見出し画像

あの子に触らないで。

   外に出て雨のおかげで
     孤立できる。

フードか傘か
どっちでも使える。


      助かる。


通勤形態が変わって1年半過ぎた。


電チャリで10分から
バスと電車で60分以上になった。


    1時間半の世界


こんな往復は無駄でもあり
疲労を積み重ねながら

   気候や季節を知る。


そう思うと
面倒な通勤時間は

最も無駄過ぎる
情報番組よりは有益だ。


もたつく年寄り。

陰口で笑う学生。

子供に怒鳴りつける親。

鞄についてる推しのヌイ。

白杖の人に気づかない歩きスマホ。

可愛いらしい子供達。


    私の日々の人口は
     減少しない。


    気になる子がいる。


      その子は
   どう見ても小学校1年生


大きすぎる大人用の
リュックを背負い

大きすぎるビニール傘を開き
雨の中ヨロヨロ歩く。


風が吹いたら
綿毛のように飛ばされそう……


小さめな
その子は危なげすぎで
ギリギリまでは私は目で追う…

他の大人の視線もその子を見る


   その視線を私は見る。

  

   私立の制服を着ている。
    

     時々見かける。

アンバランスに目立ちすぎる
何かの違和感を
その子に感じる。


そして今
その子の事を私は勝手に書いている。


こんなふうに他人に決定される。


こんな…
ふとしたきっかけが
時に犯罪に変化するんだろう…


その子で

私が

あの子になった時を
思い出す。


私が知らない人でも

その人には私は知ってる人で

私は知らなかったのに

その人はいつの間にか

私がよく見かける
知らない人になって

知らない人に私は決定されて

距離感は近くなり


挨拶をされ
話しかけられ
待ち伏せをされ
褒められ
突然怒鳴られ
ツバを吐かれ
謝罪された


   今でも私の知らない人。

   今でも覚えている
   知らない人が着ていた
   ポロシャツの色


私は
その人のせいで仕事を辞めた。


  その子を見ていて思った。


その子も誰かのあの子に
     なりませんように。


犯罪は勝手に訪れる。


血縁関係の有無は
全く関係なく訪れる。



私の母は信じてくれなかった。
祖父が私にした事を。


  可愛いがりという名目の虐待
    躾という名目の虐待
  
  汚い感情で
  ただ踏みつける暴力
  
  好意が殺意になる犯罪


     再度書こう。

 血縁関係の有無など関係ない。


 その子の心と体に触れるな。

 あの子の脳内を触るなよ…


    消してあげたい


   いらない記憶は全部。 
   いらない記憶よ全部。


自分で消そうとする前に。
消して。あげたい。


    雨の日は頭が痛い。











サポートしてくれると嬉しいです🥺 元気玉ください🍀