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帯同休職中で収入がない私が、給付金制度を利用して大学院の授業を受ける

帯同休職に入る前から、せっかくまとまった休みが取れるのだから、何か勉強したいと思っていました。そして、色々と調べて、自分の興味関心や休職期間の都合も考えながら、この9月から1年間大学院のオンライン授業を受講することにしました。

一応小論文の提出や面接もあったので、無事受験に合格した結果です。倍率はよく分からないですが、久しぶりに「合格」という経験ができて純粋に嬉しい!

ただ、こう書くと前向きでやる気満々に見えますが、休職で暇な時間をどう使うか、自分はこれからどんな仕事がしたいのか、勉強するにしても何をしたら今後のためになるか、色々と悩みに悩んで決めたことです。結局、とりあえずやってみよう!という勢いで決めました。1年後、学んだことを生かしてこれをしよう、と明確に決めれたわけではなく、まだ学びをちゃんと生かせるか不安です。

何より、どんな勉強しようかと考えていた時、私の中で1番引っかかっていたのが

「稼いでもないのに、お金をかけてまで勉強するべきか」

今や無料、もしくは少額でできるオンライン講座もあるので、そこから色々試してみるという手もあります。でも、2年間という休職期間で、何かひとつ「これをやった!」と形に残る勉強がしたいという思いが強く、大学院の授業を受けてみたいと思っていました。ただ、オンラインといえど、興味があるのは数百万円と高額なものばかり。働いていたとしても、それだけ投資するのは相当な覚悟が要りますが、現在収入がない私には尚更手が出せません。

そんな時に、友人から、厚生労働省の「教育訓練給付制度」というものがあると教わりました。その制度に指定されている学校の授業を受け、一定の受給条件に満たされていれば、給付金を申請できるというものです。

こんなものがあったとは!

そこから、指定講座の中で受けたいものがないか探し、最終的に給付金の対象となっている大学院の授業を受けることにしました。無事給付金を受給できれば、授業料の半分くらいはカバーできます。これが何より今回の決断を後押ししてくれました。

ただ、海外在住の私が「教育訓練給付金」の申請をするのは、なかなかハードでした。メールでサクッと申請して、分からないことはメールで聞いて、、というわけにはいかないのが、この類の申請なんだと痛感しました。お金に関わるのできちんとした手続きが必要なのは当たり前ですが、紙での申請、窓口訪問、もしくは郵送等、海外在住者にとって容易ではないことばかり。

私が具体的にこれまでどのような手続きしてきたか、参考までにまとめます。私自身、海外在住の方で給付金を申請したというブログを読んでとても参考になったので、どこかで役に立つことがあるかも!と思い記事にすることにしました。

ちなみに、申請時に正式に確認されることになりますが、まずは自分が給付金の受給対象か否かを確認できます(この資料で確認できます)。私の場合、

・雇用保険に現在加入していて、且つ、2年以上加入している(休職は加入扱い)
・これまで給付金を利用したことがない

という条件だったので、給付金が受けられました。
また、教育訓練給付金には「専門実践教育訓練」「特定一般教育訓練」「一般教育訓練」と3種類あり、私は「専門実践教育訓練」で対象となっている講座を受講します。資格取得、専門学校等、調べてみると給付金の対象となっているものが沢山あり、驚きました。

また、手続きは全てハローワークを通じて行い、海外在住で日本での住民票を抜いている場合、最後に居住していた地区のハローワークで対応してもらえました。私はこれが本当かどうか不安で、ベトナムに来る前に住んでいた地区のハローワークに電話で事前確認しておきました。


①ジョブカード作成・キャリアコンサルと面談@ハローワーク(7月中旬)

まず最初に、②給付金受給資格確認の手続きで提出書類にある「ジョブカード」を作成しました。以下のサイトにフォーマットがあり、オンライン上で作成できます。
フォーマットを見ると分かりますが、基本的な個人情報や職歴、資格等を記入する簡単なシートから、じっくり考えないと書けないキャリアプランシートがあったり、意外と作成には時間がかかりました。

作成完了には、キャリアコンサルタントと面談し、ジョブカードにコメントとサインが必要です。最初はオンラインで面談しようかと考えていたのですが、オンラインだと有料(5,000円)、ハローワークだと無料と分かり、一時帰国予定(7月中旬〜8月頭)があったので、ハローワークでの面談を予約しました。

<ハローワークでの面談予約>
このリンクから探して、オンラインで予約できました。
https://www.nipponmanpower.co.jp/cc/tps_details/O05CYIWZ/

<オンラインでの面談予約>
ハローワークに電話で問い合わせした際に、オンラインで受けるなら以下のサイトから予約できると紹介されました。
https://careerconsultant.mhlw.go.jp/search/Matching/CareerSearchPage

そして、人生で初めてハローワークに出向き、60分の面談してもらいました。オンラインで面談予約した際、持ち物としてメールがあったのは、以下3つ。

・事前に作成したジョブカード(プリントアウトしたもの)
・印鑑 
・筆記用具

キャリアコンサルとの面談も人生初でした。これまでのキャリアについて色々聞かれたり、今後の過ごし方について相談に乗ってもらえたり。すごく新しい発見があったわけではないですが、自分の考えていることに頷いてもらえて、復職しない選択をした場合にも色々な可能性があることを言ってもらえて、励まされた気持ちになりました。

面談後、プリントアウトしていたジョブカードにコメント・サインをもらい、無事終了。それと一緒に、すぐ隣の申請窓口に行くように言われました。

②給付金受給資格確認の申請@ハローワーク(①と同日)

窓口での申請で提出したものは、4点でした。

教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
以下のリンクを参考にしつつ、事前にプリントアウトして記入しておきました。
記載項目で迷うとしたら住所ですが、海外転出前に住んでいたところでOKでした。また、被保険者番号は、私はある時会社から「雇用保険被保険者証」を個人で管理するようにと配布されていたので、そこから確認できました。人によっては会社に問い合わせする必要がありそうです。
https://kyoikukunren.jp/a/532

・マイナンバーカード
・ジョブ・カード(キャリアコンサルタントのサイン付き)
・給付金を振り込みしてもらう口座のキャッシュカード/通帳

一時帰国という限られた時間での窓口訪問だったので、パスポート、免許証、保険証、個人写真(マイナンバー以外の身分証明書の場合は必要)、海外転出前の住所が記載の郵便物など、念の為色々と持っていきましたが、私が行ったハローワークでは本当に必要だったのは上記の4つで、案外あっさりと申請は終わりました。

ちなみに、これを郵送で行うこともできると受給資格確認票の注意事項には記載されています。その場合、理由を明記した証明書が必要とのことで、それはハローワークに確認して入手するのか?私もここまで調べきれていないのですが、いずれにしても、自分が申請するハローワークに確認してから送付するのが良さそうです。(そもそも海外から送るのは心配だし送料もかかるので、日本の実家から送ってもOKであればそうさせてもらうのが良いかと思います)

③給付金受給資格者証の受領@日本の実家(8月頭)

②から1週間半くらいで、ハローワークから実家に「給付金受給資格者証」という証明書や、今後の申請のスケジュールや必要な書類が記載された「受給資格者のしおり」等が届きました。ちょうど、一時帰国からベトナムに戻るまでに届いたのでラッキーでした。

ここまでで、給付金の受給資格を得るところまでの申請が完了です!

④給付金申請(来年3月中)の準備

ここからは、実際に授業を受講してから半年毎に申請することになります。
私の場合、次の申請は来年の3月中。これから始まる半年分(9月〜2月)の授業料に対する給付金を申請するために、3月中に給付金申請を必ず行う必要があります。半年経ったら、その翌月中に申請を完了していないといけないようです。

③で送付された「受給資格者のしおり」によると、次の申請で必要となるのは以下の書類です。全てまとめて、来年3月中に実家からハローワークに送ってもらう予定です。

<③で送付された書類>
・受給資格者証(1年後の申請も必要なので、原本送り、返送してもらう)
・教育訓練経費等確認書(申請する金額に間違いないか、確認するもの)
・理由説明書(国外に滞在しているため郵送で申請することを明記している書面)

<事前にオンラインで入手して記入、実家に置いてきた書類>
教育訓練給付金支給申請書(専門実践教育訓練向け)

<これからベトナムで入手して、実家に送付する書類>
・ベトナム住所確認資料
→③にあった「しおり」に手書きで追加されていた必要資料です。領事館で「在留証明」を入手するつもりで、その申請のために日本で「戸籍謄本」をもらっておきました。追加で現住所が分かる書類も必要で、それは夫の会社で手配してもらえることになり、これまた一苦労です。。

<これから大学が実家に送付する書類>
・受講証明書
・領収書(9月〜2月分)

まとめ

海外在住者にとって、一時帰国や郵送で申請、実家に協力してもらう等の都合から、いつまでに何をすれば良いのか、これが1番気にかかることだと思います。私も、スケジュールを立てながらずっとソワソワしていました。

スケジュール関連を整理すると、

①キャリアコンサルと面談して作成したジョブカードは、1年間有効
②③給付金の受給資格確認は、対象講座を受講開始する1ヶ月前までに完了必須
④対象講座を半年受講し、その翌月1ヶ月の間で申請が必要
※私は①②を同日にハローワークで行った

申請するハローワークと事前確認をお勧めしますが(問い合わせにメールアドレスがない場合、国際電話になります)、日本にある実家を頼ることができれば、全部オンライン&郵送でも完結できそうです。不明点があっても問い合わせは国際電話のみだったり、郵送しても書類に不備があったりすると、かなり苦労しそうですが。。

参考までに、私の大学院関連のスケジュールです。受ける講座にもよるかと思いますが、私の場合「受講手続き」をする際に授業料は大学に一括振込しているので、給付金の受給が確定する前に、お金は払っています。大学側からもこの制度について説明がありますが、もちろん申請から受給までは自己責任です。振込の時はドキドキでした。

<大学院のスケジュール>
・ネット出願:5月中旬
・合格通知受領:5月末 ※郵送で通知、実家に送付してもらった
・受講手続き:6月中旬 ※オンラインで書類提出
・授業開始:9月

手続き関連は大の苦手な私が、何度も厚労省のサイト等を見ながら何とか済ませられました!あとは半年毎の申請を行い、無事給付金をもらえることを願います。

半年後の申請のことや、今後給付金対象者は大学に対して申し出も必要となりそうなので、そのあたりもまた記事で振り返りしてみたいと思います!

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