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忘れられないファッションアイテムたち

大人になって数十年
今までいろんなアイテムと出会い
同じくらい、別れも経験してきました。

出会ったことも忘れてしまったものあれば
特に深い思い出があるわけでもないのに
どうしても忘れられないアイテムがあります。

今日は、そのへんの話。


LOWRYSFARMのパンプス

大学生になってはじめて買ったパンプスだったと思う。

上のはレペットのものだけど、かたちはこれに限りなく近い。

太めのヒールにスウェード生地
ストラップがついていて
気に入りすぎて黒と赤、両方買った。

いま思えば、そんなに高い商品ではなかった気がするけれど
当時はバイト代で買ったものだったから
ものすごくやりくりしたのを覚えてる。

お気に入りポイントは、ストラップの部分。

ストラップのボタン部分がスナップじゃなくて
そういうふうに見えるフェイク仕様になっていてね

実際は、その下にゴムが隠れていて
わざわざストラップを外したりしなくても
着脱が簡単だったってところなのよ…!

要は、パンプスなのに仕組みが学校で履いてた上履きと一緒なの。
めんどくさがりで大ざっぱなわたしにはぴったり。

男性のみなさんには想像できないかもしれないけれど、ストラップがついてると歩行時に支えになってくれるから、ダッシュしてもパンプスが脱げたりしない。とてもいいのよ。

その代わり、着脱時にストラップ部分のスナップをパチンとしたり外したり、一回一回かがまないといけない。よっこらしょ感

それがゴムタイプだと、かがむプロセスが発生しないの…!
なのに、ほんのり伸びるストラップとして機能してくれるわけ。
ほんと、あれは神パンプスだった。

通学のときはもちろん、友人と遊ぶときもデートのときにも履いてた。

4年間履き倒してね。

ヒールの中の金属が剥き出しになって、階段をのぼるたびにカンカン響くまで履いた。

捨てるときもまだ履けるんじゃないか…と思い、ミスターミニットに持ってったけど、もう限界ですって言われて諦めた。


もし、再販されるようなことがあったら
迷いなく全色買うんだけど
あれ以来、ああいうタイプのパンプスは見ないんだよな。



ハワイで買ったレオパード柄のバレエシューズ

今度は、完全に一期一会感のある商品。

ハワイのアウトレットにいったときに、靴屋さんのセール品を隅から隅までほじくり返していたときに出会ったもの。

レオパード柄のぺたんこ靴

バレエシューズみたいなんだけど
甲の部分にゴールドの大きなバレッタみたいなものがついてて
カッコかわいかった。

だから即決だった。

ここでもわたしの琴線にふれたポイントがあって
それは、インソールがスニーカーみたいに丈夫でふわふわだったこと。

どうぞどうぞ、これで20000歩くらい歩いちゃって!
みたいなマインドを感じたね。

カッコかわいいのに、機能的
もう企画者の方、ありがとう!!
日本人が買って東京で履いてるよ!!!!
みたいな気落ちでいた。

結局、10年くらい履いたのかな。

大事に大事に履いていたのに
表参道の駅構内を地下から地上までダッシュしてたときに
インソールがベロンと取れちゃって。

もう、立ち尽くしてしまったのよね。

人と会う約束をしてたんだけど、社会的な人間として歩ける状態じゃなくなってしまったから、ことの次第を話して近くにあったZARAでとりあえずの靴を買って、待ち合わせ場所まで行ったのよ。

結局、そのとき凌ぎで買ったZARAの靴は、すぐにメルカリに出してしまった。


もう二度と出会えないことはわかっているけど
また会いたいなと思う商品。はぁ。



ツモリチサトのトートバック

柄も素材もドンピシャで、これも迷いなく買ったもの。

普通のトートバッグの型ではあるんだけど、ポケットがいっぱいついていて、何より柄というかテキスタイルがいまのInstagramみたいな色調でかわいいのに、底の部分と取っ手の部分がシルバーに染めた合皮でできてて丈夫っていう。デザインも機能も女神級。

布でできたトートバッグだったから、汚さないように大事に使ってね。
それでも限界がきてしまって、泣く泣く処分したんだよな…

たしか取っ手が千切れたの。
さすがに当て布をして…とまでは思えなかった。
ブランドの世界が壊れちゃうしね。


大人になっていろんなトートバッグを使ったけど、あれを超えるものにいまだ出会えていない。

もう、ミシン買って自分で作ろうとさえ思っているよ。

欲しいものがないなら
自分で作るしかないじゃん?


コムサのパッチワーク柄のストール

これは、サムネイルのもの。

先日、お母さんと買い物してたら偶然目に入ってきたの。
お母さんが先に買ったものを、イロチでわたしが購入というパターン。

もともとパッチワーク的なデザインやモチーフが大好きなので、一目惚れに近いものがあったよね。

あと色味がね、もう最高!
わたしの好きなトーン

これは大事にしなくては…と思うのは、母が買ってくれたから。

いい歳した大人が…と自分でも思うけど、大人になると親になにか買ってもらうっていう経験そのものがなくなっていってしまうじゃない?

だから、親がお金を出したがってるときは素直に甘えるようにしている。
わたしに都合のいい親孝行のかたち。



おそらく、どの商品も名品ってわけじゃないと思う。
ネットで探しても見つからないものばかりだから。

でも

みんなの記録に残るものよりも
誰かの記憶に残るものを作るほうが
作り手受け手、双方の幸せ総数が高いような気がしてる。

どれも大量生産品だったかもしれないけれど、少なくともわたしには大変響いた。
しあわせだった。

暮らしが楽しくなって、その商品が日常から居なくなってしまったあとも、こうして思い出しては憂いてるくらい。


忘れられないうちは、忘れないでいたい。
今もそばに居てくれてる感じがするしね。

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