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「梅オファー」をどこまで受けるか?梅のアチャールづくり【レシピ付き】5月26日(金)

梅の5月中旬、梅のシーズン到来!
先週末のこと。知人から「梅はいりませんか?」と電話をいただいた。
もちろん「うれしい、ほしいです!」とお答えする。ほどなくして、もってきてくださったのはきれいな黄色い梅。

まずは青梅でシロップ、のつもりだったのでやや面食らいつつ、こういう予想外の展開は嫌いじゃない。さてどうする!?


「アチャール」ってなに?

そうだ、インドの漬物アチャールをつくろう!
アチャールはインドのスパイシーな漬物的存在。カレーに添えて食べる。

アチャール、レモン、生玉葱を添えて食べるのがインド式
アチャールは味が強いので、少量で満足

即席でつくるフレッシュアチャール もあるけれど、今回は長期保存したいので、オイル、スパイス、塩を多めにつかう。

夏はゴーヤのフレッシュアチャールをよく作ります
photo: kettle_photo

おりしも週末。
日中は落ち着いて作業ができないので、瓶の煮沸消毒だけしておく(←大事)。そして夜10時、子供たちが寝静まってからスタート!

夜中の静かな台所がすき

【レシピ】梅のアチャールの作り方

工程はざっくり4段階

1. 梅を洗い、ヘタをとる
2. 種をのぞき、塩と砂糖をまぶす
3. スパイスを油でテンパリングして梅とあわせる
4. 瓶につめる

材料さえそろっていればけっこう簡単。
以下の分量は今回の記録。少量でももちろん作れるし、分量も好みで自由に調整して可能。

【材料】
梅  2.5キロ(種ごとの量)
塩 250g(梅の10%)
砂糖 400g (梅の15%くらい。今回は多め。なしでもOK)
油  500cc (梅の20%。 早めに食べ切るなら油の量は減らしてOK)
シナモン 板ガム2枚くらいを適当に砕く
クローブ 10本
赤唐辛子 5本
フェヌグリークシード 大匙6
クミンシード 大匙2
ターメリック 大匙1
唐辛子粉末 *辛さを見ながら好みに調節
*一応なんとなくの分量。スパイスはあるものでOK、分量も適当でOK

① 梅を洗い、ヘタをとる
梅は「きれいになった」と感じるまで水を変えて洗う。ざるにあげて水気を切りながら、ヘタを竹串で取りのぞく

② 種をのぞき、塩と砂糖をまぶす
梅をそぐように切ってボウルに入れ、塩と砂糖をまぶす。しばらくすると梅の水分が出てくる

③ スパイスを油でテンパリングして梅とあわせる
小鍋に油加えて、クローブ、シナモン、赤唐辛子を加えて中火にかける。温度が上がって香りがしてきたら、クミンシード、フェヌグリークシードの順に加えて(だいたい10秒くらい。焦げると苦みがでます)、最後にターメリックと唐辛子粉末を加えて梅のボウルに注ぎ、ざっと混ぜる

④ 瓶につめる
冷めたら味を確認し、必要であれば塩、砂糖、唐辛子の調整をする。
煮沸消毒(あるいはよく洗って乾かしてから焼酎消毒)をした瓶に詰め、梅が空気に触れないように、上部に油の層ができるようにする。

【保存】
梅は生、瓶詰後に脱気処理もしていないので、基本は冷蔵保存。塩と唐辛子の濃度がすごく高ければ常温でもいけるかも(インドは基本そのスタイル。すごく辛い)。

梅の香りが満ちた台所で
えんえんと種から実をそぎとるのたのしい
出来上がりは4キロ!
とりあえず大瓶に詰めておく

おすそ分けにもおすすめ

完成は深夜0時。梅を洗い始めてから出来上がりまで2時間は悪くない。
すぐにでも食べられると思うけれど、熟成すると味がなじんでくる。
冷蔵庫に入れれば数カ月~場合によっては1年もつ。

とはいえ、いただきもので作ったものはどんどん流すのがいい。小瓶に詰めればおすそ分けもできるし、数回で使い切れるので常にフレッシュな状態で食べられる。

小瓶に詰めておくと使いやすく、すぐにおすそ分け可能

梅は基本的に買わずに、ご縁まかせ。「梅いりませんか?」とほうぼうから声をかけていただくこの季節。わが家の梅の木は、まだほとんど実をつけないので、本当にありがたい。

いただきものは重なるという法則(?)があるので、梅は即日、すくなくとも数日のうちに加工するのが鉄則。去年は不作で、結局ほとんど梅仕事ができずじまいだった。そんな年があるのもまたいい(来年への期待が高まる)。そんなありがたき「梅オファー」をどこまで受けられるか、毎年限界に挑戦している。

梅仕事の第一弾はまさかのアチャール。
これからしばらく梅しごとメインの日々になる予感。

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