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アネゴ肌も楽じゃない。

私はいつの頃からか、いわゆる《アネゴ》的な立場になりがちだ。


小中学生の頃から委員会やクラブでは役職につくことが多かった。
高校で約80名の部活の部長を務めてからそのリーダーシップはさらに加速し、専門学生の頃は同級生の男の子達からも「アサミさん」と呼ばれていた。(これは何故だかいまだによくわからない)


過去様々なアルバイトを経験したが、必ずと言って良いほど、「言いにくいことを偉い人の前でズバッと言ってみんなを守る頼れるアネゴ」の立ち位置になってしまう。
心の中で思ってたことを言ってくれたから本当にスッキリしたよありがとう〜!なんなら社員より社員っぽい!あなたが店長だったら良かったのに!・・・バイト仲間やパートのおばちゃんにこんなことばかり言われた。どこへ行っても言われた。偉くなるつもりはないので毎度困っていた。けど悪い気はしなかった。
実際に社員さんや店長さんは私みたいなタイプは嫌いだっただろうな。うるさいし。私が有名になっても悪いこと書かないでね。(てへ)


あとは家族が大きな買い物をするときや、何か契約をするとき、お願いだから一緒についてきてほしいと頼まれる。どうやら値切ったり契約内容にツッコミを入れたりするのが私の役目らしい。長女らしく育って良かった。



最近また色々な方面で頼りにされることがあって、過去の自分を振り返ってみて(またか・・・)と懐かしんでいる。

別に望んでそうなっているわけではないし、敵も増えるから目立ちたくないときだってある。でもやっぱりここまでよく言われるということは、これはこれで自分の長所としてちゃんと受け止めなきゃいけないんだろうな。


ただそんなことを考えていたら、問題が1つ。
肝心の音楽活動については、自信がなくてリーダーシップのカケラも発揮できていない、そのことにもっとちゃんと向き合わなくてはならないのだ。

シンガーソングライターとして活動を始めたのも20代後半で遅かったし、初めて弾き語りをしたのも今から3年前よ。その点も実は自分の中でかなり引っかかっていて(同い年の人とキャリアが10年違うってかなりやばい、経験もコネクションも大きく違う)、本当に、いつまでも新人、初心者のような感覚が消えない。
迷惑をかけないように、怒られないように、円滑に進むように、ずっとオロオロと様子を伺っている。


でも私は成田麻実であると同時に、成田麻実プロジェクトのリーダーだ。
なのに何から何までおんぶにだっこで正直本当に恥ずかしい。他のことは進んで前に出るのに、肝心なところで発揮できずにいる。

幸いにも私の周りはいい人ばかり。何よりアレンジャーが最高だしサポートメンバーも実力者揃い、スタッフもみんなすごく親切なので、困ったら手を取り助けてくれる。ファンの人もみんな優しい。
だからこそこのチームをもっと大きく分厚くしたいと考えている。その舵を取るのは私だ。

自信というのは練習と経験からしか生まれないと思っているので、とにかくやるしかない。もっと勉強して知識もつけて、説得力のある人間になりたい。そしてみんなにたくさん還元したい。お世話になっている人に恩返ししたい。

今日はずっとそんなことを考えていた。

ただいまアルバム制作の真っ最中。どうなるんだろうね。
私はもっともっとアーティストになりたい。



ちょっと話は変わるけど。
「選択理論」という心理学の考え方の記事を読んだ。

自分の行動が自分の選択であると自覚することが大切らしい。

アネゴ肌の私はついつい言葉がキツくなったり言い過ぎてしまうところもあるので、「ほんとにもう、イライラさせないでくれよ。。。」ではなく「イライラすることを私自身が選んでいるのか」と考えることで少し自制することができそうだ。

逆にすごく繊細で傷つきやすい面もあるので、「私がクズな部分ももちろんあるけれど、相手は今私に対して機嫌を悪くすることを選んでいるのだな」と思うことで憂鬱にならないよう自分を守ることができる。
自分の行動の責任は、相手じゃない、自分自身にあるのだ。

心の片隅に置いておこうと思う。


さて、明日は弾き語りライブ。
ステージの上で、私の心はどんな選択をするのだろう。

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