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「体育」と「スポーツ」、「育成」と「成長」…両者は、本来は相乗効果を生み出せる協力関係

こちらの記事を読んで、連想したり感じたことなど。

日大アメフト部だけの問題ではない。「体育」と「スポーツ」は同じではない。」https://m.huffingtonpost.jp/amp/hirotada-ototake/ototake-on-sports-pe_a_23443920/?__twitter_impression=true

私は企業の中では「人材育成」にあたる仕事をしてますが、この「育成」て言葉にも、実は同じような側面がありまして。
 
「体育」も、「育成」も、国なり企業なりが進みたい方向とかやりたいことがあって、それを成し遂げるために構成員をどうするか(=いかに組織にとって都合のいい構成員を作るか)が基本的な考え方なんですよね。それ自体は別に悪でも間違いでもなく、まぁあって当然の考え方だと思うんです。
 
対して「(乙武さんの記事でいうところの)スポーツ」とか「成長」なんてのは、おそらく自分がどうなりたいかを主軸に見る考え方で、そのためにどう環境を活用するか(=いかに自分にとって都合よく組織を利用するか)という観点でみていく。これももちろん、あって当然というか、これなくして何ができるのむしろ?と。。。
 

だもんで、(組織の向かう方向をさほど理解してなさそうな)構成員にあたる人たちから「育成体制をつくってほしい」なんつー意見をきくと、ちょっとザワっというかゾワっというか、さむ~いこわ~い気持ちになります。。。
 

両者は、本来は相乗効果を生み出せる協力関係にあって、優劣や上下とかいう関係性ではないとおもうんです。相手の都合もわかったうえで、お互いの接点をどこに見出すか。その接点をどう面白くするか。接点で生まれる相互の利益をどう最大化できるか。
 
どうしても、組織の中にいると前者の考え方が主流というか「是」とされやすいんですけど、そこをどう、後者の観点を取り込み、踏み堪えて、双方ハッピーな協力関係をつくれるか。つまりそれが、多様化、ということなんじゃないかと、思うんですけれども。
 
そんなあたりが自分がこのテーマに関わる意義だと感じてるので、社会でもそんな方向に舵を切るところが増えたら、心強いんだけどなぁ、なんて思いながら。

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