見出し画像

世界メンタルヘルスデーと、メンタルヘルス(こころの健康)ってなに?

世界メンタルヘルスデーって?


世界メンタルヘルスデーとは、世界精神保健連盟が、1992年より、メンタルヘルス問題に関する世間の意識を高め、偏見をなくし、正しい知識を普及することを目的として、10月10日を「世界メンタルヘルスデー」と定めました。その後、世界保健機関(WHO)も協賛し、正式な国際デー(国際記念日)とされています(厚生労働省HPより引用)。

シルバーリボン、シルバーリボン運動って?


また、シルバーリボン運動という、「リボン運動」のひとつも同じく展開されており、シルバーリボンは脳や心に起因する疾患(障害)およびメンタルヘルスへの理解促進を目的とした運動のシンボルです。

シルバーリボン運動は、統合失調症への理解を求める取り組みとして、1993年に米国カリフォルニア州からはじまりました。どんよりとした雲の隙間からこぼれる太陽の光が、銀色に輝き、それが希望の光のようだったことから、シンボルカラーがシルバーとなりました。

その取り組みは年月と共に発展し、現在では脳や心に起因する疾患(障害)およびメンタルヘルスへの理解を促進する運動として、脳や心に起因する疾患(障害)に対する誤解や偏見を和らげ、それらを抱えるご本人やそのご家族が前向きに生活することができる社会の実現を目指して、世界規模で展開されています(厚生労働省HPより引用)。
日本では、シルバーリボンジャパンというところが、シルバーリボンの啓発を行っています。

メンタルヘルスって?

メンタルヘルスとは、直訳すると「精神的健康(mental health)」ですが、もう少しわかりやすい言葉にすると「こころの健康」になります。

「こころ」は「からだ」と、2分されて語られることが多いですが、実のところ「こころ」が荒むと「からだ」に影響が出やすいですし、「からだ」が傷ついたり病気になると「こころ」にも影響が現れやすいといえます。そういった考え方のことを「心身一如」と言ったりします。

では、これまで「こころ」は「からだ」と同じくらい大事にされてきたと言えるでしょうか?たとえば、診療科(医療機関の◯◯科という専門分野)では、「からだ」に関するものは「内科」「外科」「皮膚科」「耳鼻咽喉科」などたくさんありますが、「こころ」に関するものは「精神科」(あるいはそれプラス心療内科)しか、こころに関するものはありません。
精神科と心療内科の違いについては、ここでは詳しく語りませんが、心療内科は内科から生まれた一区分と考えられ、精神科と同じではないのです。

また、「メンタルヘルスケアが重要」とか「これからは心の時代だ」と結構昔から言われていますが、やはり「からだ」ほどは注目されづらく、まだまだ差別や偏見、誤解も根強いのではないかと思われます。

メンタルヘルスは他人事じゃない

このように、こころの健康である「メンタルヘルス」は重要と思われながらも、十分にケアが行き届いているとはいえないのが現状ではないでしょうか。

どうなったら「こころが健康」といえるか。それは難しい問いかもしれません。実は、誰だって、憂うつな気分になったり、やる気が出なかったり、不安や恐怖に駆られたり、ストレスでうんざりしたり、誰か(社会とか)に失望したりと、生活の中でも実は色んなところでメンタルヘルスに関する警告は受けています。

また、感情や考えに現れるメンタルヘルスに関する警告だけでなく、上で書いたように「からだ」と「こころ」はつながっているため、「からだの不調」という形で、メンタルヘルスに関する警告を受けることが少なくありません。たとえば、肩や首がこったり、(感染症でもないのに)咳が出たり、肌が痒くなったり、(所見は異状がないのに)胃腸が傷んだり、実はわたしたちは様々な形でその警告を受けています。

ただ、これらが「気のせい」とか「お薬飲んだら」とか、「少し休んだら」というふうに軽視されがちで、対症療法のようなことしか行われないまま、日々を過ごしがちかもしれません。

メンタルヘルスケアは予防と早期発見が大切

この現代のストレス社会において、なかなか予防や早期発見などは、時間的な気持ち的な余裕がなくて難しいかもしれません。
でも、そういった「余裕がない」状態こそが危険信号だと思って、一度立ち止まって考えていただけたらと思います。

メンタルヘルスの予防には、言わずもがなですが、

栄養ある食事(過食や食欲不振は危険信号かも?)
十分な睡眠(過眠や睡眠困難は危険信号かも?)
適度な運動
適度な休息、気分転換、良好な人間関係、自分が自分でいられる居場所

が重要です。

もちろん「わかっていても、難しい!」ということは、大いにあると思います。メンタルヘルスケアといえば、医療機関での薬物療法(保険診療では長時間話を聴いてもらうのは難しい)、臨床心理士・公認心理師によるカウンセリング(保険がきかず自費になり比較的高額かも)があります。

第3のメンタルスケアの形として

その2つに加えて、一般社団法人国際心理支援協会から2022年10月10日から公開(この日に登録開始。利用開始は12月〜)を始めたのがMeeetUというオンラインで受けられるメンタルヘルスケアサービスです。

第3のメンタルスケアMeeetU

ここでは「グループ心理ケア」と呼ぶ、大きく分けて2つのZOOM(オンライン会議システム)を用いたサービスを提供します(各1980円/月)。

・メンタルスケアに関心を持つ方自身が、臨床心理学に基づく知識、最新の知見の学びを臨床心理士・公認心理師から得たり、ヨガやマインドフルネス、認知行動療法といったメンタルヘルスのケアにつながることに体験したり(学習・体験型)

・臨床心理士・公認心理師という心理の専門家が安心や安全を守る場で、参加者同士が互いに交流し合うことで、コミュニケーションの練習やアサーション(自己表現・自己主張)の練習、社会的スキルの獲得、同じ悩みや疾患を持つ人同士、そのご家族同士の交流など(交流・居場所型)ができる場所としています。

オンライン(ZOOM)での参加ですので、北海道から沖縄の全国どこからでもアクセスが可能で、カウンセリング0.5回程度の料金で、月額料金のみで参加し放題のサービスとしています。
みなさまも一度、MeeetUに参加してみませんか?

今後について

今後も、MeeetUの内外で、一般社団法人国際心理支援協会からはメンタルヘルスケアに関する情報をわかりやすくご紹介をしていきたいと思います。
そして、差別や偏見がなくなり、ニューヨークでCoolなもの(かっこいい)と捉えられるようになったように、日本でのメンタルヘルスケアに対しての認識が変わっていくことにも貢献できたらと思います。

MeeetUは、第3の「メンタルヘルスケア」と謳っているものの、予防という観点も含めて、精神疾患をお持ちでない方も、精神的に健康な方もご参加いただけます。互いに傷つけない、良い人間関係・社会関係を作る学び、交流の機会にも、ぜひご利用いただけたらと願っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?