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noteの効用 私の場合

昨日夫に「あなたは自分のことを考えすぎているね」と言われた。
前にも言われたことがあったから、特に驚きはしなかった。
夫はのんきな人で、私とは正反対の性格をしている。
だから私が自身のことについて常に悶々と考えているのが不思議だと言う。

私の意識はたしかにほとんどいつも自分に向かっている。
自分について考えるのが好きなのだろう。
うつ病になる前からそういう傾向はあったとは思うが、病気になってからは療養時間が長く(つまり暇な時間が多く)、考える時間が増えた。
自分とは何か、生きている意味はあるのか、社会における自分の存在意義とは、といったテーマについて延々と考えている。

病気になる前、特に大学生の時なんかは、とにかく色んな活動をしていて忙しかった。
だから考える暇がなかった。
でもその生活のほうが充実していたし、何より考えなくていいのは楽だった。

うつ病になると、様々なことへの興味関心が薄くなる。
自分以外の人や物や出来事について興味を持ち考えるほどの活力がなくなった。
自分についても考えなければ楽なのだが、暇を持て余す私は一番楽な考える対象「自分」について考えることが多くなったのだと思う。
自分以外の人や物事について興味を持てば、こんなに苦しまなくて済むだろう。
しかし何に興味があるのかと考えてみたところで、何も頭に浮かばない。
何にも興味がない気がするし、何も楽しめないように思えてくる。

そこでこのnoteである。
私はこうやって発信もしているが、フォローしている人の記事を読むのも結構楽しみにしている。
暇潰しに読み始めた他の人の記事。
文章や考え方、日常の切り取り方、人柄が好きだなと思う人をフォローしている。
その人たちの記事を読むと、自分の知らない世界のことを知れることがある。
例えば文章の雰囲気が好きというきっかけでフォローしたから、その人の趣味については特に興味がないという場合。
でもその人の書く文が好きだからとよく知らない趣味について書かれたものを読んでみる。
そうすると、こんな世界もあるのか、と驚いたり、知らないことを知れて嬉しくなったりする。
自分ひとりだったら絶対に知りえなかったこと、興味を持たなかったことに触れるきっかけをくれるのだ。

自分について考えすぎてしまう私には、まずは自分以外のことへの興味のきっかけが必要だ。
noteはそれをくれるツールだと思っている。

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