【Kindle出版】本の表紙を自作しています、イラレもCanvaも使わずに。
こんにちは。伊藤七日です。
最近、Kindle本の原稿を同時に2冊分、Amazon上にアップロードしました。
この原稿をアップした10/28時点では、予約購入が可能になっており、予約いただくと、10/31のリリース日にKindleアプリに自動配信されるようになっています。
ほぼこの10月いっぱい、2冊同時進行で原稿を準備していたわけですが、今回は完全にひとりで制作しました。執筆、編集、そして表紙制作もです。
使用したのは「ウェブアートデザイナー」
はい、期待させてすみません。これ、無料アプリケーションというわけではありません。
これ、ホームページビルダーという、初心者でもホームページを作成できるソフトウェアに付属する、画像処理ソフトなんです。主に、バナーやロゴを作成したり、画像の簡単な修正に使います。中学生頃から、趣味でホームページを作っていて、その頃からこのソフトをたまに使っています。
以下の表紙を制作するのに、このウェブアートデザイナーしか使ってないんです。このソフトウェアの編集画面で、Kindle Direct Publishing(KDP)に規定されているサイズの枠を作って、その中に素材や文字を当てはめていきました。
『くるま旅日記!』の表紙
正直『くるま旅日記!』の表紙は、かなり苦労しました。「イラレがあれば…!」と何度思ったかわかりませんが、なんとか満足のいくデザインに持っていくことができました。
日本地図や、軽自動車N-BOXのイラストは、全てイラストACというフリー素材サイトから取得しています。クレヨン風のタイトル背景や、左下の驚きを表す黄色いフレームも、同様です。イラストACの素晴らしいところは、イラストレーターやフォトショップなどのAdobeソフトで編集できる(素材の色を変えたり一部を消したりできる)ファイル形式以外に、ほとんどの素材にPNG形式があるところです。これにより、背景が透明の素材(透過処理された素材)が手に入り、他の素材と重ね合わせて使うことができるんです。もしJPEGのみとなると、たとえば、地図や車の背景を黄色にすることはできませんでした(厳密にはできますが大変です)。
この表紙のデザインは、装丁や帯についての本を図書館で見たりネット画像検索したりして、プロを参考にしながら考えました。
正直、イメージした通りの素材が必ずあるわけではないので、見つかった素材に沿ってデザインを考えていった面もあります。
もちろん時間をかけて細かいところまでこだわって作りましたが、デザインと同じくらい重要なのが、表紙に入れる文言です。コピーライティング力も自作するうえでは大事ですね。
『沖縄移住記 果報をさがして 2』の表紙
『沖縄移住記 果報をさがして 2』の方は、お察しの通り、全く手が込んでいません。きれいな海の写真(数年前に西表島で安いミラーレスカメラで撮影したもの)の上に、必要な文字を載せただけ。下に置いた帯デザインがあるだけで、簡単に本らしくなるし、「沖縄移住記」の文言がなければ「小説かな?」と思わせるようなシンプルなデザインにしています。フィクションや物語を読みたい人に手に取ってほしくて、このようなデザインにしました。
どんなソフトウェアで作ろうと、自分で作ろうと誰かに依頼しようと、大切なのは「素人っぽさがない」こと。
さて、私が作った表紙は「プロっぽく」見えますか?
その答えは皆さんにゆだねたいと思います…
Canva、イラレでなくても表紙は作れる
私はCanvaもイラストレーターも使ったことがあります。
もちろん、イラストレーターまたはフォトショップ以上のソフトウェアはないと思いますが、いかんせん高価で、高機能なぶん初心者には良さを生かしきれません。日常的に使うならまだしも、Kindleの表紙のためだけに導入するのはコスパが悪そうです。
Canvaは、PCに入っているフォントをすべて使えないのが私には不便で使っていません。Canva独自のフォントにもいいものがありますが、Proにグレードアップしないと使えない機能や素材も多く、結局そんなに使いやすくないなと思っています。ただ、インスタグラムやFacebookなどのSNSにあわせたテンプレートがたくさんあるのは良い点だなとは思います。
まとめ
Kindleの表紙はプロに頼め。自作するならCanvaというのが一般的だと思いますが、ウェブアートデザイナーに限らず、Windowsのアプリケーションである「ペイント」とか(例えばですが。できるのかな?)、案外他のソフトウェアでもやってみたらできちゃうかもよ、というお話でした。
いちばん大事なのは、いろんな表紙を見て、まねてつくってみることかもしれないですね。
(※私が使っているのはホームページビルダーv.16のウェブアートデザイナーです。最新のバージョンに同ソフトが付属されているかはご確認ください。なお、現在の最新はv.22ですが、v.16も問題なくwindows10で動作しています)
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