芭蕉の葉っぱをお皿がわりに 8月27日(日)
庭に芭蕉を植えている。
3年前、この場所に引っ越してきたときに、近所に住む布作家の早川ユミさんから苗をゆずっていただいた。南インドでバナナの葉を使うように、芭蕉の葉をお皿にしたかった。
芭蕉の葉っぱは本当にきれい。テーブルにのせただけで、バリ?あるいはベトナム?とにかく東南アジアにいるみたいな気分になる。
フレッシュなグリーンが料理をおいしそうに見せてくれるし、食事が終わったらそのままコンポストへ。食器洗いがぐんと楽になる。カトラリーがお皿にあたる音がしないのもいい。
5月の下旬から10月にかけて、芭蕉の葉がいつでも使えるのは高温多湿の南国気候の高知ならではなのかもしれない。
ごはんどき、わたしはたいてい料理で手一杯なので、こどもに「お願い、芭蕉の葉っぱをとってきて!」とナイフを渡す。
芭蕉のほかにも、ターメリックの葉っぱもよく使う。芭蕉よりは小さいけれど、その分洗いやすいし、爽やかな香りがするのがいい。種も比較的入手しやすいので、「葉っぱをお皿に使いたい」ひとはこちらがおすすめ。
お皿以外の使い方としては、まな板の上にのせて魚をさばいたり(匂いがまな板につかない)、揚げ物の敷き紙がわりにつかったり、料理の上にのせてラップ替わりにしたり。わが家の台所では大活躍。
ラップのようにぴっちりとまではいかないけれど、料理を「食べる直前まで冷やす」ときや、切ったすいかの断面にふんわりのせるといい感じ。料理も西瓜も気持ち良さそう。
夏のおもてなしにも、芭蕉の葉っぱを必ずつかう。テーブルのセンターにそのまま1枚、お皿の上にはカットした芭蕉の葉っぱ。グラスをのせれば「ようこそ」のしるしに。
夏はそうめんをみずみずしく。
冷たい麺と(茹で時間4分の半田そうめんが好み)、庭で採れた野菜のてんぷらと薬味シンプルだけど、葉っぱの緑が目に入り、広々とした気分になる。
芭蕉は寒さに弱いので、10月には枯れてしまう(翌年また葉が生える)。それまでの間、思う存分芭蕉の葉っぱを食卓にのせたい。
こちらの記事では「ターメリックの葉っぱ」について書いてます。
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