため、古い情報が混入している可能性があります。


そもそもこれは誰向けの資料なのか

Googleは検索結果を最適にするために、常にアルゴリズムのアップデートを行っています。アルゴリズムの正当性を評価するにあたって、Googleは特に一般公開せずに本番環境で試験を行うことがありますが、その結果に対してOK/NGを出すのが、本文中で「検索品質評価者」と言われている人たちです。

その人達向けの資料をGoogleが「General Guidelines」として公開しており、これを見ることで世の中のWebサイト・コンテンツを作る人達も「どのようなWebサイト・コンテンツが評価される/されないのか?」を知ることが出来ます。

なおWebコンテンツを作る人向けには「ウェブマスター向けガイドライン」という資料も作られており、Googleに評価されるにはどうすればよいか?の具体的な内容が書かれています。

検索品質ガイドラインの概要

前提となるキーワード
Page Quality評価(PQ評価)」
ページ自体の品質を評価する軸。
Needs Mets評価(MN評価)
ユーザーのニーズと合致度を評価する軸。

Googleはこの2つの軸で、Webサイト・ページの品質を総合的に評価しています。

Google関連のPDFで真っ先にiPhoneの話題が出てくるの、irep社さん攻めたジョークだなぁと思ったら本家ガイドラインもそうなってました。

画像の引用元:
http://www.irep.co.jp/press/pdf/google_general_guidelines_all.pdf
https://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/ja//insidesearch/howsearchworks/assets/searchqualityevaluatorguidelines.pdf

Page Quality評価の基準

ページが、そのページ自体の目的をどの程度達成しているかを評価します。
ユーザの役に立つ(目的を達成しやすい)ページであるほど評価は高くなる!

目的の達成度を測ることになるので、評価者は「そのページの目的」を深く理解する必要がある
ユーザに害を与える・だます・金儲け目的であることがわかった場合、著しく低いPQ評価を受ける
ユーザの役に立つ目的である場合は、もちろん高い評価を受ける可能性が高い。

「ユーザの目的に合っているか?」が指標のため、たとえばWikipediaのページが常にその他ユーモア系のページより評価が高いとは限らない。

例えば、以下のようなページは「ユーザの役に立つ目的で作られた」と言えるようです。

• トピックについての情報を共有する
• 個人的・社会的情報を共有する
• 写真・動画等のメディアを共有する
• 意見・見解を発表する
• 人を楽しませる
• 商品・サービスを販売する
• ユーザーが質問を投稿したり、それに回答できるようにしたりする
• ユーザーがソフトウェアを共有・ダウンロードできるようにする

こんなページは、評価基準を厳しくしています

・商品の売買・金銭の授受
・財産に関する情報
・医薬系情報
・法的情報
・その他……養子縁組・車の安全性など、「金銭・生命に重大な影響を与えうる情報」全般

2017年に、WELQ問題に伴い、Googleが医療や健康に関するアルゴリズムをアップデートしたのは記憶に新しいですが、もともと評価基準が厳しい分野だったようです。

メインコンテンツ・サブコンテンツ・広告

ページを評価するとき、Googleはページの要素を「メインコンテンツ(以下MC)」「サブコンテンツ(以下SC)」「広告・マネタイズ要素(以下Ads)」に分類して評価しているようです。

どの部分がMC/SC/Ads?

引用:https://static.googleusercontent.com/media/www.google.com/ja//insidesearch/howsearchworks/assets/searchqualityevaluatorguidelines.pdf
MC
「ページの目的達成に直接関わる部分」はすべてMCです。
コンテンツの種類は問わず、「テキスト」「画像」「動画」「計算機・ゲーム等の機能」すべてがMCになり得ます。
このMCとなる部分が、最もPQ評価に大きく影響します。
SC
ページの目的達成に直接関与しませんが、UXを向上させるコンテンツがSCです。ナビゲーション、関連情報、レコメンドなど。
MCでもAdsでもなければ、SCという見方みたいです。
Ads
広告・アフィリエイトを指します。Adsの有無自体は品質評価とは無関係のため、「Adsがあるから低評価」みたいなことにはなりません。
とはいえ、近年Googleは悪質なAdsについての対策も積極的に勧めている印象ですね。https://www.blogging-life.com/google-bad-ads-report-2016/

評価者の人たちは、このようにコンテンツを分類した上で、サイト全体の構造や、サイトに対する外部からの評価・評判などを探し、サイトについての理解を深めるところから評価をはじめるようです。

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今回は以上です。
次回は、具体的なPage Quality評価の指標だったり、具体的に「いいサイト」「悪いサイト」はどんなものか?についての章を読んでいきます。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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