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70日目:流産を通して感じた夫の覚悟

私たち夫婦は出会ってから、やっと2年くらいになる。
私が夫と出会ったとき、私は大きな子宮筋腫が2つあった。
夫が「付き合おう」と言ってくれたときに、私は「私には子宮筋腫があって、もし結婚することになったとしたら、子供が産めるか分からない。だから、もし子供がどうしても欲しいっていう希望があったら、今、その告白を取り下げてもらっても大丈夫」と夫に伝えた。
夫は即答で「うん、それでも大丈夫。付き合いたい。」と言ってくれた。

あまりにも即答だったので、私は「男の人はきっとそういうことがよく分からないんだろうな」と思った。
でも、結婚前に子宮筋腫の手術をしようと考えていたので、頻回に受診をしていたのだけど、その受診にも彼は仕事の合間に必ずついてきてくれた。
手術をして入院をしたときも、毎日病院に来てくれた。

そして今回。私は妊娠の発覚と同時に子宮筋腫の再発が分かった。そのあとに私が医師に流産の可能性を示唆されて号泣していたときも「あさみちゃんが元気で一緒にいてくれることが一番大事」と伝えてくれた。
流産をしたときも、ただ泣きじゃくる私のそばに何も言わずに一緒にいてくれた。

昨日、夫に「ねぇ、赤ちゃんがいなくなって悲しくないの?」と聞いてみた。夫は「悲しいけど、その悲しさをぶつけるところがないし、あさみちゃんの子宮筋腫も残ってるから、そのことをちゃんとどうするか考えないと。今度の受診のときに先生に色々と聞きたいし、ちゃんと受診しようね」と言ってくれた。
「あさみちゃんは妊娠はできることが分かったから、あさみちゃんが元気に赤ちゃんを育てられるようにしていこう」と言ってくれたのだ。

私は夫のことを見くびっていたんだと思う。
私に子供が出来ないとしても別にいいと言ってくれたのは、彼の覚悟だったんだと今回の流産を通して分かった気がする。
夫は子供が好きだ。それは姪っ子との関わりを見て、そう思った。
でも、私が子供が産めなかったとしても一緒にいようと決めてくれた。
そして、今回の私の妊娠で、彼が私たち二人の子供ができる可能性を感じられたことと、私の身体のことも沢山考えてくれたことを感じた。

結婚してからずっと、夫は私自身をみてくれていたのだ。
私が流産をして号泣している姿をみて、「そんなに子供が欲しいんだったら、ちゃんと妊娠できる身体にしよう」という提案をずっとしてくれている。
夫は片づけができないとか、名もない家事をやってくれないとか、私はさんざん文句も言ってきたけど、それでも私は夫のことがとても大好きだし、今回のことを通して、夫は考えてないわけではなくて、考えて覚悟して一緒にいてくれている人なんだと理解した。
本当に素敵な人と結婚したと改めて思った。

早く元気になって、身体を整えて、夫との結婚生活も、これからの家族のことも、大事に考えていきたい。

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