見出し画像

デイサービスにも喜んで行く人を増やせたら

先日は派遣のお仕事でデイサービスに行ってきました(・∀・)

いつもと違うところで働くってかなり緊張しますね。
物の場所もわからなくてしどろもどろ。
終始、挙動不審でした。。。

さてさて、デイサービスを知らない方もいると思うので、まずはデイサービスって何なの?ってところを説明させて下さい。

デイサービスとは

通所介護(デイサービス)とは、日帰りで施設に通い、食事や入浴など日常生活上の介護や機能訓練等を受けることのできるサービスです。 施設で他の利用者と接することで引きこもりや孤立を防ぎ、また介護をする家族にとっても負担を軽減することができます。

とってもわかりにくいと思うので
デイサービスは大人の幼稚園・保育園だと思って頂ければ良いです。
内容や役割もざっくり当てはまります。

ご飯を食べる
お風呂に入る
歌を歌う
おやつを食べる
歯磨きをする
レクリエーションをする
昼寝をする
などなど

おうちの中で出来る当たり前のことを行っています。

あ、そう言えば、街中で車のトランク部分から車椅子に乗った高齢者を乗り降りさせているワゴン車を見かけた事のある人いませんか?あの人たちが向かう先がだいたいデイサービスです。日中をそこで過ごし、夕方になったら家まで送ってもらいます。

そして、なんでデイサービスが必要なのかという話にうつります。
1人暮らしの高齢者だとお風呂に入ることやご飯を食べる事など
誰かが居たら出来るけど1人では難しいことがたくさんあります。
それを行うこと自体にリスクが伴うからです。

なので、見守る人や援助する人が必要になります。
ここではヘルパーさんや看護師が見守り役になりますね。

見守り役がいる安全な環境の中で
おうちでやることをする
というのがデイサービスの役割になります。

で、ここからが本題。
実際にデイサービスで働いてみると

「デイサービスに来たくて来ている人ってどれくらいいるのかな?」

と、疑問が湧いてきました。

明らかに楽しくなさそうな人や
早く帰りたくて時計ばかり見ている人がいたからです。

私たちが幼稚園や保育園に通う時
自分たちが行きたくて通っていたのか
それとも親の都合で通っていたのか

どちらだったんでしょうか?

おそらく「どちらも」だと思います。

私たち自身も
友達を増やしたい
たくさんの人と遊びたい
もっといろんな世界を見てみたい

親は
少し子育てから離れたい
働きたい
子どもにとっていい環境を整えたい
子どもに友達が出来ることはいいこと

それぞれにデメリットがあったとしても
それを上回るメリットがあると互いに思っているから
納得して幼稚園に通っていたと思います。

では、デイサービスに置き換えるとどうでしょうか?

高齢者は
認知症を予防出来る
社会性を維持出来る
1日のスケジュールをルーティン化できる

家族は
介護をしなくていい時間を確保出来る
家族のライフスタイルを維持出来る
などなどのメリットはあります。

ただ
その分のデメリットもしっかりあります。

まず、お金がかかります。
それは誰が払うんでしょう?
介護保険制度を使えばある程度は抑えられますが
それでも支払うのは高齢者本人ではなく家族がほとんどです。

次に、成長よりも老化するスピードの方が早い高齢者です。
幼稚園に通わせる子どもには前途洋々の人生があります。
それと同じことが高齢者にも言えるでしょうか?

総理大臣も社長さんも家がない人も
同じように老いていきます。
日本だと、病気になって死ぬ事がほとんどです。
老いは進行を緩やかにすることができても不可逆的。
出来ないことが増えていきます。
覚えていた記憶もどんどん忘れていきます。

こういった老いの中で高齢者は暮らしています。
その中で向かうデイサービスって本当に楽しいのかな?
と、疑問に思ってしまいました。

実際の統計は知りませんが
私の経験上でデイサービスに通う理由で一番多いのが
「家族の都合」です。
高齢者本人の希望であることは少ない。
家に居る高齢者は厄介者やお荷物だと思われている事が多いからです。
そのため、「日中だけでもどこかに行ってもらいたい」と思う家族がいるのも当然です。

「私は邪魔者なんじゃないか」
「楽しくないけどここにいることが家族のためになるんだ」
「俺って毎日ここに来る為に生きてるの?」

などなど、思うところが出てくるのが人の常です。
高齢者は

【自分が自分である理由をどんどん失っていきます】

これがデイサービスのデメリットの最たるものだと思います。
自分が生きている理由を失うような空間に行きたい人なんているのかな?
と、思います。

これが日本の高齢社会の現状です。

このままだと悲しい現実を知って終わってしまうので
私なりに解決案を考えてみました。

それは

【デイサービスを価値を生む空間に変えること】です。

これまでのデイサービスは消費の場だっと思います。
高齢者を預けて1日をなんとか過ごしてもらう
荷物を預けておく=生産性のない時間と空間というイメージです。

それを変えるには
高齢者にも価値を生むことができる!!
と、利用する側も周りも認知するといいんじゃないかと思います。

例えば、家庭菜園。
ずーっとおうちで家庭菜園をしてきた車椅子のおばあちゃんがいます。
もう自分で栽培を楽しむことが出来ないけれど
それをやってみたい人がいたらアドバイス出来ますよね。
メディアや本のやり方よりもこれまでの経験とデータを活かして
初年度から結構な豊作が期待できるかもしれません。
ここでは、【長年の家庭菜園における経験】が価値になってるわけです。

もう一つ、編み物。
今は個人で手作り雑貨を制作・販売するのが流行ってますよね。
編み物が得意なおばあちゃんのスキルは本当にヤバイですww

早くて見えません\(^o^)/
目をつむってても編めるレベルです。
そのスキルと若い人のデザインを合わせればもっと多くの人に商品を届けることが出来ます。
ここでのおばあちゃんの価値は
【とにかく正確に早く編むスキル】になります。

つまり、高齢者ひとりひとり価値を提供できる機会と空間があれば
いろんな人のお役にたてるってことです。
私たちの何倍もの歴史とスキル・経験がありますからね。

使えるなら使わないといのちがもったいないです。
それを提供するチャンスと空間があればデイサービスに来るのが楽しみになると思います。

誰かの役に立てると実感出来ると
自分が生きていていいんだという自己効力感も高まりますし
何より、毎日が充実してくると思います。

預ける家族も後ろめたさが少なくなって
喜んでデイサービスに通っている、と認識できるようになります。

2025年には団塊の世代が75歳以上になり高齢化がより進むと言われています。
みんなのお荷物という認識から
私たちと同じように【価値を生むことが出来る人】になれば
少しは世の中が変わるんじゃないか
と、本気で思っています(*´・ω・)...

#ちゅうハヤ #デイサービス #看護 #高齢者 #高齢社会 #家族

貴重な時間を使い、最後まで記事を読んでくださりどうもありがとうございます。頂いたサポートは書籍の購入や食材など勉強代として使わせていただきます。もっとnoteを楽しんでいきます!!