こんにちは。演劇・エンタメ分野をビジネス視点で語るAsakawaです。

前回の記事では↓

俳優・声優志望者向けに演技などを教えてくれる場というのはあまりにも多いが、そこで学んだ知識・得た技術を実際に仕事の場で生かせる場というのはあまりにも少ない、

というような記事を書きました。

で、これって何も演劇などのエンタメ分野に限った話ではないと思うのですよ。以前、読んでみた記事にこのような記述がありました↓

タイトルの通りに「生徒よりも講師の方が人が集まる」みたいに生徒を募集した時よりも講師を募集した時の方が応募件数が多かったという現象にもそれに通ずるものがあると思います。

要は誰もが一度はやってみたいなと思う、楽しそうだなと思う仕事って基本は稼げないのが普通、或いはそんなに人数は必要がないからごく一部の人しか稼げない、

と言えるのではないでしょうか？

人間いずれは働いてお金を稼がないと生きていけないのであれば、やっている側も楽しいと思う仕事や自分が心の底からやりたいと思う仕事で稼ぎたいに決まっています。

で、そういう意図で選んだ仕事って大体は稼げるレベルまでにもっていくのに想像以上の苦労を要するか、需要が少ないために希望する人全員に十分な仕事を回すことができないのが殆どなんです。

「俳優・声優」なんていうのはその最たる例でしょう。

世間から見える彼らはとても羨ましいと思われているはずです。カッコいい役を演じられつつお金を稼ぐことができるのなら。

このような仕事はやっぱり外見はかっこよく映る「エンタメ分野」に少しでも関わる仕事にとても多いでしょうね。

演劇、音楽、ダンス、スポーツ、イラスト系、漫画・小説家、カメラマンなど・・・。

それらを目指して勉強はしたものの、いざじゃあ仕事を探すぞとなってもどこにも仕事は落ちてない、よくて年に数回しかできないという状態に陥ってしまい多くの人は脱落していくか、

じゃあ、せっかく知識・技術はあるんだから教える側に回りたいとなったら引用した記事のように「生徒よりも講師の方が人が集まる」という事態になります・・・😓

このように確かにそういう仕事は存在するし、それだけの仕事で生活できるレベルまで稼いでいる人も存在するのでしょうが、先ほども書いたように「基本が稼げない、趣味でやるもの」という認識を持ちましょう。

だけど「たまにとんでもないやつが出てきて多くの人を魅了して、これはビジネスになるんじゃないか？」と思わせた人のみが食っていけるレベルに達することができるということも頭に入れておきましょう。

元から仕事としてあるのではなく偶発的に生まれたもの、その人だから稼げるようになったのです。

よくこの分野のプロは誰でもなれるものではないと言われますが、それはおそらく知識・技術をそのレベルまで会得できなかったとかそういう類いの話ではなく、

その人そのものに代えがたい魅力があるのか？

そこまで突き詰めないと難しいのではないでしょうか？

おそらくそれがなく上手い演技ができる、上手い演奏ができる、上手く踊れる、上手く描けるだけでは大した報酬は見込めません。

なぜなら技術的に上手い人であれば世の中にたくさんいるし、それでどれだけその携わったコンテンツの売り上げに貢献しているのか？という視点もあります。

私も俳優とは上手い演技が、演出家・監督の要求に応えたから報酬が貰えると思い込んでいましたが、

そういう個人の努力次第で確実に身に付いていくものよりも、どんなに時間をかけてたとしても手に入るか分からないものを持っている人にスポットライトが当たって、その人に仕事が集中して生活できるようになっていくのです。

「あなただからこの仕事を振りました」

目指すはこの領域だということですね。

ただ単に技術的に優れているだけでは、依頼者側の言われた通りのパフォーマンスをしてOKを貰い終わりですが、これだけの貢献度で多額の報酬が貰えるほど甘くはないんですね。

これでは立場的には日雇いのアルバイトのようなものでしょう。

そうではなく売り上げの何割かはあなたが関わってくれたおかげなど、上手い下手ではなくどれだけお金を動かすことが出来たか？そちらの方が重要なのです。

こんな立場になれて初めて一般のサラリーマンが何ヶ月かけて稼ぐ額をひと月で稼げたなどが可能になってくるのです。

依頼者が決めた報酬ではなく売り上げの何割をこちらが頂く、こんな交渉が出来る人になれて初めて食っていくことができる、

このくらいの認識を持っておいた方が良いです。

それで、話は変わりますが他にも家で稼げる、ブログを書くだけで稼げる系の仕事も多くの人が興味を持つ仕事ですが、これも求められる作業量は半端ありません。

パッと聞くとなんか楽そうみたいな印象も持ってしまいがちですが、どんなやり方でもお金を稼ぐとは大変なものです。

ブログだと例えば一日に質の高い記事を１０記事以上を書く必要がありますし、その書くネタも基本は検索されるいま話題にのキーワードを元に作成するので、常に色んな界隈にアンテナを張る必要がある、自分が興味もないことを書かないといけない事が多いなど、これはこれで大変な稼ぎ方です。普通の人は長くても３年くらいでキツくなり辞めていくことでしょう。

家で、パソコン一台で稼げる時代であるのは間違いないけどここでも、

「あたなだから」

読んでくれる、再生してくれる、買ってくれる、そんな存在を目指しましょう。

これによって世の中の時代の変化にそこまで振り回されることなくどっしりと構えてビジネスを展開することができますし、そんな一日に１０回も投稿する必要はありません。

働き方も多様になっていき、昔のように年中、倒れるくらいまで働かなくても大きな額を稼げる時代になっていきましたが、それを可能にしているのはテクノロジーの進化とそれに乗っかって発信される「あなた」に魅力があるからです。

エンタメ分野に限らずどんな分野の仕事でもこの、

「あなただから、あなたにしか出来ない」

このような地位を獲得すれば報酬も大きく上がることでしょう。

では今回は以上になります。ここまでお読みいただきありがとうございました。