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散文「前のめりで生きろ」

昔の人はえらかった____

1で10を語るのは疎ましいが、
この傾向は実際にあるのだと思う。

スマホのない時代、
それは時間の消費質もさることながら
何よりも「やってみなけりゃ」のバイタリティがあった。

調べりゃポンッと正解の出てくる我が世代にとって
なにか疑問が起きれば、「知ること」で解決する。
"昔の人"はそうはいくまい。
他人に聞くことはあれど、結局は「経験する」ことで前へ進んだだろう。

ここで、言及しておきたいこと、
僕は『経験こそが人間を分厚くする』と信じていること。

みなさんも実際
「聞いてはいたが、やってみるとこんなに〇〇なのか」と、知識と経験に差があったことは無かろうか。

僕には、2023年において、ソレが莫大であった。
空白ができた。
くやしかった。
だから、手当たり次第に経験を積んだ。

絵・詩・ギター・料理、エトセトラ。

美しいことに、このどれもが「実際に自分でやる」前と後では、(他者の)完成品に対しての熱が違った。
好きなアーティストが、曲(歌詞)を作った背景がより一層想像できたり、ギターの旋律に溶けそうになったり、味わう料理に都度感謝の念が湧く。

僕は映画を作ったことがない。
僕と監督では、作品を観る目は確実に異なるだろう。

経験することは偉大である。
いまの若者はあまりに受け身だと、僕は思う。

人間の、存在の質が、違うように思う。

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