健康になりたい
いつまでも健康でいたいあなた
健康一番！

こういうコピーを見ない日はないくらい
世の中は健康至上主義に陥っているような気がします。

そもそも健康とはなんなのでしょう。

健康とは、 身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。

上記は世界保健機関（WHO）が定義している健康の概念です。

ざっくり言うとバランスのとれた状態、になります。
では、私個人でいうバランスの取れた状態とはどういうことなんでしょう？

この正解はネットにも辞書にも書いてありません。
健康って自分で感じて、考えて、行動して、修正した先にしかない
とても個人的なもの、だと私は思っています。

だから、ネットにあるよくわからない情報や必ずヤセる！みたいな商品で健康が手に入るとはこれっぽっちも思わないんです。

いくら社会的に成功している人でも
ストレスで毎日胃薬を飲まないとご飯が食べられないかもしれないし
無職で収入がなくても友達とご飯があれば幸せ、ストレスフリー！という人もいるかもしれない。

昔、とんでもないアルコール依存症の患者さんがいました。
その人は、お酒は悪いものではなく健康にいいもの
という考えを持っています。

お酒を飲んで身体にかかる負荷より
お酒を飲めないストレスの方が身体に負担をかけてしまうからです。

そのため、２０年以上アルコール依存から逃れられないのですが

「酒飲んで死ねるなら本望だよ」
と、繰り返し言っていました。

その患者さんからしたら、いつ死んでもいいから毎日浴びるほどお酒を飲みたいのに、道端で倒れてしまうと救急車を呼ばれ気づいたら助かってしまっている、という矛盾を感じていたようです。

この場合、他者が介入してお酒を飲ませないようにすることが一番の解決策のように見えますが、それは見守る私たちにとって都合のいい対策なんですよね。

患者さんにとってはストレスが増大し生きがいを奪うような提案なので、到底受け入れてくれるはずもありません。
その人にとってお酒を飲み続けることが健康的な毎日、なんです。

お酒だけじゃなく、タバコやギャンブル、ドカ食い、などいわゆる一般的に健康に悪いと言われていることでも、自分の環境やストレスを緩和するために必要だったら、全然OKだと思っています。

あなたにとっての健康ってなんですか？
いま一度、考えてみるのがオススメです。