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#4 2021年夏、関空〜シンガポール〜パリのフライト記録。乗り継ぎの地では空港内で行動制限があった話(2021年フランス・パリ旅)

こんにちは、あさまるです。
コロナ禍(緊急事態宣言下)での海外旅行、前回は海外旅行対応のPCR検査を行って無事出国をしたところまで記事でご紹介しました。

今回は、フランス・パリまでのフライトとトランジットの記録を紹介したいと思います。旅の記録という意味合いが強いですが、コロナ禍のフライトやトランジットの空気感が少しでも伝われば嬉しいです。

また、本記事の写真や事象は2021年8月時点のものとなります。現在とは状況が異なりますのでご注意ください。

関空からシンガポールへ

関西国際空港 23:50 ~ シンガポール 05:05

Singapore Airlines, Airbus A350-900

関西国際空港~シンガポール便は搭乗者が非常に少なくて、おそらく20~30人くらいだったのではないかと思います。
機体はエアバスA350-900、中距離型機でしたので、300席ほどある機体。
搭乗率は10%未満だったと考えると恐ろしいものです。こんな状況下で路線が維持されていたことに驚きを覚えました。

乗客のほとんどは外国人。緊急事態宣言下に海外旅行に行くような人は私以外いないだろうと思っていたのですが、私と同じように1人で搭乗する日本人を搭乗時に見かけました。
私と同じくフランス・パリへ行く20代女性1名、バックパッカー旅でタイに行く20代男性1名。とてもレアな状況なので、軽く挨拶した記憶があります。

フライト

私は今回、座席の指定はせずお任せにしていたのですが、窓側席にアサインされました。

エコノミークラスは1列あたり3-3-3のシート配置でしたが、乗客は1列に1人が割り当てられられている形でした。つまり「自分の横はどこを見渡しても自分しかいない」という状況。
ソーシャルディスタンスが最大限確保されるようにシートが配置されていたように感じました。

機内に入る際は、マスク、ウェットティッシュ、消毒アルコールがセットになた「ケアキット」とお水が渡されました。コロナ対策のグッズがひとまとめになったキットが配布されたのは有り難かったです。

搭乗時に1人1つ配布された「ケアキット」。
旅のお供に非常に重宝しました

深夜便だったので、一眠りしたらもう朝。
機内食で朝食が提供された後、早朝5:00すぎにシンガポールに到着しました。

チャンギ国際空港のトランジットの過ごし方が一変。自由に歩き回れなくなっていた

早朝5:00すぎにシンガポール到着後、シンガポールに入国される方が先に降り、その後は空港スタッフの案内で、トランジットエリアへ案内されました。

空港内は、かなり厳格な対策が取られていて、スタッフは防護服を着用。安全安心な環境を提供するというスタンスが感じ取れた一方で、コロナ禍で大きく変わったことを実感したのでした。

乗り継ぎフライトまでの時間を過ごすウェイティングエリア
当時のチャンギ国際空港ターミナル3の出発状況。
アジア、ヨーロッパ中心にフライトが出ていた

フランス・パリ行きの便は24:15分発。18時間ほどの待ち時間があります。

我ながらとんでもないトランジットだと思いましたが、シンガポール・チャンギ国際空港は巨大です。
複数のターミナルがあり、ラウンジある。お店もたくさんあるので、飽きることはないであろうと予想していました。空いた時間はチェアで寛ぎながら、パソコンで仕事をしたり。疲れたら休み、身体を動かしくなったらターミナルの中を歩けば良い。

時間をつぶす方法はいくらでもある・・・と考えていましたが、そんな予想な打ち砕かれます。
当時は乗り継ぎ客については空港内を自由に移動できると思っていたのですが、実際はトランジットエリアと呼ばれる完全に隔離されたエリアで待機する形態で運用されていました。

狭くはないものの、端から端まで2分ほどの広さの空間。
私はそんな中で、18時間の待機。さすがに失敗でした。

トランジット待機エリア。
乗り継ぎ待ちのお客さんがくつろいでいる

プレミアムエコノミーやビジネスクラス利用者向けには、プレミアム待合室というものが設置されていましたが、とはいえ中はラウンジのような設備はなく、ちょっと良いソファーが置いてあるくらいでした。

プレミアムウェイティングエリア。とはいえちょっと豪華なソファがある程度だった

朝の5時から夜の24時まで、同じエリアに居続けるほどの余裕はなく、トランジットホテル(6時間1万8000円)を予約し、仮眠をとったのでした。

さすがに18時間をウェイティングエリアで過ごすのは辛すぎた。
トランジットホテル「Ambassador Transit Lounge Terminal 3」で6時間過ごす

そんなトランジットホテルも、ウェイティングエリアから離れているため、自分一人で移動することはできません。
空港係員に申請して、専用のカートで移動となります。もちろん移動の履歴は記録されていきます。

乗り継ぎ客にもゾーンが分けられており、ゾーンを跨ぐ場合は移動したことを記録していた
チャンギ国際空港のショッピングストリートをカートから。
照明は付いているが、すべてのお店がクローズしていた。
歩いているのは航空会社の皆さんであり、旅行客は誰ひとり歩いていない

トランジットホテルからウェイティングエリアへまた戻り、いつのまにか23時になったら、いよいよ搭乗口へと移動です。

シンガポールからフランス・パリへ

シンガポール 00:15 ~ パリ・シャルル・ド・ゴール 07:30
13時間ちょっとのフライトです。
人生でこんなに長いフライトをしたことはありません。

関空~シンガポール便とは違って、とても混雑していたのを覚えています。搭乗率は9割くらい。ヨーロッパ圏は国境が開いていることを肌で実感しました。私は通路側の席にアサインされました。

13時間のフライトの中でなにをやっていたのかあまり記憶がありませんが、寝て、起きて、パソコン開いて少し作業をして、また寝て、起きたら、電子書籍を読んで・・・を繰り返していたように思います。

フランス・パリ、シャルル・ド・ゴール国際空港に着いた時は、いよいよ人生初・ヨーロッパの地に踏み入れるぞとなりました。

パリ・シャルル・ド・ゴール空港にて

緊張のフランス入国審査

私はひとつ気がかりなことがありました。ルール上はすべて入国要件を満たしているのですが、「本当に入国できるのか?」最後まで半信半疑でいました。他の乗客はみなさん1分ほどでパスポートコントロールを通過。

いよいよ私の番になり、入国審査官の表情が変わります。
初っ端から「なに目的で来たの?ビジネス目的じゃないと入国できないよ」的なことを言ってきたのです。
「Sightseeing」と言っても、1,2回ではうまく伝わらず。きっと発音が悪かったのでしょう。

最悪入国できないと、またシンガポールを経由して2日かけて帰国です。さらに14日間の隔離が待っています。そうはなりたくない…。
めちゃくちゃ焦りました。

ワクチン接種証明書を提示し、Sightseeingと連呼してゴリ押ししたところ、最後は入国スタンプを押してくれました。

時間にしておおよそ2分ちょっと。人生で最も長く緊張する入国審査でした。
英語のリスニング、スピーキングをちゃんと学び直さなければと強く感じた一瞬でした。

入国審査を通過し、空港のエントランスに踏み入れた瞬間、人の多さに驚きました。ヨーロッパ圏、ひいては世界中にアクセスできるこの空港、活気がすごいことを改めて実感しました。


今回はコロナ禍で当時入国制限のあったシンガポールでトランジットをした際の様子についてご紹介しました。

次回は、2021年8月のパリ市内の様子について徒然書いていきたいと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう。

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