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黒い日


今日は‘‘ダメ’’な日だった。

何をやってもダメな日では無い。何も出来ない類いのダメな日だった。

実に5年以上ぶりにインフルエンザに罹患し、高熱にうなされ、自宅待機最終日、多少は元気になっているやろうと思い朝起きると、まぁ体調が悪かった。夜更かししたのもあるだろうが、普段1分で寝付ける自分が1時間以上寝つけなかったのが割と身体に響いていて、気だるさと頭痛、腹痛、腰痛、喉の痛みとフルボッコにされフラフラだった。薬を飲むために何とか朝は食べたが、その後は布団に戻りこんこんと寝続けた。起き上がれるほどの元気は回復せず、緩やかな覚醒をした時、それはやってきた。

黒いもやもや。
辛かった記憶が蘇る。鮮明に、残酷に。今まで感じたことの無い人からの悪意に、ショックを受けた日のことが回想シーンのように細切れに流れてきた。じわじわ私を蝕んでいく。その場でとっさに自分を守れたら良かったのに、何も出来なかった後悔と受けたショックが、反芻される黒い記憶として残ってる。
オイオイ、なんなんだ。弱ってる時ってしんどいことしか考えられないんか。もう十分弱ってるんだから優しくしてくれよ。もう昼もいい時間だし、お昼食べないと薬も飲めないのにこんなんじゃあ食欲も湧かんがな。

結局もう1回泣きながら寝落ちして、お昼を食べ損ねた空っぽのお腹に薬だけぶち込んで、まだ布団の上。今日は起きて、掃除したり洗濯したり卒論書く予定だったのに。もう多分何も出来ない。う〜頭痛い。明日から現実世界に復帰なわけだが、体力落ちすぎて本当にダメな気がしてきた。

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