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お金が目的だって、いいじゃない。

知人の間でも評判がよく、行きたいと思いつつ先延ばしにしてた映画 THE GREATEST SHOWMAN
http://www.foxmovies-jp.com/greatest-showman/
最後の最後に滑り込み、という感じでようやく観てきました。

※以降、ネタバレが含まれますので今後鑑賞する方はお気を付けください。。。

19世紀に活躍した、P.T.バーナムという興行師の物語です。

貧しい家に生まれ、虐げられてきたバーナムが、サーカスで成功していくサクセスストーリー。
物語自体はオーソドックスというか、それほど奇をてらった展開があるわけではないのですが、躍動感があり、また「THIS IS ME」という大きなテーマがしっかりと全体に行き渡り、大変すばらしい映画でした。

バーナムは、面白いショーを作るために「ユニークな人」を募集します。そこで集まったのが、体にほかの人とは異なる特徴を持ち、周りから疎まれ、身を隠すように生きてきた登場人物たち。忌まわしく感じていた自分たちの身体的特徴が、ショーを通して人を喜ばせ、受け入れられていくことを知り、彼らは自分の居場所を見つけていきます。

とりわけよかったのが、本作のテーマソングともいうべき「THIS IS ME」という歌を、登場人物たちが歌い上げるシーンでした。
自分たちを見出したバーナムにも、ついには距離をおかれ、落胆しながらも、「THIS IS ME」と高らかに叫び、足を踏み鳴らし、力強く踊り、歌い上げるシーンは圧巻でした。(このシーンは youtube でも観られるのでよければぜひ!)

ところでバーナムは、この「ユニークな人」たちに対して、居場所を提供しようとしたわけではありません。彼の目的は、興行収入を得ること。つまり、お金、でした。

ただ、見世物として面白いから。そうすれば、人が見に来てお金が稼げると思ったから。成功をおさめ、自分を虐げた世間を見返したかったから。それが彼が「ユニークな人」を使った理由です。

映画を観ながら、2月にカンボジアに行った時のことを思い出しました。
知人のベンチャー企業が東南アジアで事業を手掛けており、その関係で現地視察ツアーという形で連れて行ったもらったのですが、その知人に、なぜこれをやっているのか?と聞いたとき、返ってきた答えは「おもろそうだから」。そして、もちろん現地の人たちの生活を豊かに、という考えがあるからこそなのですが、自分たちが儲かることを犠牲にはしていないな、と感じたのです。

ビジネスとして成り立っていることが、結果的に現地の人たちの生活を助け、働く場所を楽しさを提供し、廃院寸前だった孤児院を存続させることに繋がっている。
現地でいろいろなものを見ながら思ったことは、「これ、ボランティアでここまでできるかなぁ?」ということでした。

「お金儲けのための慈善事業」という言い方をすれば、「不謹慎だ」とか「困った人を金ヅルとみている」などの良くない印象を持たれやすいように思います。でも実際、お金が回らない中で現実な支援をし、しかもそれを継続していくことは、相当なチャレンジです。自分自身が困窮してきたときにもモチベーションが維持できるか、という還元で考えても、かなりハードルが高い。

だったら、ビジネスとして回るようにし、自分たちも潤うように整えて継続させていくほうが、結果的には現地の人たちにとってもありがたいのではないか。というのが、正直な感想でした。

映画の終盤で、成功を追い求めすぎて破産したバーナムに、登場人物たちが語り掛けるシーンがあるのですが、そのときの登場人物たちのスタンスも素晴らしかった。

「あなたはお金が目的だったかもしれないけれど、私たちはそれによって助けられ、居場所ができた。」
「このサーカスは、自分たちの家だ。」

利用され、疎んじられたにも関わらず、被害者意識ではないのです。
お金が目的だったくせに!と相手を批判することもできるのに、それよりも居場所を得た、助けれられたということにフォーカスし、自分たちの力でその居場所を守り、豊かにしていこうという覚悟がある。雇い主であるバーナムと、対等な目線でかかわっています。

そういえば、カンボジアで出会った人たちから受けた印象も、そうでした。
これが、WIN-WINの関係を作っていくということなんだぁ、と思ったものでした。

お金が目的だって、いいじゃない。
結果的に、それでうれしい思いをしたり、助かる人がいるのなら。

お金稼ぎに利用されたって、いいじゃない。
それによって、自分が欲しかったものが、その瞬間だけでも得られたのなら。

それを被害と捉えるか、機会と捉えるかは、自分次第。
もちろん程度問題はあるでしょうが、そこを突破口に自分を発展させていくというスタンスが、そもそもあるかどうか?ということなんじゃないかと思います。

この映画がたくさんの人を楽しませ、勇気づけたように、そんなスタンスで物事に取り組む人の周りにはきっと、楽しさと、活力ある人たちが集まってきます。そうやって仲間になった人たちと、一緒にお金を稼ぎ、儲け、そのビジネスによって結果的に喜ぶ人たちがいるのなら、それに越したことはないんじゃないかと、思うんですよね。

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